毎月１０日の月命日にお墓参りに行くが、明日は朝から所用で出かけるので、
今日朝から参ることにした。何時ものように掃除をし、コーヒー缶を供えタバコ１本
お墓の中にいる母と姉に吸ってもらいリリオーも１本吸いながらブツブツ近況を
伝えた。そして帰ろうと墓地の中を歩いていると知らない人とすれ違う。
知らない人であっても同じ墓参りに来ている人だからと「こんにちわ」とあいさつ。
すると・・・「お義姉さん、どう」と話しかけられた。「ええ？」
兄夫婦の近所の人か。リリオーは知らなく失礼した。
「ええ、まあまあ、その、あの・・・」
「いや、見舞いに行きたいけど遠慮してと言われてるし、心配してるんやけど」
「透析やら診療やらで部屋にいないこと多いので・・すみません」
兄夫婦の住まいは長屋密集地帯。隣の人がクシャミしても「風邪引いたんとちがう？」
と心配し合う。佃煮炊いたから・ちょっと旅行したから・ナンヤカンヤあったから・等など、
近所付き合いが毎日のように繰り返される。入院を隠そうとしたってダメ。いなかったら
直ぐに何かあったかと訪ねてくれるんだ。嬉しいような・・・嬉しいような。
知らない土地から、嫁いできて４５年。すっかりこの地に染まって付き合いの良い義姉は
長屋の人気者になっている。近所の人たちみなさんに心配してもらえて幸せだね。
その幸せが病を治してくれれば良いのだが・・・・とてもとても・・・今日も足の裏を切って
・・・どうのこうの・・・と言っていた。麻酔がとれたら痛んで寝られへんかもとも・・・。
お墓参りで会った奥さんが「投げやりになったらアカンでと言うといて」と言って下さった。
投げやり？なるよね。
でも義姉だけではないんだ。たくさんの人たちが大きな病を背負って入院しているんだ。
どないしてくれるねん・・・誰に言うの。