現在市場に出している滋賀県の茶の産地は、滋賀県内生産量1位の甲賀市土山町(土山茶)、約1200年の歴史を持つ茶どころ甲賀市信楽町(朝宮茶)、室町時代天皇に献上された茶が称号を賜ったとされる蒲生郡日野町(北山茶)、そして東近江市永源寺町政所(政所茶)である。
「北山茶」は滋賀県日野町の茶栽培は室町時代に始まるといわれており、1533年、後奈良天皇に茶を献上し「旭山」と、勅号を賜り賜った。
江戸時代で寛文年間になって、後水尾天皇に茶を献上したところ、喜ばれ「朝日山」という勅号を賜った。以来、近江日野の茶は「朝日山」と呼ばれるようになった。
戦国大名で文人でもあった「蒲生氏郷」が日野城主であったころ、茶の湯若草清水(日野町)を用いたといわれています。
氏郷は「利休七哲」の筆頭に挙げられ、千利休に師事し、侘の茶道に傾倒したといわれている。