まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【大災厄】最悪の事態は知らせるべきかべきでないか。

2019-12-09 08:10:37 | 防災情報。


生きるスキル。

 NHKの首都直下地震キャンペーンの中で私が観て役に立ったと思うのが「生きるスキル」という番組でした。
https://www.nhk.or.jp/bosai2021/ikiruskill.html

1話 火災からのサバイバル
2話 揺れからのサバイバル
3話 孤立からのサバイバル
4話 楽しく!防災クンレン

 1話の「火災からのサバイバル」簡易型の感震ブレーカーを我が家もつけようと思いました。

©NHK

 2話の「揺れからのサバイバル」我が家は冷蔵庫や食洗機など台所の耐震備えが全然不十分でした。^^;。

©NHK

 3話の「孤立からのサバイバル」私もヨメと近くの100円ショップに笛を買いに行きましたが、全て売り切れでした。番組を観て防災対策をしている人たちが少なからずいる。ということでありますね・

©NHK

 ただし4話の「楽しく!防災クンレン」はシリーズの締めくくりとして、怖い話ばかりでなく明るく締めよう。というスタッフの心遣いでありましょうが、本当にそれでいいのかな?と思いました。



震災直後。徒歩帰宅の危険性。

 千葉県のマンションの住人8人が東京から自宅まで5時間半歩いて帰宅するという企画でした。
 平常時に実際歩いて帰ってみるという体験は多くの人にとって有益だと思います。しかし実際の大震災の後では「原則として徒歩帰宅はすべきではない」というのが私の考えです。

 それはなぜか。それは帰宅途中に火災に巻き込まれる可能性があるからです。
・特に首都圏の場合は環状6号線と7号線の間に木造密集地がドーナツのように広がっています。
・そして関東大震災で広域火災が発生したのは地震発生から約4時間後。
・東京都心部から徒歩帰宅だと4時間後あたりはちょうど多くの徒歩帰宅者たちが木造密集地帯を通過するあたり。


https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2016083000070_1

 番組では「震災時に徒歩で帰宅する場合は、本人が想定するより疲労するので、健康状態をみながら徒歩で帰るか決めましょう」というアドバイスになっているようでなっていない論調でありました。バカモン。
 専門家の先生が一言「帰路途中の安全性もありますし」と遠慮がちに添えていましたが、実はこれこそが一番重要なアドバイスでありました。


東京の危険性の真実を知らせるべきかべきでないか。

 おそらく番組では「あまり視聴者の恐怖心を煽らないように」という配慮であったのでしょう。が、本当にそれでいいのか。

・大東京は本当に火と水の災害に弱い。
・火は広域火災による火災旋風
・水は荒川デルタ地帯の決壊水没

 広域火災が発生したら広場に逃げてはダメ。耐火ビルの中。窓のない防火扉の内側が地下で街が焼けきる半日間。ひたすら籠もっているしかない。場合によっては酸欠で生命を落とすかもしれないし、大きな余震で建物の倒壊が発生するかもしれない。しかしそれでも広域火災時は火災旋風を避けるためにそれしか方法がない。
 しかし広大な木造密集地帯に、いったいどれだけの耐火ビルがあるのか。とても全員が逃げ込めるキャパシティはないかもしれない。

 また荒川デルタ地帯の水没しかり。限られた橋を徒歩で渡って域外に出られる人はごく限られていることでしょう。
 多くは近くのビルの3階以上に逃げなければなりません。
 しかし250万人が避難できるほどのビルがデルタ地帯に存在するか。また救助は期待できないので、水が引くまでの1〜2週間。水も食糧もトイレのないビルの上階で生き延びられるのか。

 こちらも調べれば調べるほど絶望であります。日本の人口が減るなか大東京圏の人口だけは増加しています。でありますが、本当は東京はこんなに危険な地域なのです。



最悪を知らせれば、最悪は起きにくくなる。

 ただし、絶望な状況であってもその最悪の想定は多くの人に「隠さず」知らせるべきである。そのように思います。
 それは怖いことでありますが「最悪そういう状態に自分たちは置かれる」と知ることが、逆にそういう事態を遠ざけるからです。
 確かに本気の火の災害と水の災害が東京を襲ったら、逃げられないかもしれない。そして精一杯備えても災害に呑み込まれて生命を落とすのなら、それも仕方ない。と腹を括ることが重要。それが災厄を小難に過ごす妙薬。であると思います。


©NHK
田中「首都直下型地震怖い怖い」
准教授「きちんと最悪を想定して備えれば大丈夫です。そしてそれでも亡くなる場合は仕方ないです。だって人は誰でも必ず死ぬのですから。一生懸命生きようとしてそれでも亡くなるなら仕方ないです。それに死ぬことは本当はそんなに忌むことではないんですよ。」
という会話は番組ではありませんでした。(笑)



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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被災に向き合うってしんどい作業ですが、その分リアルに感じられました
有意義な放送だったと思います


→ 災害をリアルに脳内体験すればその分実際で起きる災害の確率が低くなる。脳内で昇華されるという仮説であります。
その意味でこの時期の放映は本当に有意義でした。ありがとうございます。

==========
ドラマでは、誰もヘルメットを被っていないのに違和感。あれだけの揺れで頭部を守らないとは・・・。

→ 放送センターは天上界であるのだ。という彼らの深層の意識が一時場万事。ドラマでは東京のど真ん中なのに被災とは無関係の場所でありました。(๑`^´๑)プンプン

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これ本物でしょうか?
911テロ無線交信記録
https://m.youtube.com/watch?v=M6wnjBY2bas&list=PLi0h-nWpLIqR1qRw6HkJexcuFCa3oXoAK&index=2&t=0s


→ 飛行機の中からの状況送信は初期の8:20頃が最後で、あとはAA11が見つからないという管制官どうしの記録ですね。ここにトリックがあるように思います。
http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/3311841.html

飛行機が行方不明になったのはホント。
行方不明になった飛行機がWTCとペンタゴンに突っ込んだのはウソ。というのが私の空想小説です。

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【災害】パラレルドラマでシミュレーション。

2019-12-08 11:27:23 | 防災情報。

防災カレンダー
8日。 [己]亥・丙子・[己]卯。

大分市から南東方向(日向灘)(放射上雲)





大勢が想定して備えると小難に。

 先週一週間、NHKは首都直下型地震に関する番組を連続して放映しておりました。
「備えあれば憂いなし」

 多くの人が(首都圏に住んでいる人もいない人も含めて)自分の地域の地震について
・想定して
・備える
・覚悟する
という行動をすることは、本当に大切。なので良い企画でありました。

 特に「生きるスキル」は良い情報がたくさんありました。
 我が家でも「冷蔵庫や食洗機の倒れ防止」は行っておりませんでした。救助用笛も持ち歩こう。改めていろいろ知ることが出来ました。



天上界の人々の苦悩。

 NHKスペシャルの災害ドラマの方は、ちょっと残念でした。
 報道する方はこんなに大変なんだよ。というマスターベーションドラマでした。
 放送センターにいる人達は天上人なんだなあ。と感じました。

 放送センターは非常発電装置はあるのでしょうが、何日も普通に電気も使え、水道も止まることはない。トイレも食事も普通に出来ている。東京のど真ん中の設定でしょうが、不思議な空間です。

 アナウンサーが「逃げてください」と呼びかけていますが、一体誰が見ているのでしょう。だって逃げるべき場所の地域は建物が倒壊して停電になっているはずなのに。

 ツイッターでたくさん情報が流れているシーンもたくさん出てきますが、投稿者はどうやって携帯充電しているの?そもそも48時間たったら通信基地局のバッテリーも切れるのではないの?千葉の台風はみんな携帯が使えなくなって難儀したんでしょ。なんで普通にみんな投稿出来ているの?

