パニックになるしくみ

　パニック障害は、不安障害のひとつです。身体に異常がないのに、突然、動悸や息切れ、めまいなどの激しい身体の症状が起こり、さらに強い不安に襲われるもので、「パニック発作」と、その発作が再び起こるのではないかという予期不安の２つからなります。
　パニックになる原因は、脳の中にあります。私たちは不安を感じることで危険から身を守っています。しかし、不安を感じる脳の仕組みが壊れるとパニックになります。危険もないのに「警報」を鳴らし続けることにより、大量に分泌されたノルアドレナリンが自律神経の中枢を刺激し、動悸やめまいなどの自律神経症状を起こすと言われています。
　　心理的ストレスは、不安や情動が起こるしくみと関係が深い部分を集中的に刺激します。しかも、その刺激はストレスがある限り続くのです。このため、興奮状態になり、不安をひきおこすのです。パニック障害の治療は、薬物が中心で、カウンセリングでは、行動療法により、段階的に普通の生活が送れるようにステップを進めていきます。また、呼吸法や音楽療法、運動、規則正しい生活などにより、リラックスすることをすすめます。

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