Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

私が彼を殺した

2020-06-22 12:36:00 | 読書
(内容)
婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。


定期的に読んでいる東野圭吾作品。

今回は加賀恭一郎シリーズの5作目を読了。

前に読んだ「どちらかが彼女を殺した」とよく似た感じで最後に犯人は明かされず終わってしまっている。

解説を読んでもわからす、結局ネタバレサイトでようやく理解出来た。

ネット時代の今だから直ぐに解決出来たが、発刊当時はほとんどの人が訳がわからなかったのではないかと思う。

異色の作品として面白いのだが、とても個人レベルで解決出来るような内容ではないのが少し残念。

読者に解決を委ねるのにしては難し過ぎた気がする。



★★★☆☆

異端のススメ

2020-06-19 18:23:00 | 読書
(内容)
変化の激しい現代社会。組織の構成員としての生き方よりも、ますます個人としての生き方が問われている中で、いかにして「自分にしかない強み」を武器にし、突き抜けた人になるかが、人生を大きく左右する。挑戦を続け、自分自身が燃焼し尽くした感を持てるような「納得できる人生」を生きるにはどうすべきか?橋下徹が贈る、決して後悔しない生き方のすすめ。


ここ最近、読まず嫌い著名人の本を読むことを心掛けている。

そのうちの一人である橋下徹の著作。

タイトルほど異端とも思わなかったし、内容については共感出来る部分が多く、人物に対する印象も変わった。

所々に今、大阪で活躍している吉村知事のことも出て来ていて、信頼関係が良くわかった。

ホリエモンの本は読んで、益々合わないと思ったが、橋下徹に対しては共感出来たことにより見方がいい方に変わった。



★★★★☆

阪急電車

2020-06-17 07:12:00 | 読書
(内容)
隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車ー人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。


DVDも持っているし、小説の方も何度目かの再読。

個人的にはバイブル的な一冊。

関西住みにとって阪急電車のステイタスはわかるし、今津線のローカルさもわかっている。

日常のちょっとした人間模様をとてもいい形で伝えてくれている。

忙しい日常にほっこりとした空気を運んでくれる一冊。

そして、今日も頑張れるような勇気を与えてくれる。

「あー阪急沿線に住んでみたかったなあーと嘆く今日この頃。



★★★★★

子どもたちは夜と遊ぶ

2020-06-15 18:11:00 | 読書
(内容)
大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。
「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないー。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。


上下巻で総ページが1000ページを超える超長編。

辻村深月作品は数多く読んでいるが初めてのミステリーだった。

読み終えて一言目は「とにかく疲れた、長かった。」

上巻は前半は時間軸が中々理解出来ずに少しもたもたしたが、上巻終盤以降は一気に引き込まれた。

読み物として単純に面白いが、これほど長くなる必要があったのか?と思わされる。

その分評価を下げてしまった。

サプライズ的展開や伏線回収もあり、好きな作品の部類であるはずだが…

いつかもう一度再読した時には印象が少し変わっているかも?

でも、なかなかこんな超長編を再読する気にはならないだろう。



★★★☆☆

図解 モチベーション大百科

2020-06-09 12:28:00 | 読書
(内容)
私たちには意思があり、意思があって動いている。
でも、意思じゃないものも私たちを動かしている。
私たちを動かしている“モチベーション"とは一体なにか?
“モチベーション"の正体を突き止めるべく、スタンフォード大、ハーバード大、
コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大など数々の一流研究機関でおこなわれた
100通りの心理・行動実験を、ビジネスマンにも応用できるよう図解でわかりやすく解説。
“モチベーション"をマスターすれば、面倒くさがりな自分も、怠惰な周囲の人たちも、
頑固な顧客たちも、どうしてそうするのか? どうしてそうしないのか?
長年の謎が解け、ビジネスで抱える問題の多くが解決するだろう。

意思決定・動機づけ・発想転換・人脈作り・自己管理・人材育成・目標設定の7つのパートで構成されている。

全てがシンプルで解説もあり、わかりやすい、軽すぎる感じがあり心の中にまで落ちて来ることはなかった。

どういう場面で使うと効果的なのかがわかるような実例集みたいなのがあるともっと良くなったと思うし、心の中にまで残ったと思う。

個人的にはこういう参考者的なものよりも実例集の方が好きだし覚えている。

困った時に簡単に振り返りが出来るのはいいと思った。



★★★☆☆

ライオンのおやつ

2020-06-08 19:11:00 | 読書
(内容)
余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があったー。毎日をもっと大切にしたくなる物語。


本屋大賞2位の作品ということで期待し過ぎたのかも?