 災害現場の中継車もどうやって中継できているのか。荒川の河川敷には半日かかっても取材に行けないのに、他の地域の取材は普通に行えている。

 放送センターは被災地のど真ん中にあるのに、何も被害を受けずに情報の中枢にいる天上人たちの世界。ネットのデマ情報や政府からの横槍という苦難の中で、自分たち天上人はどんなに苦悩しているか。というドラマ。ちょっと残念です。



普通の行動が危険になる。

 私が放送して欲しかったリアルドラマは、天上人の話ではなく被災者の話です。
 被災者は「普通の行動をする」と生命の危険に繋がることがいくつもあるのです。被災者が主人公で「何が危険に繋がるか」ということを疑似体験できるドラマだとより良かったなと思います。


被災者の錯覚1
正常化バイアス


 とにかくこれに尽きます。被災した人は何とか異常事態じゃないと思いたいと思う。だから津波や火災の避難をせずに後片付けを始めてしまう。
 大きな地震があったら「最悪を想定」してすぐに避難を始めなければならない。


被災者の錯覚2
帰宅しようとする


 これはドラマでもありましたが、とにかく人間には帰巣本能のように、災害があると自宅に帰ろうとしてしまう。
 しかし特に首都圏の場合は、木造密集地帯を経由しなければならない人が大半。そこで火事に巻き込まれる。

 都心のビルの中の方が安全ですから、丸一日はビルから出ない。家族にも普段からそのように伝えておくこと。


被災者の錯覚3
火災で広場に避難しようとする


 とにかく火災旋風の時は、広場にいてはダメです。火災旋風は新しい酸素を求めて移動しますから、大きい幹線道路や公園などの広場に引き寄せられます。

 火災の時はみな見晴らしの良い場所や公園に避難しようとします。それが人間の本能です。
しかし広域火災の場合もまたビルの中。防火扉の内側。窓のないコンクリートで囲まれた屋内階段か地下です。


被災者の錯覚4
テレビとインターネットは使えない


 これは千葉の教訓です。停電になりスマホも半日で電源が切れる。通信基地も48時間で切れる。
 ではどうやって正しい情報を得るのか。

 たとえば首都直下型地震の場合、東京の放送局も満足な放送は出来ないでしょう。ですから他の地域の放送局からのAMラジオしか情報源はない。そのような覚悟をするべきです。



 しかし改めて我が家の防災備えを見直す契機になりましたので、この企画をたてて下さった方には感謝です。ありがとうございます。これからも更によろしくお願いいたします。

 このような「生きるスキル」のような公共コンテンツには喜んで受信料を払いたいです。
しかし非公共コンテンツは、国民全員からではなく、観たい人からの受信料でまかなわれるべきであろうと思います。

NHKパブリックコメント(本日締め切り)
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=145209425&Mode=0



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
「品格の経営。6。経営理念。」、記事が二つ掲載されています。

→ ご指摘ありがとうございます。

==========
現在、ネットではプログラマーブームが起こっていると思います。
「プログラム技術を身につけてフリーランスになろう!」「会社員のうちにプログラム技術でスキルアップし高給が取れる会社に転職しよう!」
等、まるでプログラム技術を身につける事が万能の杖が如く喧伝されています。
質問ですが
・中高年のプログラムのプの字も知らない人間がプログラムを学習して食っていけるのか?
・まるぞうさんだからこそ語れるプログラマーのメリット、デメリットがあれば教えて頂きたいです。


→ 成功するプログラマーは非常に好奇心が強いということです。仕事に関係ないことでもプログラムが大好き。という人です。プログラマーに関しては趣味もプログラム。というオタクの人がどんどん伸びます。

・お金になるからプログラマーになるという人は成功しない。(もちろんそれなりの仕事はありますが)
・お金に関わらず自分の好奇心を満たすためにプログラムを書きたい。子供がお絵描きを夢中でするかのように「創り出すことに喜びをもてる」人が成功します。

特にこれからはITの進化はさらに早くなるので、新しい言語や技術が根っから好きな人。好奇心が強い人が生き残る世界です。
iPhoneのアプリを作るのであってもObjectiveCしか書けない人はどんどん取り残される。という世界です。転職業界ではCobolしか使えませんというプログラマーが大量にいらっしゃるのですが、なかなか再就職先が見つからないです。
やはり年齢に限らず新しい言語や技術を自分で貪欲にとりこめる好奇心があるか。が分かれ目となります。

==========
昨日のブログの有利子負債ランキングを見て、自分でも調べてみたんですが、ヤフーファイナンスの19年3月決算分(無料公開ではたぶんこれが最新?)では
1位、トヨタ自動車
2位、ソフトバンクグループ
3位、野村ホールディングス



と、まるぞうさんの表とは微妙に違う社名がランクインしてました。
もしよろしければ、まるぞうさんの算出方法を教えてくださいm(__)m


→ ご質問ありがとうございます。記事が参照にした東洋経済の記事を貼っておきますね。
https://toyokeizai.net/articles/-/317491

なお、自動車メーカーは自動車金融(ローン)事業を持っているため、ネットキャッシュを計算すると見た目のマイナスが大きく膨らみ、実態を正確に示せないため、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車などは昨年に続いて今回もランキング対象外とした。金融系企業も原則除いている。

ということです。つまり多くの人はローンで自動車を買います。その自動車会社のローンは、金融機関から安い利息で借りて、高い利息で車を売る。車が売れれば売れるほど有利子負債が増えるという構造なので、記事では自動車メーカーが省かれています。金融機関も同様。

==========
先行き不透明な世の中だからなのか経営者が示す将来のビジョンってこんなにも大事だったんだなと感じます。

→ そのとおりです。黒字であるならば、たとえ利益が立ち止まったとしてもビジョン(正しさ)をとることができるかどうか。と思います。

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品格の経営。6。経営理念。

2019-12-07 13:17:15 | まるぞう経営学

防災カレンダー
埼玉県新古河から西方向


東京都荒川区から南方向


三重県津市から青山高原西方向(山の発光)





経営理念が経営者の「正しさ」。

 品格の経営とは、
・経営者が目先の利益最大化を目標にするのではなく
・正しいことを実行する
という経営である。という教授の仮説です。

 もちろん赤字では会社は潰れてしまいますから、黒字であることが前提です。が、その上で「どのように企業を成長させるか」という指針であります。

 品格の経営は、社会の変化に強い。というのが教授の仮説であります。その理由については教授は深堀りされてはおりませんでした。が、私は「正しいことをなす」という姿勢の経営者は「小さな警告」についても、感度は高いであろう。そのように思います。

