認知症家族の会・青梅ネットは、2007年に認知症の奥様の介護をされていた長谷川正さんによって、同じような立場の人たちとの情報交換の場として設立されました。当日は会主催の初めての講演会で、認知症のご家族の御介護の体験を、3人の方が発表してくださいました。
妻の顔も忘れた夫にユーモラスに接するご自身の姿を切り取った短歌が介護百人1首に入選した思い出をするご披露された増田信子さん(写真上)
起きぬけに どなたですかと 問う夫に
愛人ですと 頬にキスする
上機嫌でデイサービスのバスに乗り込む夫の姿が目に浮かぶようです。
若齢性認知症になった妻を介護して、はじめは腹立たしく感じたものの、
徐々に愛おしさを感じ、車椅子を押しながら旅行を楽しむようになった、と話す平 榮さん。
身体で覚えた理容の技術は、例え認知症になっても失われることはない、と医師に諭されて、知人の散髪や顔そりを買って出ている母の日常を紹介する北浦さん。
皆さんのお話を聞きながら私は数年前に20年余り認知症を患った母親のことを思い出しました。歩いてきた人生はそれぞれだけど、認知症介護という共通のことがらで 結ばれた人々、互いに励まし合い、助け合い、素晴らしい会です。会の今後のご発展を心より祈念いたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます