あれは,あれで良いのかなPART2

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「ごくせん」から教育を考える(その4)

2005年03月25日 23時45分43秒 | 教育問題
前回の続きです。

2 教師が教育に対する揺るがない信念を持っている。
 こんなことをここでいうと,おそらく現役の教師の方から,「教師はみんなそんな信念で授業をしている」と怒られてしまうと思います。それは,そのとおり間違いないでしょう。「そんなもん,ないよ。」なんていう現役教師がいましたら,即座に転職してください(^_^;)。
 ただ,現役の教師の方に質問です。「では,揺るがない信念とは何ですか?」
 おそらく,「生徒を愛する。」「生徒を信頼する。」「生徒が分かるような授業をやる。」などではないでしょうか。それはもちろん重要ですし,その信念がない人は,そもそも今教師をやっていないでしょう。
 では,更に質問して「では,具体的には?」といわれたらどう答えるでしょうか。おそらく,この部分をしっかりと答えられる方は実は少ないのではないでしょうか。
 そうです。今の教師に求められる姿は「具体的な信念を生徒に示すこと」なのです。正直,小中学生はまだまだひよこです。こんな子供達に抽象論を掲げても理解してくれるはずがありませんし,そんな信念は伝わりません。また,もっと問題なのは,今の親もひよことです(う,耳が痛い(^_^;))。親の能力も昔と比べて相当落ちてきています。そんな親に対しても,抽象論は通じるはずがないのです。
 だからこそ,具体的な信念を持ち,教師として教壇に立たなければならないのです。
 具体的な信念,例えば,やんくみ先生の場合は,抽象的な信念は,「生徒を愛する」ことでしょうが,具体的な信念としては「人の道を知れ。人の道を考えられるようになれ。人の道に基づいて行動できるようになれ。」という揺るがない信念に基づいているといえるでしょうか。

 では,具体的には教師としてはどうすればよいか。簡単なことです。今持っている信念をもっと具体化してみてください。自分は,どんな方針で授業を行うのか,生徒指導を行うのか,生徒と接するのか,ということを考えてみればよいのです。
 これを役所風にアレンジしますと,「先生の教育信念の情報を公開してください,という情報公開請求が来た。」場合に,どのように回答するか(もちろん,本当にこんな請求が来たら却下事由に該当しますが,それは置いておくとして)考えてみてください。請求者が納得する回答,これを考えてみましょう。
 また,当然ですが,教員の採用面接の際は,ここを突っ込んで聞く必要があります。また,普段の職員会議の席上などでも,各先生方の信念を確認し,お互いに議論する場を設ける必要があります。
 以上,まとめると,「常に具体的な信念を持っていること。そのためには,平素から自己の信念を誰に対してもはっきり説明できるようにすること。また,議論や意見をもらう機会を多く設け,自分の考え方を他の教師に理解してもらうこと。」が必要ではないでしょうか。
 残念ながら,現在の学校で,ここまでぎっちりやっている学校は少ないのではないでしょうか。

まとめ
① 常に教師は誰に対しても説明できる程度の「具体的信念」を持たなければならない。
② 自己の信念について意見交換のできる機会を多く設ける必要がある。

次回は「3 教師が生徒を一人として見捨てない。」です。

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