なんとなく泣かせにくるストーリーなんだろうなと事前に思ってしまったせいか全く泣けなかったし、感動出来なかった。

テーマもあらすじ面白いし、それぞれの登場人物の描写もよく描かれている。

それでも印象は変わることなく、全体的に不満を感じた。

登場人物はいい人ばかりだし、六花にも癒される。

いい小説なんだけど、読むタイミングが悪かったのかな?

いつか再読したら印象も変わると思うので、読んでみたいと思う。



★★★☆☆



金足農業、燃ゆ

2020-06-05 06:27:00 | 読書
(内容)
2018年夏の甲子園。エース吉田輝星を擁して準優勝、一大フィーバーを巻き起こした秋田代表・金足農業は、何から何まで「ありえないチーム」だった。きかねぇ(気性が荒い)ナインの素顔を生き生きと描き出す、傑作ノンフィクション。


コロナウイルスの影響で今年の夏の甲子園の中止が決まった。

大好きで毎年現地観戦していたのでショックが大きい。

せめてもと思い過去の名勝負のYouTubeを見たいしている。

記念すべき100回大会の主人公は間違いなく金足農業だった。

勝ち上がって大会を盛り上げただけでなく、ドラマやマンガのようなキャラクター、試合展開だった。

最後はラスボス大阪桐蔭に敗れてしまったが…

その試合は現地観戦した。

読んでいて約2年前の記憶が蘇って来た。

心が熱くなることが出来たし、面白かった。

また、甲子園に戻って来て旋風を起こしてもらいたい。



★★★☆☆

黒い家

2020-06-02 18:28:00 | 読書
(内容)
若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。


ブックオフのセール品を積読していたのを鋭意処理中。

貴志祐介作品は本作品で3作目。

過去2作とも満点評価だったので、楽しみにして読み始めた。

ホラー小説大賞受賞作ということだったが、それほど怖くは感じなかった。

これなら五十嵐貴久の「リカシリーズ」の方が怖くてグロいと思った。

保険金殺人って最近ではめっきり聞かなくなったが、本当のところはどうなのかが気になった。

面白くないわけではないが、ある程度展開も読めたし、インパクトはあまり感じなかった。

期待が少し大きすぎたのかも?

映画化されていて、大竹しのぶが怪演を演じているらしいので一度見てみたいと思った。




★★★☆☆

横道世之介

2020-05-28 07:49:00 | 読書
(内容)
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。


映画を先に観てしまっていたので、ある程度のあらすじは頭の中にインプットされていた。

180分もの長編映画は退屈だったが、小説の方は独特の空気感がいい感じに表現されていて面白かった。

先に小説を読んでいればもっと印象は変わったかも?

特に終盤の展開については。

小説を読んで映画で祥子役を演じていた吉高由里子はあらためてピタリの配役だったと思わされた。

同じような時代に青春時代を過ごした自分にとって、やや羨ましくも感じる部分もあった。

読み終えても鬼になることがいっぱいある。

そのあたりは続編で出てくるのかな?

近いうちに続編も読んでみたいと思う。



★★★★☆

許されようとは思いません

2020-05-22 17:54:37 | 読書
(内容)
「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていたー。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。


芦沢央作品は本作品で3作目。

今まで読んだ3作同様、タイトルにインパクトがある。

5篇からなる短編集。

気持ち悪く怖かったのは「姉のように」。

なんとなく角田光代の「坂の途中の家」を思い出した。

どの短編にも最後に驚きが隠されているのは読んでてびっくりさせられた。

そして、全ての短編が不気味で怖い。

唯一表題作の最後はいい感じだったが。

短編集もいいが、がっつり長編を読んでみたいと思った。




★★★☆☆