語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「き」 競争でなく競走を、一字違いで大違い

2005-10-20 21:51:22 | Weblog
「き」 競争でなく競走を、一字違いで大違い
・真のライバルは自分を育てる

スポーツの世界には様々なルールが存在します。中でもモータースポーツの世界はマシンやドライバーを含め細かくカテゴライズされ、色々な状況を想定したルールの管理を受けます。それによって常に対等な条件で競いあえる様に舞台が仕組まれます。

そこには優勝を目指す宿敵ライバルであってもプロフェッショナル同士の信頼関係に基づいた「競走」は見えても「争い=競争」はありません。

「Live & Let live」(相手を生かし自分も生きる)の精神が重要です。

マーケティングやセールス教育にしばしば登場する、兵法家「孫子」(孫健)の「敵を知り己れを知らば、百戦して危うからず(知彼知己、百戰不殆)。」は一番有名な言葉ですが、同時に「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり(百戰百勝、非善之善者也、不戰而屈人之兵、善之善者也)。」とも言っています。

つまり孫健は争うことなく目的を達することを良としています。戦闘の指南役たる兵法家が「争わずに勝て」と言っているのです。

機会がありましたらオートバイのレース番組を音を絞ってご覧になって下さい。先頭集団の数台がギリギリの距離で固まりあってコーナーを駆け抜けていく姿は優雅なクラッシック曲をバックに踊るバレエ・ダンサーやスケーターにも似た「協奏」の美しさがあります。

磨き抜かれた本物のプロのテクニックは「競争」を「競走」に。更には「協奏」に昇華する力を持っています。

日々研鑽を積みライバルと切磋琢磨して競走しましょう。出来得ることならば一緒に狂想曲でなく協奏曲を奏でたいものです。


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