「何が正しいか」を常に自問自答する生き方でありますから。



「正しい経営」が「品格の経営」。

 会社の正しさとは「経営理念」に現れています。
 そして経営者が次のどちらかを選ばなければならない時、どちらを選択するか。
・目先の利益の増加を優先するか、
・経営理念を優先するか

 これによってその企業の品格が決まります。
 先日とりあげた一休の社長は、売上の増加よりユーザーファーストを選択した。会社のトップがこの姿勢を維持する限り 一休は品格経営の企業とあると言えます。



今GAFAと呼ばれるIT企業のトップはどうでしょう。

Google
「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」

 Googleの企業姿勢とは本当に「好奇心」を突き進むようです。もう一つの企業理念は「邪悪になるな (Don't be evil.)」です。「良心」の指針です。

 彼らは目先の利益にはこだわっていないように観えます。売上よりも、自分たちの「好奇心」と「良心」を売上より優先
している限り、Google社も品格経営の企業と言えます。



Amazon
「地球上で最もお客様を大切にする企業となる」

 もう世界的な大企業でありますから、いろいろな歪も体制には出始めているかもしれません。しかしトップが常に「お客様を大切にする」ということを自問自答している限り、Amazonもまた変化に強い品格経営の企業と言えます。



Facebook
「世界の絆を強める(Bring the world closer together)」

 昨年の3月Facebookに情報漏えいの問題に直面しました。その時経営陣の対応は後手後手に廻り、世界中から非難を浴びることとなりました。

「絆を強める」ためには個人情報を保護は何より優先される事柄でありましょう。
 Facebookのトップは慢心していたと言えます。



Apple
 この企業の理念は、とにかくスティーブ・ジョブズの頭の中にある世界を実現化する。ということであったと思います。
 如何なるも妥協を許さなかった。

 スティーブ・ジョブズがトップであったAppleは品格経営の企業でありました。



ソフトバンクの経営理念は既存の体勢に立ち向かう理念。

 さて孫さんのソフトバンクはどうでしょう。
「情報革命で人々を幸せに」

 革命とは既存の体制をぶっ壊す。という意味です。そういう意味で孫さんは理念を実現しました。多くの家庭にブロードバンドインターネット回線を提供し、高かった携帯電話料金に風穴を開けることにも成功しました。

 「既存の体制をぶっ壊して、人々を幸せにすること」
 これは成長期の理念です。廻りが巨人ばかりの世界に単身で殴り込みをかける時の理念であります。

 しかし自分自身が巨人になってしまった今はどうでしょうか。(ソフトバンクなのに巨人になるのか〜い。というツッコミは置いといて)

 もし孫さんが、理念を貫くのであれば、常に自分自身もまた解体し続けなければならない。
 しかし現時点ではソフトバンクグループ(Zホールディングス)は巨大化邁進中です。



理念のために立ち止まれるか。品格の経営。

 これは大車輪操業という経営手法とも関係します。
 大車輪操業とは巨人ばかりの土俵で小さな自分が相手と互角に闘うために編み出された戦法でありました。
しかし自分が既に巨人となっている今となっては歪を生み始めております。

 更なる借金のために、更に会社を買い続けなければならない。止まると倒れる。ひたすら巨大化を続けないと止まると全部倒れてしまう。

 品格経営とは「理念(正しさ)のためには立ち止まることができる経営」であります。
 経営者にとって「立ち止まる」ことは勇気のいることです。売上が落ちるかもしれない。自分の間違いを公に認めることになるかもしれない。でも自分の中の「正しさ(理念)」を優先するために、立ち止まる勇気がある人。そういう人がトップの企業が「品格経営の企業」と言えます。

 ソフトバンクもまた品格の企業となるといいなと思います。そのためには自らが巨大化しなければ成り立たないというジレンマという課題をどう解決するかにかかっています。立ち止まることができるか否かに。



このシリーズ終わり。
お読み頂いてありがとうございました。



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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NHKは、典型的な、会社ファーストですね。

→ 非公共コンテンツで強制的に国民から集金できる組織というところで、すでに理念から外れております。

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一休の社長さんの考え方は素晴らしいともいます。私も良く利用しています。過去にも何度も、現在もダイヤモンド会員になっています。ただ、そのような考えの方がなぜソフトバンクグループなのでしょうか?ちょっと違和感を感じます。結局はお金の問題なのかなと推測しますが。利用は控えていこうと思っています。

→ ソフトバンクグループの風土は成長期の企業とは相性が良いと思います。
一休が今後も「ユーザーファースト」を貫くのであれば、何とか生き残ることはできるのではないでしょうか。

==========
ザッポスも含めてユーザーファーストでのお金回しを色々調べたいと思いました。うん百万とかお金が必要な時にどうしていたのか、資金繰りがよくなるまではできない経営スタイルなのか?売上規模の少ない時にどうやってそれを実現するのか?非常に興味があります。メンタルの話かもしれませんが、お金がないVS手厚いサービスは無理という二元論から疑わないといけないのかもしれませんね。それにしても一定額のお金がどうしても必要な時にどういうメンタルというか、哲学で乗り越えたのか、感心があります。面白いお話をありがとうございました。

→ 起業しても10年後に生き残れる会社が10%程度という理由であると思います。

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品格の経営。5。回し続けないと倒れる。

2019-12-06 09:20:54 | まるぞう経営学

防災カレンダー
東京都稲城市から東北方面


東京都足立区から西方向





今週末のご予定は?

 今週はNHKが首都直下型地震の特集を行っています。NHKスペシャルのドラマの部分はまあ横に置いておいて、それとは別に地震や防災の専門家の方の話は重要です。
 同時に放送されている「生きるスキル」は中身が濃いです。

 今週末は是非もう一度ご自宅の防災備品と防災設備を見直す機会として頂きたいと思います。多くの人が想定して実際備える行動をすると、災厄が起こりにくい。備えあれば憂い無し。でありますから。

 また同時にNHKに対するパブリックコメントも今週の日曜までです。
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=145209425&Mode=0



最新版「借金が多い企業」ランキングTOP500社
今年も1位はソフトバンクグループに
東洋経済 2019/12/05 5:30

5年連続で借金王のソフトバンクグループ
・・・
1位は、ソフトバンクグループだ。ネットキャッシュは2019年3月末時点で11.8兆円(前年は13.7兆円)となった。2013年にアメリカの携帯会社、スプリントや2016年にイギリスの半導体設計大手、アーム・ホールディングスを買収したことが巨額負債の原因となっている。通信子会社のソフトバンクも2018年12月に上場している。

2019年は傘下のZホールディングス(ヤフーの親会社)によるM&A戦略が盛んだった。9月には前澤友作氏が率いたファッション通販「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)を買収、さらに11月にはLINE(ライン)との経営統合も発表した。しかし、直近ではアメリカ発のシェアオフィス「ウィーワーク」の投資で巨額損失を計上し、同社の拡大戦略にはつまずきもみえている。
・・・
https://toyokeizai.net/articles/-/317491





