青梅市議会議員、市議会の新型コロナ感染症対策特別委員として、得られた情報をもとに今回の青梅市立総合病院での新型コロナ感染症集団感染について市民の皆様にご報告したいと思います。私がこの問題を初めて知ったのは、9月11日、市立総合病院の大友建一郎院長が市議会にお出でになり、「青梅市立総合病院における新型コロナウイルス感染症のクラスター発生について」報告された時でした。
8月17日から、熱中症の診断で入院されていた患者Aさんがいらして、その方のご家族が、8月24日に新型コロナ感染症PCR陽性と分かって、至急PCRを検査をしました。入院された時は、PCR陰性でしたが、26日に出た検査結果は陽性でした。それまで、Aさんの看護にあたる職員は、特別の感染対策をとっていませんでしたが、Aさんを陰圧のコロナ専用病室に移し、厳重な感染防御対策を始めました。しかし、時すでに遅し、8月28日には、Aさんの治療に会ったっていた看護師1名がPCR検査陽性になりました。その後9月10日までに関係した看護師7名、医師1名、医療技術者1名、委託業務員1名の計10名の職員がPCR検査陽性となり、他病棟の看護婦1名もPCR検査陽性となりました。 この患者さんと同じ病棟の患者さんの中で、入院患者5名、退院患者1名の計7名がPCR検査が陽性となり、病院全体で、18名のPCR検査陽性者が出たという説明でした。
1週間後の9月18日、市議会の新型コロナウイルス感染症特別委員会は、病院管理者原義人氏(元院長)、副市長池田央氏にご出席いただいて、説明を求めました。 原管理者の説明では、9月15日、Aさんと関わりのない病室で、突然PCR検査陽性にの患者が発生して、9月17日までに医療関係者23人と患者17名の合計40名のPCR陽性屋が出たというものです。 わすか1週間のうちに、18名が2倍以上の40名となっていました。病院の説明では、二つのクラスターは無関係で、二つのフロワー内に限ったことで、病院全体の問題ではない、との説明でした。
果たしてそうでしょうか。 8月に9日間、感染対策されないまま、入院していたAさんから、感染した方たちから、さらに院内で感染が広がったっと考えるのが妥当といえるでしょう。
新型コロナウイルス感染症は症状が出てPCR検査陽性になる前2日が最も感染力が強い、厄介な伝染病です。また、肺や咽頭などにウイルスが見られない時も、腸管内で、ウイルスは増殖して糞便中にウイルスが排出され、感染源となることにも、注意が必要です。
18日の新型コロナウイルス特別委員会では、6月の議員と市長、副市長、教育長のボーナスの1割を削減して作った基金を用いて、病院職員全員のPCR検査を行うよう9月定例議会中に補正予算を立てるよう市長に申し出ました。
このような状況下で、感染の危険性の高い中、診療業務に関わっていらしゃる職員の方々に心より感謝もうしあげます。青梅市立総合病院は、西多摩医療圏の基幹病院として重要な役割を担っています。一日も早く集団感染を克服して、十分な医療の提供がされるように、心より願っています。