リリオーの日記

気が付いたことを書きます。

表札

2014-04-04 15:47:38 | Weblog

マンションにしろ一軒家にしろ玄関には表札がかかっている。
住まいの顔だ。表札があるから、そこに人が住んでいる、主がいることが
分かる大事なものだ。
小学校の時から友達だったS子ちゃん。
中学生になってからはS子ちゃんに家前を通るので「行きましょう」と
声掛けして通った。何十年も昔の話。
何年か前、ちょっと遠いがあのスーパーに行ってみようと自転車を走らせて
いたら、S子ちゃんの家前を通り、懐かしく立ち止まった。
小学校時代から変わらない表札がかけてある。
古くなって苗字もかすんできているが長い時代、この家を守って来たんだと
自負しているようで威厳が出てきている表札。
その家は今は一番上の姉が一人で住んでいるとS子ちゃんから聞いていた。
滅多に通らないが表札がかかっていること嬉しく、お姉さん、元気ですか?と
心の中で声掛けしていた。
プロローグが長すぎたが・・・。
先月、久しぶりに通ると表札が取り外されていた!。玄関前に育てておられた
花壇もない。どうしはったのか???。
お年をとられてケアーホームに入られたのか?
表札がなくなる寂しさと不安が一気に膨らみじっとたたずんでいた。
そしてS子ちゃんに電話した。
「回覧板が置かれたままで何かあったのではと私のとこに近所の人が電話を
かけてきてくれはって、駆けつけたらお風呂場で死んでいたの。年末におせちを
届けたんだけど食べていないし雑煮の用意があったから31日だったようで。
4日ほど、そのままだった・・・かわいそうだったわ」
S子ちゃんが全ての片付けして表札も取り外したとのこと。
主がいなくなると表札もなくなる。当たり前のことだけど寂しくなったリリオーで
あります。
大阪府下に住みご主人と仲良く過ごしているS子ちゃん。
10年ほど逢っていないけれど素直さと優しさは変わらず嬉しかったです。
また、現在は表札をかけない家もあるけれど・・・リリオーは堂々と掲げています。
元気の証拠としてね。
表札は大事と改めて分かった次第。
それから回覧板も大事・遠くの親戚より近くの他人と言うけれどホンマ。
近所付き合いも大切と色々かみしめています。