大車輪止まると倒れる。

 ダントツで5年連続でソフトバンクです。世界でも珍しい「大車輪操業経営」なのですから当然と言えるかもしれません。

 電力会社などは独占企業でまた電気料金として売り上げる額も確実です。ですので借金が多くても返せる当てが確実です。
 しかしソフトバンクの資産とは保有している会社の株価です。
 借金する→会社を買う→相乗効果で株価が上がる→資産が上がる→資産が増えた分借金も増やす→借金する→・・・
というループが「大車輪操業経営」です。

 私がこの経営形態が危ういと思うのは、そのゴールが見えないということです。
 「大車輪操業経営」とは「倒れるまで借金を膨らませていく」という姿にしか見えません。



会社の目先の利益より優先されるもの。

 一休の社長は「ユーザーファースト」が会社の理念と言います。ユーザのためにならないことは、たとえ儲け話でものらない。と明確です。

 しかし孫社長の目標はどこにあるのでしょうか。
 「とにかく成長し続けなければならない。止まると倒れる大車輪。」そのように観えます。
 回し続けるためには、会社を買い続けなければならない。ソフトバンクと相乗効果で会社の株が上がる会社を買い続けなければならない。



孫氏に示された「小さな警告」。

 WeWorkへの出資で大損害を出したニュースは皆様も記憶に新しいことでしょう。この失敗は孫氏への「小さな警告」でした。

・資産価値を上げる会社を借金して買い続けなければならない焦り。
・自分は経営者を見抜く目を持っているという慢心。

 スティーブ・ジョブズを出会いiPhoneで大成功とした成功体験から抜けきれていないのかもしれません。
 WeWorkの失敗は孫氏に「かつての成功体験も過信すると足元をすくわれるよ」と小さな警告を発しております。

 大きな災厄の前には必ず「小さな警告」が示される。



つづく



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
IMFの消費税増税の話とは日本の富の集金搾取であり、背後にドライな金勘定の集団である事について、具体的にお教え下さい。

→ 借金による拘束。お金で国家を縛る。自分たちが迫害を受けないために国家を縛る。という目的がもう変質しているように思います。具体的でなくてすみません。

==========
まるぞうさんは、パラレル東京みておられますか?
以前まるぞうさんは備蓄をしっかりされてるとのことでしたが、
このドラマをみたら、まるぞうさんくらいに備えなければいけないんだなとリアルにわかりました。


→ 今週末はもう一度備蓄を見直したいと思います。

==========
ユーザーファーストをどのように数値化し、KPIとして利用しているのか、とても興味があります。

→ ユーザーファーストとは、ウラの潜在因子の蓄積だと思います。そしてそれは社会にどれだけ応援されているかという因子。数値化とは相容れないかもしれませんが数値化できると面白いですね。

==========
中村哲医師は、菩薩の道を歩まれた方と思います。
けれど、安倍政権の安保法案には反対されていました。
日本に住むお花畑の人と違い、紛争地帯に住んで、戦争を目の当たりにした方のご意見は、重さがあります。
思慮深く、聡明な方なので、日本はアメリカの軍事力の傘の下でしか生き延びる道がない、というリアリズムは、わかっておられたんでないか、と思います。
私は今までも、これからも安倍政権を支持しますけれど、中村先生のおっしゃっていたことも、覚えていたいと思います。


→ 中村さんのご冥福をお祈りします。

それとは別に、改憲とは「平和憲法を守るか、平和憲法を捨てるか」という議論になりがちですが、私の意見は違います。「平和憲法は大切に守るに決まっているじゃないですか。捨てては絶対ダメ。」というのが私の意見です。

ただ戦後80年近くたって国際情勢が大きく変わっています。平和憲法の時代にそぐわなくなってきた部分を修正し、より日本の平和を維持できるようにする必要があります。
それは「平和憲法2」です。

日本国民と国土の平和は、我々日本人自身の手で守る。日本以外の全ての国が持っているこの言葉を私達は80年曖昧にしてきました。しかし日本さえ悪さをしなければ平和が保たれるという連合国の価値観の時代はもう過去の話になっています。日本は国民と国土の平和を維持するために、きちんと戸締まりすることは放棄しません。とそれを憲法に加筆します。
それが「平和憲法2」です。

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品格の経営。4。ユーザーファースト。

2019-12-05 09:43:06 | まるぞう経営学

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「予算達成はどうでもいい」 一休社長が“極論”を言う理由
日経XTREND 2018年12月11日
榊 淳(さかき・じゅん)氏 一休社長

 僕が社長を務める一休で、社員を評価したり、新しい施策や戦略を決定したりする基準はたった1つ。「ユーザーファースト」であるかどうか、それだけです。

 時々営業の人間が、「このままだと今月の予算が厳しい。何としてでも達成しなければ」などとつぶやく声が聞こえてきます。ほかの会社なら、よくある光景なのかもしれません。

でも、僕が聞きつけたらすぐに呼んで、その社員と話すようにしています。

 そしてこう言います。「予算が達成できないのは、僕らの力量が足りないからであって、その力量不足は今月中に改善できるはずがない。だったら予算達成は諦めて来月、がんばろう」と。

毎月の予算の達成なんて、僕に言わせれば、どうでもいいこと。ユーザーファーストでもなんでもなく、会社ファーストの問題だからです。

 仮に、今月どころか来月も予算が達成できなかったとしても、仕方がない。それは利用者からうちのサービスが愛されていない証しだからです。予算を達成するため、新規の会員を無理にでも増やそうと、メルマガなどを連打したとしても、それで急に(会社が)愛されるようになるわけがない。たくさんメールが届いたら、利用者にとって迷惑です。そんな「アンチ・ユーザーファースト」な行動を、僕は絶対に許しません。

 僕がこれほどユーザーファーストにこだわるのは、それがうちにとって唯一のゴールだからです。

 当社は高級ホテル・旅館、そしてレストランなどの予約サイトを運営しています。利害関係者という意味では、サイト利用者だけでなく、ホテルや旅館など施設の関係者も重要な顧客です。

 そして、サイトの使い勝手を改善したり、新しいサービスを提供したりする人間からすれば、利用者から信頼されることがゴールになる。一方、ホテルやレストランなどを受け持つ営業担当にとっては、受け持ち施設から信頼されることがゴールになります。

 立場によってゴールは違うのですが、うちのような業態だと、ややもすると、利用者よりも施設の人の声に反応しがちになる。施設の関係者には直接、頻繁に会いますが、利⽤者と⾯と向かって会うことは、まずないからです。

 するとどうなるか。どうしてもリアルな施設の声のほうが強くなる。バランスが崩れてしまう。

だから僕は、利用者に信頼されること、それだけがゴールであって、そのほかはゴールではないとはっきり宣言しています。
・・・
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00087/00001/


