近江商人の歴史を感じてもらおうと、東近江市の文化財となっている近江商人屋敷「中江準五郎邸」の離れが宿泊施設にリニューアルされ、「天秤(てんびん)屋 三方庵」として6月オープンすることになった。
この「中江準五郎邸」は、戦前に朝鮮半島・中国大陸を中心に20数店の百貨店を経営した「百貨店王」三中井一族の五男である中江準五郎の本宅である。
↑写真:中日新聞より
宿泊施設としてオープンすることになったのは、東近江市五個荘地区に残り、東近江市の文化財にもなっている近江商人屋敷「中江準五郎邸」に隣接する離れである。
旧離れは、隣接する本宅と同じ1934年の建築。本宅を訪れた客を茶でもてなしたり、泊めたりする場所だった。木造平屋で、約120㎡。
水回り以外の間取りはほぼそのままで、計5部屋にベッドやいろりを設けた。屋根裏は取り壊して開放的にし、土壁は塗り直した。梁(はり)や、天井裏に敷き詰められた竹、部屋を仕切るよし戸は残し、古民家の風情を漂わせる。風呂から庭園を眺めることもできる。
↑写真:滋賀報知新聞より
離れは、5年程前から空き家状態となっていたが寝泊まりをすることで歴史を感じてもらおうと改装が行われた。リビングルームにキッチンも付いていて、暮らすように過ごせるという。
また、縁側からは屋敷の日本庭園が望め、四季折々の植物の変化も楽しめる。
また、縁側からは屋敷の日本庭園が望め、四季折々の植物の変化も楽しめる。
オープンは6月1日に予定され、宿泊は素泊まり限定。宿泊料金は2人で1泊5万円から。最大8人までで、3人目以降は3千円が追加でかかる。
予約と問い合わせ:天秤屋三方庵(TEL 0120―632―331)
【滋賀・近江の先人第28回】朝鮮半島・中国大陸に一大百貨店網を築いた三中井の中江勝次郎(東近江市)
https://blog.goo.ne.jp/ntt000012/e/13524532a97ee3f1f018589f9154adf1
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近江商人屋敷「中江準五郎邸」
東近江市金堂町643
<NHK大津、中日新聞より>