年末年始にかけて,これでもかという感じで自民党議員,特に閣僚の不祥事が相次いで発覚してきました。
佐田元大臣,衛藤議員に続き,松岡大臣,伊吹大臣とみんな「不明瞭な金」についての話ばかりです。
伊吹氏の政治団体も不適切処理 事務所費で飲食代(朝日新聞) - goo ニュース
スキャンダルが多いときこそ要注意!
マスコミ統制に成功した自民党が,こう簡単にスキャンダルを次々と発覚させるはずがありません。この一連のスキャンダル報道には,必ず裏がある,と思い,冷静にことを見守った方が良いでしょう。
もちろん,まずは野党各党の容赦ないつっこみを期待しましょう。その上で,ここまで大臣の不祥事が続いたとなった以上,安倍内閣の信任を問いましょう。
とまあ,形式的なつっこみはこの程度にして,いくつか想定される裏話を検討してみましょう。
1 木の葉の中に木の葉を隠す
これは,推理小説好きな方ならご存じかもしれませんが,「凶器など犯罪の痕跡は分かり難いところではなく,わかりやすいところに隠すとかえって見つからない」というものです。
つまり,今回の連続スキャンダル,メインの目的は,「もっとばれてはいけない大きなスキャンダルがあるため,それを隠すために小さなスキャンダルを乱立させた」ということが推測されます。
では,どんなスキャンダルでしょうか。
これは,もちろん全く分かりません。
ただ,去年相次いで知事が逮捕された際,その談合や収賄業者から,安倍総理をはじめとする大物議員も政治献金をもらっていたことや接待ゴルフを受けていたことなどが判明しました。とすると,その業者との大物議員との大きな癒着があったということが想定されます(現に,石原都知事と水谷建設との関係は大きく指摘されていたものの,これも4男問題でなんとなく消されてしまった,という前例があります。)。
また,これにより,耐震偽装問題は完全に消されました。よって,噂のあった大手建設業者はほっとしているでしょうし,また伊藤公介議員の証人喚問話は,もはや永遠に出てこないでしょう。
一方,金にまつわる話としては,大手銀行の政治献金再開に対し,安倍首相がノーといいました。そこで,献金自体は行わなかったと思いますが,献金に代わる融資を行うという可能性は十分に考えられます。この融資額と残高,更には返済状況についての報告を求められると,非常に答えにくい回答が戻ってくるのではないかと思います。その辺りも,グレーにしたい部分でしょう。
いずれにしても,真偽は分かりませんが,隠したいことは山ほどあります。
2 このスキャンダルは野党も突っ込みにくい
次に,この4人については,いずれも政治資金の話です。いわば,「トンネル献金」や「闇資金作り」などの例と言えます。
ところが,このように結構危ない資金繰りをするのは,実は与党よりも野党議員の法外多いです。なぜなら,政治献金と政党助成金が少ない以上,党の台所事情も厳しいからです。
とすると,野党各党としては,「下手に突っ込むと墓穴を掘る」内容であるため,あまり厳しいつっこみはできないでしょう。
だからこそ,突っ込みにくいスキャンダルを矢面にした,と考えられます。
3 もう一つの狙いは「政治不信」をあおること
これだけスキャンダルが続けば,当然,国民の間に「政治不信」の空気が流れます。
でも,実はそれが狙いとも言えます。
今,自民党が本当におそれているのは,「参院選挙」です。ここで,過半数割れしたら,安倍内閣辞職のみならず,衆議院解散の危機にもなりかねません。
そこで,どんな手段を使ってでも参議院議員選挙で勝つ必要があります。
まず,一つの手法は「ネガティブ公約抑制」です。衆院選挙後,あれだけ盛り上がっていた「増税話」が,ここへきて一気に影を潜めてしまったのは,その一例です。
次に,考えたのが,「投票率減らし」です。もともと,参院選挙の投票率は低いです。そこで,政治不信をあおることで,投票率をもっと下げようということを考えているのではないでしょうか。
このスキャンダルなら,前述のとおり,野党の突っ込みもできないことから,「野党だらしない」という世論になります。すると,「まともな政治家はいない」と国民は判断し,選挙に行かなくなる,という筋書きです。そして,投票率が下がれば,公明党の力も借りて,徹底した組織選挙により自民党の勝利が期待できるのです。
こうして,参院選挙圧勝のシナリオが完成します。
以上が,推測ではありますが,想定される考え方です。もちろん,根拠はほとんどありませんので,あくまでも個人的見解ということでご理解ください。
ただ,確実に言えることは,「今度の統一地方選挙や参院選は,これらの状況も踏まえた上で,選挙に絶対行こう」ということです。選挙に行かないと,これらのスキャンダルをすべて容認したことになります。
もちろん,これは政治問題である以上,野党の正しい突っ込みを期待します。
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佐田元大臣,衛藤議員に続き,松岡大臣,伊吹大臣とみんな「不明瞭な金」についての話ばかりです。
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スキャンダルが多いときこそ要注意!
