大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開かれている第101回全国高校ラグビー大会で、滋賀県代表の「光泉カトリック」(草津市)は12月27日、初戦の対戦相手となった坂出第一(香川)を69−0の大差で制した。
光泉は奈須貴大(たかと)選手(3年)がトライを決めて先制。さらに前半24分には、強いタックルを受けながらも「自分の走るコースが見えて、迷わず攻められた」というセンターの東海隼(あずまかいしゅん)選手(同)が、相手守備陣を突破してゴールポスト下に飛び込んだ。この後に22メートルラインの内側まで攻め込まれる場面もあったがフォワード陣がタックルで防ぎ、前半を26−0で折り返した。
後半も光泉主導の試合展開。後半14分には地面でボールを奪い合うラック状態からパスをつなぎ、奈須選手が相手守備陣の手薄だった右中間に蹴る。東選手がキャッチし、そのままゴールラインまで運んだ。後半だけで計7本のトライを決める猛攻を見せた。
「花園の舞台なので選手も緊張してミスが出たが、失点しなかったことが良かった」と試合を振り返った薬師寺利弥監督。シード校の東海大大阪仰星(大阪)との対戦となる12月30日の次戦に向け「挑戦者として、準備してきたことを見せたい」と話した。
光泉カトリックの2回戦は12月30日、Aシードの東海大大阪仰星と対戦し、0―48と完敗した。
↑写真:中日新聞より
相手にスペースを与えないように守備網を敷いたが、8トライを奪われ、2大会ぶりの16強はならなかった。薬師寺監督は「準備してきた守備は100点をあげられるくらい、いいタックルができた。あれだけタックルが入ったら普通は嫌がるものだけど、仰星さんは試合巧者」と相手の力を認めながら、選手を称えた。
<中日新聞より>