「ママ、僕、会社を閉じることになった、年金生活になる。でも、飲みに来ることもあるから」
・・・長いこと頑張りはりました、ご苦労様、やめても来て下さい、長い間よう使うてくれはりました、どれだけお客様を紹介して頂いたりして飲んでくれはりましたことか、要りまへん、お代金は要りまへん、十分、もう頂きました、どうぞこれからは、この店好きなように使うておくれやす・・
女の心意気があるよね。
さすが、タダでは失礼なので、お値段を下げる程度だったけれど。
そうですよね。会社や事業を辞められたら少しはお安くして今までお世話になったお礼分を還元させていただく。当然だと思う。
その事業を辞められたお客様のあとを引き継ぎ、仕事を始められたお客様、その方もよく知っている。一緒に飲みに来られていたから。
「ママ、前の社長、安くして飲ませているらしいなあ、俺もその料金で頼むわ、いいやろう」と当然のように言った。
あんた、今までに何の貢献してくれたん、あんたには世話になってないわ、
社長になって開口一番、負けてくれか。何言うてるんや。
「ママ、僕、前の社長から仕事を引き継がせてもらったんや、今まで前社長が連れてきていたように僕もお客様を連れて来たいが、未だ、交際費使えるほどではないので、ママ、どうやろう、きっと借りは返す、頑張って儲かったらきっちり取ってくれ、それまで、前社長にしているように安くしてくれへんか」
と頭を下げて頼んだら、解った、儲けてや、そして儲けたらたくさん使うてやと言ったかも知れない。
負けてもらうのが当たり前、きちっと払ったら損やと思うお客様が増えたように思う。
自転車問題と一緒、何時から、負けて!と言う言葉が新地に通じるようになったのか?
時代が変わって交際費が少なくなったからか?会社は交際費を認めるべきだ。交際費を使い、お客様も社員も潤い、すると仕事も上手くいき、そして回り回って世間が潤うんだ。交際費なんて使わずに仕事が出来る?そんなのだめだよ。