 一休は2016年にヤフーの子会社となり、来年ソフトバンクと韓国企業NAVERの50%出資の曾孫(ひまご)会社となります。



目先の利益より長期視点のユーザーの利益。言うは易し。行うは難し。

 多くの企業では「営業ノルマ」があります。
 利益最大化が目標の企業の経営者であれば、この営業ノルマを厳しくする。という戦略を取ることでしょう。

 もちろん企業は「自らに厳しく」という姿勢は常に必要です。しかし「ノルマに厳しく」は必ずしも顧客のためにはならない。この一休社長の判断は正しいと思います。

 とにかく無理にねじ込んで買わせても意味がない。
 長い目で観てお客様に信頼されて愛される企業でないと意味がない。
 利益の最大化ではなく、お客さまからの信頼最大化を目標とする。という経営姿勢は、変化に強い企業を作る。



もう半年後には会社がなくなる。それならば。と腹を括った時。

 昨日のように思い出すことがあります。
 それはうちの会社の倒産の危機のことです。うちのまるぞう株式会社はいつも倒産の危機でありますが、あの時は本当に危なかった。

 ノルマを達成しようと頑張れば頑張るほど見込み案件が失注していく。もうこのままだとダメだ。今の資金繰りではあと半年後に会社が潰れる。
 もう半年後に会社を畳むことを覚悟して、新規の案件を追いかけることはやめて、既存のお客さんに丁寧に対応することにしました。
 既存のお客さんからはもうお金を貰っているので、いくら丁寧に対応しても目先の売上資金繰りに役に立つわけではありません。でももう半年後にはもううちの会社はなくなるんだ。
このお客さんもうちのような名もない会社を気に入ってくれて契約してくれたんだよな。ノルマに追われていたとは言え、今まで邪険な対応も多かったと思う。本当に申し訳ないな。
心を入れ替えて既存のお客さんに対して一つひとつ丁寧に接しました。もう新規開拓で飛び回る必要はありませんから、時間はあります。
 すると数カ月後、思いもしなかったところから大口の案件があり、ギリギリで倒産を回避出来たのでした。

 その後も何度も倒産の危機はありました。が、何とか綱渡りで今にいたります。生き残れていることはありがたいです。

 既存のお客さんを大切にしている企業というのは、人をひきつける空気を出す。それが新規の案件をひきつける。私にはそのように感じられます。
 きっと一休の社長さんもそのような体験をされて、それで「ユーザーファースト」という哲学に行き着いたのかもしれません。



つづく



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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会社って経営者の生き方をうつす鏡なんですね。確かまるぞうさんご自身も、不注意や慢心の為に経営がピンチになったと過去記事で書いていたように思います。自分の人生だけでなく多くの人の人生を左右するので、真面目な経営者って命懸けなんだと思います。

→ 私のような傲慢な人間には丁度良い薬であったと思います。塞翁が馬じるしの苦い薬でありました。

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五十嵐武志さんのブログで故岩澤信夫さんの「冬期堪水不耕起移植栽培」が載ってました。耕さない田んぼで、豊かな生態系ができる話です。手をかけることも大事ですが、その本来の力に委ねることの意味もある。基本にあるのは良心的な志です。

→ 料理研究家の土井先生は炒めものの時は具をくちゃくちゃかき混ぜずに放っておいて少し焦げ目を付けさせる。「鍋に仕事をさせる」という表現を使いますが、冬期湛水農法も「土に仕事をさせる」という農法ですね。
一見放置に見えるがじつは非常にきめ細かく目を配っているところが共通しています。

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栃木に住む友人に地震は大丈夫かと連絡したところ、ここ数日から地鳴りが物凄くて怖いと言っておりました。友人は、栃木県南西部に在住です。防災意識のお役立てになればと、コメントさせて頂きました。

→ お知らせありがとうございます。
首都直下型地震の前とはこんな感じではないでしょうか。

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まるぞうさんの「高い城の男に映し出される風景」シリーズが、ずっと長いこと、喉に刺さった棘のように引っ掛かっています。
このシリーズ、まるぞうさんは誰に向けて書かれたのですか?
この中で重要なポイントとして、ユダヤ人の迫害される恐怖を甘く考えてはいけない、というテーマがあります。


→ ユダヤの民の大半は平和な市民として移住先の国に溶け込んでいます。しかし一部は世界史に影響するようなグループを作って生き残りました。そのグループは大きく3つに分かれるという私の空想小説です。
・経済で世界を牛耳ることで自分たちを守る。
・イスラエルにユダヤ神殿を復活させることで自分たちを守る。
・悪魔的な信仰を利用することで自分たちを守る。
これらのグループは一部は重なり、一部は反目しあうという非常に複雑な多重層になっている。という小説です。

日本に戦争を仕掛けたのは金融経済グループの一派でありました。覇権をとるために邪魔だったからです。日本は今は金払いの良い羊でありますから、大事に飼われている。というのが戦後から今までの日米関係でした。
半島の人が思うような「恨(ハン)」を日本人に持っているわけではありません。彼らはもっとドライ。

3つのグループにはそれぞれ自分たちの目的のために「3回めの大戦を起こしたい」という人たちがおります。自分達が二度と迫害されない世の中の仕組みにするために、3回目の戦争が集大成と考えている。という小説です。

その流れを変えるのは「別のもの」と呼ばれる。これから日本の役割は「進化の鍵」となると思います。


さて、「高い城の男」はシーズン4で最終回となりましたが、シーズン4は陳腐でした。今のアメリカで一般受けするにはああいう浅い結末に持っていくしかないのか。仕方ないと思います。一番中味が濃かったのはやはりシーズン1です。
アメリカに住んでいるユダヤの人たちの心の奥底で恐怖しているもう一つの世界の心象風景がリアルに表現されておりました。

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パククネさんはなんで諸外国で「告げ口外交」なんてしてたんですか?
韓国にそんなに利益があったのですか?
中国の命令ですか?
そして収監されたあと、「徳川家康」や「空手バカ一代」を読んでいるとのことですが、なぜこの状況で日本の小説を読むのですか?
ムン大統領はド反日政策ですが、告げ口外交をしていないのはなぜですか?


→ 日本に対する韓国の人たちがそういう世論を形成していた。が主な理由だと思います。
・日本に憧れ
・日本に叶わない
と思いつつ
・日本を認めることは自分を否定することだから
・徹底的に日本を叩く
・自分たちが日本の被害者であると信じないと破綻する。
・自分の心の中で嘘だと知っているから廻りに喧伝しつづけないと不安。
という世論。

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なんでキンペーはそんなに日本に来たいんですか?

→ 天安門で世界が中国を批判した時に日本の助け舟で救われた。今回の米中戦争でも日本が再び助け舟を出すことを期待しております。という空想小説です。

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大嘗祭で、ヨーロッパの王族がtrampさんを嫌がったのはなぜですか?

