聖武天皇がご崩御された日で東大寺では聖武天皇祭が行われる。
その一つとして毎年、5月2日に東大寺慶讃能が開かれているらしい。
リリオーは行ってきた。雨である。決してリリオーは雨女じゃないと言いたい
大阪城、郡山城その他、晴れだった。たまたま今年は雨だっただけと言いたい。
「今まで雨の覚えがないんですが、今日は雨で・・・」と司会者は言っていた。ドキッ!
せっかく楽しみにしていた鏡池特設舞台ではなく金鐘ホールで開かれたが去年出来たばかりの素晴らしいホールであった。
演目は「杜若」(かきつばた)
「唐衣着つつ馴れにし妻しあれば遥々きぬる旅をしぞ思ふ」
都の僧(ワキ)が東国行脚の途中、三河の国の杜若に見とれている里女(シテ)が表れ在原業平のいわれを語り・・・・・
業平の東下りの様子を舞いながら草木成仏を感謝して消えていく。
何時もながら幽玄の世界に浸り美しく輝く紫地の唐衣を着て幻想的に謡い舞う姿に初夏のさわやかさな季節感を味わえうっとりしました。