Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

マイ・ブルー・ヘブン

2018-02-06 20:21:50 | 読書
(内容)
終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った“箱”を託される。
それを狙う敵から彼女の窮地を救ったのは、堀田勘一という青年だった。
古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家で、咲智子はひと癖もふた癖もある仲間たちと出会い、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探るため奮闘する。
いつも皆を温かく見守るおばあちゃん・サチの娘時代を描く人気シリーズ感動の番外編。


昨年からハマってる「東京バンドワゴン」シリーズの第4弾。

ハッピーエンドで終わるのはわかってるので安心して読めるが、登場人物がみんな優しくて、気分良くなれるのがこのシリーズのいいところ。

今回は少し趣向を変えて、いつも語っているサチさんが堀田家に嫁ぐことになった事件のことが過去に遡って描かれている。

番外編ということやけど、全てがちゃんと繋がってて、めちゃくちゃ興味深く読むことが出来た。

少し出来過ぎな部分もあるけど、それは小説ということで…

読了後のホッコリ感が堪らなく気持ちいい作品。

まだまだ続くこのシリーズ、これからも楽しみ。



★★★★☆

龍神の雨

2018-02-06 07:38:09 | 読書
(内容)
添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。-そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?大藪春彦賞受賞作。


最近読んだ道尾秀介の小説はどれも当たりが多い。

本作品も当たりやった。

事故や病気で両親を亡くし、継父、継母と生活を送っている2組の兄弟が少しずつ色々と絡み合って来る感じがぐいぐいと引きつけられる。

後半には少しずつ謎が明らかになり、その中にどんでん返し的な展開も待ってていて、なかなか読み応えがあった。

ミステリー的要素だけでなくヒューマン的な要素も取り入れてあり、めちゃくちゃ面白く読むことが出来た。

小説の中はずっと雨の場面ばかり、雨にうんざりしてる時には読むべきではないと思う。



★★★★★