あれは,あれで良いのかなPART2

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ドラマ「エラいところに嫁いでしまった!」の町長選挙編はおもしろかった

2007年02月07日 02時44分06秒 | テレビ・メディア
普段ほとんどドラマを見ない私ですが,先週何気なく見た「エラいところに嫁いでしまった!」はかなりおもしろく,はまってしまいました。
これは,厳格な家訓のある山本家のお調子者長男(谷原章介)と結婚したずぼらな性格の君子(仲間由紀恵)が,毎回様々な山本家のしきたりやトラブルに巻き込まれつつ,どうにかそれを解決しちゃうというホームコメディドラマです。
さすが,今や「コメディドラマといえば仲間由紀恵」というくらい,仲間さんの演技は実に見事なものです。
今後,ちょっとばかりはまりそうな感じでした。

ところで,前回の話は,山本家の中から町長選挙に出馬する人がいて,その選挙応援にかり出される羽目になった,というものでした。
この脚本家,地方の選挙事情を結構調べているみたいで,細かいところで「なるほど」というものがある一方,「こりゃやばいよ」という点も結構ありました。
そこで,ちょっとばかりつっこみを入れたいと思います。もちろん,所詮ドラマなので,このつっこみは完全に「シャレ」だと思ってください。

1 出馬式
  これから選挙カーを走らせるぞ,っていう時なので,みんな立っている場合がほとんどです。
  でも,雰囲気はあんな感じです。
2 ハンドマイク
  細かい演出ですが,ちゃんと「選挙管理委員会の標章」がついていました。いろんなものに個数制限があるため,標章が必要です。よく調べたと思います。
3 立会演説ののぼり
  これまたよくみると,「選挙管理委員会標章ののぼり」ももっていました。
  ちなみに,相手陣営は,さらに個人の名前が書いたのぼりをたくさんもって歩いていました。これが,実際には土木業者がもって応援する場合が多いことから,このような方々を「桃太郎」と読んでいるのです。言葉の由来は,桃太郎見たまんまです。
4 後援会にカニを振る舞う
  これ,昭和の選挙の定番でした。
  今は,完全に禁止です。
5 同級生の家を訪問
  これまた,戸別訪問となり,禁止行為です。

  ただ,実際は,後援会に所属させてその家を回ります。これは,本来はアウトなはずですが,グレー的に処理されています。
  しかし,少なくとも,この場合は「外見は普通の人」を装います。ハッピ着て回ったら,こりゃアウトになるでしょうね,きっと。
5 後援会にスパイ,そして怪文書
  地方の選挙の定番です。怪文書合戦,誹謗中傷合戦が繰り広げられる場合があります。
  個人的には,反民主主義的な「最低な選挙戦術」と見ています。
6 公民館での個人演説会
  選挙期間中は1回は使えるようにしています。
  しかし,ビラは配れません。ただし,確認団体名義のビラは配れますので,実際はビラも配布している場合が多いでしょう。ただし,中途半端な内容のものですが。
7 相手候補とドンパチ
  鉢合わせ自体はよくある話ですが,そこでお互いやり合うと,「討論会」になってしまうため,規制対象となる場合があります。
  実際は,規制云々以前に信義則上やりませんが。
  もっとも,これがなかったら,このドラマはオチが作れなかったと言えるでしょう。
8 手縫いのはちまき
  あながちオーバーな演出ではなく,地方では結構げんかつぎで「手縫い」にこだわる候補者は多いみたいです。
9 元首相の写真
  実際,だまって使ったら,「肖像権侵害だ」などといってものすごい問題になるでしょう。

  でも,結構,この類の写真,だまって使っている人が多いですね。
  ちなみに,選挙で使う場合は,撮影の際に一言仁義を切るか,ちゃんと党の承諾をとる必要があります。たとえ自分がもっている写真でも,相手の肖像権は配慮しなければならないからです。
10 選挙行動予定
   掲示板に細かく書いてそれをつぶしていましたが,まさしく選挙期間中は,選挙カーの走らせるルート,候補者の行き先,応援予定者などを細かく予定表にかきだしていきます。
   ドラマの中でも,「桃太郎の動き」みたいなことがホワイトボードに書いてありました。細かいところですが,ちゃんとみてるなあ,っていう感じでした。

とまあこんな感じです。まあ,ドラマですからねえ
ただ,これを踏まえて実際の選挙と比較してみましょう。結構面白い発見ができるかもしれませんよ。
そんなわけで,このドラマ,次回以降,はたしてどんなドタバタ劇が待っているのか,ちょっとはまりそうです。

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コメント (2)
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