→ 嫌がったのかどうかは知りませんが、貴族が一番嫌うのは成り上がり者であります。
ただトランプ氏は言動とは180度逆が本質だと思います。彼が大統領にある間は大きな戦争は起きないかもしれません。

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オモテとウラ。陰陽の視点での世界情勢、参考になります。犬養毅元首相との対比において、私には無かった視点により改めて調べ、ちと掘り下げてみようと思っています。

→ イランの国家構造は
・国際社会と協調したい派(イラン政府。犬養毅首相の日本政府と重なる)
・イスラム原理主義(イスラム革命防衛隊。戦前の皇道派や関東軍に重なる)

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NHKパブコメあと3日
まるぞうさま
いつもお世話になっております、
やっと、NHKパブリックコメントに応募してきましたが、いくつかの事柄について、参考になればと情報発信させていただきました。
(1)電子政府(e-gov)の総合窓口(https://www.e-gov.go.jp/)から目的のNHKパブコメのページに行かれようとする方も多いのではないかと思われますが、結構大変です。
下記に、該当べーじへの直リンクを貼りますので活用いただければ幸いです。
【案件番号:145209425】「日本放送協会のインターネット活用業務実施基準の変更案の認可申請の取り扱いに関する総務省の基本的考え方についての意見募集」(案の公示日:2019年11月09日、締め切り日:2019年12月08日)
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=145209425&Mode=0

(2)N国浜田聡参議院議員が下記のyoutubeでNHKパブコメの具体的応募の仕方を実況しており、私もこの動画を参考にさせていただきました。
【浜田聡NHKから国民を守る党】「NHKのネット同時配信に総務省が注文、パブコメを入力してみる」(2019/11/13、13:58)
https://www.youtube.com/watch?v=Y8TyzYDz0Yo

ここで意見提出フォームへの入力は意見のみが必須扱いで、住所、氏名などは任意となっております。浜田議員は、「意見のみと思ったんだけど、連絡がくるかもですので、来るかどいうかわかりませんが、メールアドレスのみ入れておきましょう」と、hotメールのアドレスを入力しておりました。ということで、私も、EメールアドレスではなくWebメールアドレスのみの入力とさせていただいた次第です。

(3)浜田議員は受付番号まで実況されており、
201911140000920xxxだったと思いますが、私が応募したときの受付番号201912050000945xxxとの差額を見ますと、11月9日から13日までの応募数は分かりませんが、11月13日から20日余りで25,000名近くの応募があったことになります。一日平均千名チョットの数ですので、少なくとも、3万名近い応募数になるのかなと思ったりしました。

あと残り3日となりました。
以上の内容で、応募の敷居が少しでも、低くなってくれたら嬉しいです。


→ 教えてくださってありがとうございます。NHKに対してご意見がある方は、行政に直接声を届ける貴重な機会を有効活用されることをお勧めいたします。
よろしくお願いいたします。

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品格の経営。3。正しさの実行。

2019-12-04 08:33:49 | まるぞう経営学

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4日。上弦。己亥 ・乙[亥]・乙[亥] (テロ注意)




目先の利益の増加を目標にすると変化に弱い企業となる。

 教授のお話は続きます。
 変革に強い企業の経営者の特徴。それは
・短視的な利益増加(コスト削減)を目標にするのではなく
・企業の付加価値(利益+人件費+設備投資)の最大化を目標とする。
ということでした。

 誰だって目先の利益を上げること。コストを下げることを目標にする決断の方が簡単です。
 しかしその経営方針は、会社が順調な時しか役に立ちません。会社の方針を変えなければならない大きな時代の流れにさらされると、沈没しかねない。
 事実世界に名だたる大企業も、経営者の短視眼的目標で沈没した。そういう先例は数多く。。。

 目先の利益だけにとらわれず、人件費に投資して良い社員に残ってもらう。あるいは設備に投資してお客さんに満足してもらう。それらの蓄積が会社の付加価値となる。と教授は言います。



ウラの潜在因子貯金を蓄積した企業は変化に強い。

 付加価値で社会から認められた企業は変化に強い。
 それは付加価値とは他社が真似が出来ない価値となっているからです。
 そして付加価値の企業とは社会の多くのファンに支えられているからです。

 陰と陽の視点では、人件費と設備に投資していたということは、ウラでプラスの因子を蓄積していた。と言えます。
 目先の利益はオモテの事象。土壌づくり(人件費と設備投資)はウラの蓄積です。

 変革の波に晒された時に、その企業が今までウラに蓄積していたプラスの因子が、その企業を助ける。そのように思います。



正しさを実行する。良心に従う。経営方針。

 では経営者はどのようにして「付加価値」の決断をするのでしょうか。目先の利益に捕らわれないで、人件費と設備投資への決断が出来るのか。

 教授はそれを「正しさを実行する」と表現します。ふむ。
 経営者は会社の経営の中で「自分の正しさを実行する」決断が一番重要である。

 その経営者が何を「正しさ」として判断するのか。それはその経営者の人生そのものであります。
 目先の利益ではなく、自分の会社の付加価値を一番最大化すること。それは経営者が経営において「正しさ」を実行することにある。というのが教授の結論でした。

 教授はその「正しさの実行」を「経営の品格」と表現しております。うむ。



経営者が安易な判断に流れる時。変化に弱い企業へ。

 現在大きくなっている企業は、みな成功体験を持っております。人は過去の成功体験にとらわれやすい。過去の成功体験に沿って判断することは容易だから。
 教授はその安易な判断も「コスト削減の判断」と評します。興味深いです。

 コスト削減とは何もお金費用のことばかりではありません。自分が苦労する工数もコストと言います。
 その企業の成功体験に沿った判断は、経営者にとってコスト(手間暇苦労)がかからない判断です。

 社会の変化は必ず過去の成功体験ではない。異なる戦略を必要とします。それが「変化」であります。
 しかし経営者にとって「過去の成功体験を否定すること」はコストの高い判断となります。
 ですから、変化に強い企業のトップは「過去の成功体験に安住する」を乗り越えて「正しさ」を実行できる決断が必要だ。と教授は言います。



結局は経営差の生き方。正しさという生き方が企業を救う。

 「正しさ」とは曖昧な表現であります。人それぞれその中味が異なる。実に主観的な価値観です。しかしその主観的な「正しさ」が企業を救う。というのが教授の仮説です。興味深い。

 教授の仮説は、最初は世の中の経営学から出発しております。が、結論としては経営者の正しい生き方。という主観論抽象論に行き着いています。だからこそ興味深い。

 その「正しさ」は「良心」とも言いかえられる。
 目先の利益や自分の都合ではなく、企業のあり方としてそれは「正しい」のか「良心に恥じないのか」という視点で判断すること。

 その良心に基づく経営判断が、変化に強い企業の指針となる。品格のある経営こそが、変化に強い企業となる。
というのが教授の仮説であります。



「小さな警告」に耳を傾けることも「正しさ」。

 私の実体験と照らすと、その「正しさ:とは「小さな警告」を受け止めることも含まれます。

 たとえば、過去の成功体験がもう役に立たなくなり始めたら。それは必ず「小さな警告」となって経営者に示されます。
・経営者が揉み消そうと思えば揉み消せる警告。
・経営者にとって聴きたくない耳の痛い警告。
 そのようにしてそれは「小さな警告」として経営者に示される。

 その「小さな警告」に耳を傾けることも「正しさ」である。

 その経営者が自分の目先の都合で判断しない視点を持つ。ことで「小さな警告」もきちんと拾って受け止めることができる。
 それは同時に、うちの会社は社会にどういう存在であることが「正しい」のか。という自問自答とペアであります。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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その教授に興味があります。その先生の事を出来る範囲で教えてもらえないでしようか。

→前回の記事の「ダイナミック・ケイパビリティ」の図に出典元が記載しております。そのURLに教授の記事がありますです。

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まるぞうさん、なんだか最近、世界情勢の大事なところがよく分からなくなってきました。
物事が激しく進んでいるようでもあり、遅々として進まず、すごくじれったい気もします。
このモヤモヤは何なんでしょうか?


