織田信長が築いた「安土城」(滋賀県近江八幡市)の復元を目指している滋賀県は、来年度(令和5年度)、倒壊したとされる天主の北側で初めて発掘調査を行うことにしている。
↑写真:NHK大津より
安土城は、信長が天下統一の拠点として、天正4年、1576年から3年の歳月をかけて、びわ湖のほとりに築いたが、本能寺の変の後中心部分が焼失し、その後、廃城になったため全体像がよくわからず、「幻の城」ともいわれている。
滋賀県は現在、築城450年にあたる2026年を目標に、AR=拡張現実などの技術を用いて、当時の城や城下町の姿などを復元しようというプロジェクトを進めていて、この一環として、来年度から、天主の北側で初めてとなる発掘調査を行うことにしている。
安土城の天主は、本能寺の変の後、火災で北側に倒壊したとされていて、滋賀県では、建築に用いられた部材や金具、それに「しゃちほこ」などの発見が期待されるとしている。
滋賀県文化財保護課は、「発掘調査の結果を安土城の実像の解明につなげていきたい」と話している。
<NHK大津より>