今年の誕生日は胸が痛む。私は今日から、姉より年齢が上になるのだ。
9才違いの姉は9年前、自分の誕生日を待たずして亡くなった。
「姉ちゃん、明日から抗ガン剤を投与されるねん、バサッと髪の毛が抜けて落ちるのは悲しいから、先に美容院に行って短くする。その前にお風呂に連れて行って欲しい」と言ったのは7月の暑い日だった。骨ばかりになった背中を洗って涙、美容院で髪の毛が切られて床に落ちるのを見て涙、何倍も腫れ上がった足を見て涙。姉の前では、大丈夫、もう少しの辛抱と明るく振る舞ったけれど、陰に隠れて泣いた涙は計り知れない。何もしてあげられず、助けてやることが出来ずに亡くなった姉の年齢を越えて私は生きていく。姉ちゃん、ごめん
朝からお客さまや女の子達から誕生日のメールをもらう。覚えてもらっていたんや、
ありがとう!ありがとう!ありがとう!幸せです!
Mちゃんが祝ってあげると言ってくれた。まるとくで。ありがとう。行くで!
喜んで!