→ 夜明け前が一番暗い。ということだと思います。夜明け前の一番暗いモヤモヤ。

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まるぞうさんの太陽光パネルとポータブル電源は繋げて使えたりもするのでしょうか?

→ 下記サイトをみると一般的なソーラーパネルのMC4端子変換ケーブルは2018年にリリース予定とありますので、メーカーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
https://dime.jp/genre/509527/4/

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「故郷に錦を飾りたかった」あるいは「故郷に凱旋したかった」のどちらかでいいのでは?と思うんですが。。。

→ ご指摘ありがとうございます。今日もまた一つ賢くなりました。ありがとうございます。

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ロウハニ大統領が年内に訪日に向け調整中と。急なのはきっとあれですよね。イランとは敵味方に分かれたくなんかないけど、どうすればいいんでしょう。

→ イランにある2つの顔。オモテはロウハニ大統領。戦前の犬養毅首相と立場が似ていると思います。
問題はウラのイスラム革命防衛隊。

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品格の経営。2。土壌作り。

2019-12-03 08:59:57 | まるぞう経営学

経営者はどのようにして判断を誤るか。

 半年ほど前です。大学の先輩からお声がかかりました。
「まるちゃん。今度の週末空いてる?面白い先生と話をする機会があるんだけど、まるちゃんも興味ありそうだから。」

 その教授のお話は「経営者がいかに判断を誤るか」という内容でした。
 世界に名だたる大企業であったが倒産して消えてしまった多くの実例から、経営者は合理的に判断を誤る。という仮説を述べられておりました。



「利益最大化」と「付加価値最大化」。

 教授のお話では、経営者は次の2つのパターンに分けられる。と言います。

1、多くの経営者は「利益を最大にする」選択と判断を行う。


2,しかし変化に強かった企業の経営者は「会社の付加価値を最大にする」選択と判断を行う。

© 2001 Keio Academic Enterprise Co.,Ltd.
https://www.keiomcc.com/magazine/report193/

 1のケースです。
・利益=売上ー(人件費+設備投資)
ですから、多くの経営者は手っ取り早く人件費を下げ、設備投資を抑えるという経営判断をするわけです。

 一方2のケースです、
・企業の付加価値=利益+人件費+設備投資
であります。から「付加価値を最大化する」とは、利益だけじゃなく、人や設備に投資することをできるだけ多く増やすということです。
 もちろん赤字経営は会社を潰します。黒字であることは必須ですが、黒字が維持できるなら、できるだけ人や設備にお金を投資し続けることが、企業の価値を高めることとなります。

 きちんと人材にお金を払って良い人を雇う。あるいは働いている人達が誇りを持って働ける。そして商品を生み出す・サービスを提供する設備もきちんとお金をかける。
これを長年継続していくことで、世間のお客さんが「あの会社の製品やサービスには価値がある」。そのように認めてくださいます。
 それが「目先の利益の最大化」ではなく「長期的な企業付加価値の最大化」となります。



企業経営と農業の共通点。土壌作りが基本。

 教授のお話を聴きながら、私は農作物の収穫と土壌作りに似ているなと思いました。田舎地方出身でありますから。

 痩せた土地でも化学肥料を大量に投入すれば、その年の収穫は最大になります。しかしそのあと土が痩せて行き、結果的に収穫量は減っていきます。
 一方土作りを丁寧にする方法。もちろん化学肥料も使用しますが、それと同時に土の中の微生物が活発化するように、手間暇をかけます。日本の農業の多くは土作りに手間暇がかけられているように思います。

 それに対して中国の土壌の劣化が激しいと言われます。2014年の中国政府農業部のデータですが、すでに中国の耕作地の40%が土壌劣化が起きている。
 中国の大穀倉地帯である東北地方。かつては黒土層が1mくらいだったのが、今では20〜30センチにまで薄くなっている。
 黒土とは微生物や有機物の層です。これが大量の化学肥料の使用でみるみる痩せていっている。中国農業の化学肥料の使用量は世界平均の4倍。農薬の使用量は2.5倍。
 手間のかかる土壌の微生物を大事に育てることは行わず、目先の収穫を最大化するために、化学肥料と農薬を大量につぎ込んでいるため、土壌自体が死に始めている。



目先の収穫量よりも長い視点での土作り。

 企業も同じです。
 目先の利益最大化を目標とすると、化学肥料と農薬を大量投入する経営となります。企業の土壌は枯れてしまう。
 しかし、変化に強い企業とは、土壌の力が強い企業のことだ。

 土壌の力を育むとは、経済用語では「人材と設備」に手間暇を惜しまないということであります。



 教授のお話は続きます。







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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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陰と陽の仮説の視点でみて、プロ野球チームの強さはオーナー企業より、監督の力量なんでしょうか?
ソフトバンクの工藤さん、巨人の原さん。


→ プロ野球はあまり詳しくないのですみません。ただ佐賀出身の孫氏は福岡の球団を買収して日本一にすることで、故郷に錦を飾りたかったのだと思います。感慨ひとしおだったと思います。

首位独走ソフトバンク、なぜこんなに強いのか?知られざる「球界屈指の育成システム」の秘密
「週刊現代」2016年7月2日号
・・・
昨季は年間79試合、今季もすでに64試合組まれた。韓国にも遠征し、地元のプロとも戦う。当然遠征の経費はかかり、三軍の運営費だけで約3億円かかる。しかし、'05年の球団創設当時から球団スローガンとして「目指せ世界一!」を掲げる孫正義オーナーにとっては、若手育成には欠かせない、当然の投資だった。
・・・
ソフトバンクはお金を投資して、12球団でもっとも競争力を持つ集団に作り上げた。その背景に、地道な労を惜しまない幹部たちの熱意がある。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/48999

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まるで中国の経済政策と変わりませんね。一体借金がいくらあるのか誰も判らない。もし、金融恐慌でもくれば真っ先に倒産するであろうし、それまでは銀行に無理矢理融資させ続けるでしょう。何も知らない国民の多くは大企業だから倒産はしないだろうと思っていますが、借入金というのは多くなればなるほど金利負担が雪だるま式に増え続け、金利を返還することが目的になってついにはそれも無理と判れば連鎖倒産するしかないですから。

→ ごく近未来におけるソフトバンクグループの最大のリスクはアメリカ政府の方針です。政治的理由によりアリババ株が暴落すること。孫氏は経営のプロではあっても国際政治のプロではないことがアキレス腱となる可能性が高いと思います。