マスコミ統制に成功した自民党が,こう簡単にスキャンダルを次々と発覚させるはずがありません。この一連のスキャンダル報道には,必ず裏がある,と思い,冷静にことを見守った方が良いでしょう。
もちろん,まずは野党各党の容赦ないつっこみを期待しましょう。その上で,ここまで大臣の不祥事が続いたとなった以上,安倍内閣の信任を問いましょう。
とまあ,形式的なつっこみはこの程度にして,いくつか想定される裏話を検討してみましょう。
1 木の葉の中に木の葉を隠す
これは,推理小説好きな方ならご存じかもしれませんが,「凶器など犯罪の痕跡は分かり難いところではなく,わかりやすいところに隠すとかえって見つからない」というものです。
つまり,今回の連続スキャンダル,メインの目的は,「もっとばれてはいけない大きなスキャンダルがあるため,それを隠すために小さなスキャンダルを乱立させた」ということが推測されます。
では,どんなスキャンダルでしょうか。
これは,もちろん全く分かりません。
ただ,去年相次いで知事が逮捕された際,その談合や収賄業者から,安倍総理をはじめとする大物議員も政治献金をもらっていたことや接待ゴルフを受けていたことなどが判明しました。とすると,その業者との大物議員との大きな癒着があったということが想定されます(現に,石原都知事と水谷建設との関係は大きく指摘されていたものの,これも4男問題でなんとなく消されてしまった,という前例があります。)。
また,これにより,耐震偽装問題は完全に消されました。よって,噂のあった大手建設業者はほっとしているでしょうし,また伊藤公介議員の証人喚問話は,もはや永遠に出てこないでしょう。
一方,金にまつわる話としては,大手銀行の政治献金再開に対し,安倍首相がノーといいました。そこで,献金自体は行わなかったと思いますが,献金に代わる融資を行うという可能性は十分に考えられます。この融資額と残高,更には返済状況についての報告を求められると,非常に答えにくい回答が戻ってくるのではないかと思います。その辺りも,グレーにしたい部分でしょう。
いずれにしても,真偽は分かりませんが,隠したいことは山ほどあります。
2 このスキャンダルは野党も突っ込みにくい
次に,この4人については,いずれも政治資金の話です。いわば,「トンネル献金」や「闇資金作り」などの例と言えます。
ところが,このように結構危ない資金繰りをするのは,実は与党よりも野党議員の法外多いです。なぜなら,政治献金と政党助成金が少ない以上,党の台所事情も厳しいからです。
とすると,野党各党としては,「下手に突っ込むと墓穴を掘る」内容であるため,あまり厳しいつっこみはできないでしょう。
だからこそ,突っ込みにくいスキャンダルを矢面にした,と考えられます。
3 もう一つの狙いは「政治不信」をあおること
これだけスキャンダルが続けば,当然,国民の間に「政治不信」の空気が流れます。
でも,実はそれが狙いとも言えます。
今,自民党が本当におそれているのは,「参院選挙」です。ここで,過半数割れしたら,安倍内閣辞職のみならず,衆議院解散の危機にもなりかねません。
そこで,どんな手段を使ってでも参議院議員選挙で勝つ必要があります。
まず,一つの手法は「ネガティブ公約抑制」です。衆院選挙後,あれだけ盛り上がっていた「増税話」が,ここへきて一気に影を潜めてしまったのは,その一例です。
次に,考えたのが,「投票率減らし」です。もともと,参院選挙の投票率は低いです。そこで,政治不信をあおることで,投票率をもっと下げようということを考えているのではないでしょうか。
このスキャンダルなら,前述のとおり,野党の突っ込みもできないことから,「野党だらしない」という世論になります。すると,「まともな政治家はいない」と国民は判断し,選挙に行かなくなる,という筋書きです。そして,投票率が下がれば,公明党の力も借りて,徹底した組織選挙により自民党の勝利が期待できるのです。
こうして,参院選挙圧勝のシナリオが完成します。
以上が,推測ではありますが,想定される考え方です。もちろん,根拠はほとんどありませんので,あくまでも個人的見解ということでご理解ください。
ただ,確実に言えることは,「今度の統一地方選挙や参院選は,これらの状況も踏まえた上で,選挙に絶対行こう」ということです。選挙に行かないと,これらのスキャンダルをすべて容認したことになります。
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