==========
精魂込めて尽くした相手に、理不尽な対応を取られた場合、どうやって気持ちを抑えれば良いのでしょう。
涙が止まりません。


→ 相手が自分にした仕打ちについて。
5%くらいは「小さな警告」があるかもしれません。
相手の悪意や裏切りの中から、自分が成長するべきエッセンスを抽出するには、心の筋力が必要ですが。今回もまた筋トレのチャンスと思って、自分が学ぶべき教訓と警告がなかったかを抽出。

残りの95%はもう仕方ないと割り切るしかないです。世の中は理不尽から成り立っている。その理由は話せば長いのですが、とにかく世の中は理不尽から成り立っている。それは悪いことではないのですが、とにかくそのように出来ている。
洗車した週末は雨が降る。世の中はそういうように出来ている。

水に流せば、その95%はその人に返って行きますから。受け取ることなく「世の中は理不尽に出来ている」と腹を括る。

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品格の経営。1。大車輪。

2019-12-02 08:03:57 | まるぞう経営学

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2日。己亥・乙亥・癸[酉]。テロ注意。






孫氏の成功体験。大車輪操業。

人も企業も…韓国&中国から“大脱出”を 経済援助も“反日運動”で返し…識者「このような国への投資は愚かな行為でしかない」
zakzak 2019.12.1

 香港やウイグル、チベットなどでの人権侵害が国際社会から非難されている中国の習近平政権と、北朝鮮にすり寄り、「反日」に血道を上げる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権。市場経済や民主主義、受けた恩を忘れないといった根本的な価値観で、日本と相いれない中韓への深入りは重大なリスクだと指摘するのは、国際投資アナリストの大原浩氏だ。米国はすでに動き出したが、日本企業も「脱出」のラストチャンスだと強調する。
・・・
 このような国々に「長期的観点」から投資を行うのは、愚かな行為でしかない。値段が付くうちに売れるものを売り払い、撤退すべきなのだ。
・・・
 このような国々の企業と密接な関係にある企業は大きなリスクを負う。「大赤字」で話題となっているソフトバンクグループの最大の投資先は、中国のアリババだが、同社はソフトバンクGを助けるかのように香港上場を急いだ。また、ソフトバンク傘下のヤフー(Zホールディングス)は、韓国企業の子会社であるLINE(ライン)との経営統合を発表した。

 サイバー戦争の最前線ビジネスでの中韓との密接な関係は最大のリスク要因になるのではないかと思う。

 中韓に深入りしている企業にとって、現在が「脱出のラストチャンス」といえるのではないだろう。

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/191201/for1912010001-n3.html


ソフトバンクの借金18兆円、ウィーワーク投資「大失敗」の末路
DIAMOND online 2019.12.1 5:50

孫氏の経営支える成功体験
「全力でこいだ自転車操業」


「ソフトバンクは今まで難しい経営の再建を何度もやってきました」。ヤフーBB、日本テレコム、英ボーダフォン日本法人、米スプリント――。ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長が手掛けてきた事業はいずれも、採算性などに深刻な問題を抱えていた。こういった事業を連続して手掛けてきた孫氏は、確かに並の経営者とは一線を画する豪腕だ

 2001年に開始したブロードバンド事業のヤフーBBは、街頭で端末を無料配布してユーザー基盤を広げるという荒業で事業を急拡大した。この事業により企業財務が圧迫され、当時のソフトバンクは最終赤字が続いたが、孫氏は畳み掛けるように固定通信事業の日本テレコムを買収する。こちらも買収時点では赤字ビジネスだった。

 赤字に赤字を重ねて拡大路線を走る孫氏に対し、側近幹部はたまらずこう進言したことがある。「社長、これでは自転車操業です」。ところが当の孫氏はまったく動じない。代わって進言した側近への答えは「自転車操業というならその解消の仕方を教えてやる。もっと勢いよくペダルをこぐことだ」というものだった。この表現こそ、孫氏の経営の本質ではないだろうか。
・・・
https://diamond.jp/articles/-/221433


繁栄と衰退は同時に発生する。

・第3の携帯通信キャリアの参入で価格体系に風穴を開けた。
・安いADSLインターネットサービスで多くの家庭にブロードバンドを提供した。
・いち早くiPhoneのポテンシャルを見抜き日本での独占販売を実現した。

 などなど孫氏の先見の明と嗅覚は稀代の経営者と言えます。
 しかし陰と陽の仮説の視点では、繁栄と衰退は同時に発生している。目に見える事象で繁栄しているならば、目に見えない潜在因子として衰退が蓄積され始める。と考えます。

 孫氏の経営手法の、自転車操業。それも借金は大きければ大きいほど社会はその企業を潰せなくなるという大車輪操業。

 事業における投資とは時間をお金で買うということ。ビジネスのスタート時に豊富な資金があれば、軌道に載せる期間を大幅に短縮させられます。

 孫氏は大きな借金をして会社を買う。そしてその返済のために更に大きな借金をして、更に大きな会社を買う。この大車輪操業を駆使して成功して来ました。
 大車輪操業は事業を急速に拡大するには非常に効果的です。

 企業を一からコツコツ育てるのではなく、もうすでに事業を持っている企業を札束で買う。その札束も自分がコツコツ貯めた資産ではなく、外からの借金を充てる。
 この大車輪操業方法は、他のライバルの追従を許さないスピードで事業を拡大させることが出来ます。



必ずバブルは弾ける時期が来る。

 ただし問題もあります。
 その一つは、ゴールがないということです。つまり借金を返すために更に大きな借金をする。という手法です。つまり他の企業を買い続けなければ、グループ全体が倒産してしまう。という結果を内在している経営手法なのです。

 これはバブルの時のババ抜きと似ています。土地の値段は上がり続けていました。誰もが買った値段より高い値段で土地を売却できた。それで日本中の小金持ちがバブルに狂った。
 しかし土地の値段は無限に上がり続けることはない。どこかで必ず頭打ちが来る。この頭打ちがバブルの崩壊です。
冷静な頭で考えると「頭打ちは必ず来る」ことがわかっていても、自分だけは売り抜けられる。誰もがそのように考え、壮大な「ババ抜きゲーム」に興じたのでした。



投資する企業を見つけることが目的となっている。

 孫氏の大車輪操業も同様です。世界中の企業の数には限りがあります。
ましてや
・孫氏のビジョンに沿った事業内容を有し
・しかも経営が下手なため企業の価値がお買い得
という条件を満たしている企業はそう多くはありません。

 つまり大車輪操業も無限には続かない。どこかでもう「企業を買うたみに大借金が出来る」というサイクルは終焉を迎えます。

 そして他の企業と同様に「今ある企業の経済活動で地道に借金を返済していく」という段階に経営方針を転回する必要が出てきます。
 ただしその時「大車輪の大借金を、通常の企業のコツコツ返済で対応」ができるのか?
という大問題に直面します。

 これまでウラに蓄積されていた、衰退の因子をどう昇華させるのか。昇華できるのか。



つづく。



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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
IMFの消費税増税の記事が少し前に出てましたね。日本を貶めたい人々が世界の中心にいるようですね。

→ 彼らの目的は、日本を貶めたいというよりは、日本の富の集金搾取だと思います。非常にドライな金勘定の集団だと思います。

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