人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』発売されました(実家帰省中)

2024-09-04 12:41:17 | 犬・猫関連
恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』(春秋社、2024年)、発売日になりました。
担当編集者さんが、力のこもった編集後記を書いてくださっています。
店頭にも並んでいると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

…なのですが、ちょうど実家に帰省しておりまして、書店さんを確認できておりません。
もしかしたら職場や下宿のほうに郵便物がたまっているかも…とも思っております。
謹呈本も、出版社にお願いしている分は既に届いていると思うのですが、自分で持っていくつもりにしてるのとか、職場に寄贈書にする分とか、住所聞いてから送るつもりにしてるのとかは帰仙してから…。

ただいまは犬猫とのんびり過ごしております。
今朝は私と弟が帰省した際の最大のタスクであるわんこの河原散歩(車で8㎞ほど離れている河原まで行って散歩する)に行ってきました。
のすけちゃんの小さい遺骨入れがスマホショルダーに入ったので、今回はのすけちゃんの小さい遺骨も一緒に。
暑いので、予想気温見て早めに出たつもりだったのですが十分暑かったです。そのせいかいつもより(散歩する距離が)少し短めだったのですが、帰った後はみんな疲れ切っていました。
車を出たとたんに、溝があったところにさちこちゃんがつまずいてべちゃっと転んでしまったのですが、その後は普通に走っていました。
さちこちゃんはどんくさくて可愛いです。

猫のゆきちゃんとももちゃんは相変わらず弟が好きで遊んでもらっています。

一時保護中の子猫が5匹います。写真を撮らないといけないのですが、慣れていないのでちっともうまくいきません。

わんにゃんの写真をアップしようと思ったのですが、私の部屋がWi-Fiから一番遠いせいかうまくいかないので、後からにします。
そんなかんじです
→取り急ぎ、子猫の写真だけ追加しました。みんな女の子です。余裕があるときに、他の写真も追加します。

大きい方の子猫は、まだ4ヶ月くらいだと思うのですが、避妊手術済みです(別の方が預かっていて、地域猫に戻す予定だったため、早めに避妊手術したとのこと。ところが地域猫に戻す予定と台風とが重なったため、うちで預かることに)。
グレコと呼んでいる白とグレーの子は美人さんです。三毛猫のほうは目が少しつり目なのですが、三毛といっても色が薄くて、わりと個性的だと思います。


小さい方の子猫は2ヶ月半くらいかと思います。みんなサビ猫なので、サビ好きの方、ご覧下さい。

本が出ます:『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』(春秋社、2024年9月3日)

2024-08-06 12:56:56 | 研究・発表・イベント等情報
1年ほど前からずっと書いていた一般向けの本が、無事校了しました。発売は9月3日の予定です。
版元ドットコムではすでに注文できるようになっています。
まあ、タイトルのとおりなのですが、恋愛しない人でも『源氏物語』って楽しいし、恋愛だけの物語じゃないよ、という本です。


装画はカシワイさん、装幀は高木達樹さんです。

前にも一度『源氏物語』の新書(『『源氏物語』女三の宮の〈内面〉』新典社、2017年)は出しているのですが、前の本は博論の一部を切り出して分かりやすく書き改めるかたちで出したので、基本的には大学院の中でいた頃に考えていたことが元になっています。
今回の本は、その後、大学院を出て、仕事が何だかうまく飲み込めなかったり、私の研究は実存とか自分の生きづらさとかが原動力になっているので、研究を仕事にすることに抵抗があったり、というような苦しさが元になっています。仕事って何だろう、プライヴェートって何だろう、という部分が、恋愛がよく分からないとマジョリティがプライヴェートだと思っているものがよく分からず、一方で研究は自分の実存につながっているので・・・。そういった息苦しさを、近代とは異なる世界の物語を読むことでどうにかできないかな、というコンセプトの本です。
一見、細かい言葉の問題に突っ込んでいるように見える部分がありますが、単なる言葉の問題ではなく、言葉は、私たちがどういう風に世界を腑分けしているのかという認識を形作っていくものです。ちょっと難しいな、と思う部分があるかもしれませんが、前半の『逃げ恥』とか『恋せぬふたり』とか『ダルちゃん』について書いている部分を導きとして、読んでいただけると良いな、と思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

お人形をお迎えしました/口頭発表のお知らせ

2024-06-02 14:17:25 | 日記
近況報告と予告です。

①お人形をお迎えしました。
 昨日、中川多理さんのお人形「Unglazed」ちゃんをお迎えしました。
「白堊――廃廟苑於」というタイトルで、東京、三河島駅近くの元映画館で開催された展示のためにつくられたもので、多理さんの人形作品集『薔薇色の脚』の特装版となっています。元映画館で見たときには白のイメージの強い子でしたが、お迎えしてみると、温かみのある色合いで、すごく可愛いです。
    

 箱入りの子で、箱が本棚の一段目にぴったりだったのでひとまず本棚にいていただいているのですが、ちゃんと棚を買わないとなあ…と思っています。この位置もちょうど寝るときに目に入る感じなのでいいんですが。



 もともとお家にいた白薔薇ちゃん(仮)(なかなかしっくりくる名前を思いつけないでいるのですが、「薔薇色の脚」の白いイメージの子なのでとりあえず)といっしょに。白薔薇ちゃんも中川多理さんのお人形で、山尾悠子さんの『夢の棲む街』に出てくる「薔薇色の脚」をイメージしたもの。白薔薇ちゃんは青いガラスの目が印象的な子で、この子は眠り目、素材もビスクで大きさもかなり違いますが、髪の色が同じで、ちょっと似た雰囲気があります。なぜか似た雰囲気の子とご縁があるものだなあ、と思っています。

②6月16日(日)に口頭発表「「自然な身体」からの飛翔/への回帰 ――矢川澄子『兎とよばれた女』と高畑勲『かぐや姫の物語』」を行います。
 「日本文芸研究会 第75回総会・研究発表大会」で、口頭発表を行います。
 午前中(10:00~12:00)に公開講演会「女性と文芸・言語・思想」があり、午後(13:50~16:25)に個別の研究発表が4本あります。私は午後1本目の発表です。
→詳細は「日本文芸研究会」のサイト

日時:6月16日(日) 9:30(受付開始)~
場所:宮城学院女子大学 講義館C202教室
*対面を主としたハイフレックスによる開催

 私の今回の発表は、以前口頭発表で、矢川澄子の小説『兎とよばれた女』に挿入される「かぐや姫に関するノート」を『竹取物語』の翻案として考察したことがあるのですが(→「天上の魂と地上の身体――矢川澄子『兎とよばれた女』における『竹取物語』解釈」というタイトルで 論文化しています)、そのときに、『かぐや姫の物語』と比較してみるとより特徴が明らかになるのではないかと言われたことがきっかけで着想しました。実際に『かぐや姫の物語』を見ると、確かに対照的なんですよね。『かぐや姫の物語』とよく並べられるのが『アルプスの少女ハイジ』ですけど、矢川澄子は1974年の『ハイジ』の翻訳者でもありますし。

実家帰省・発表のお知らせ

2024-05-06 09:45:38 | 犬・猫関連
連休中、実家に帰省してました。今日、仙台に戻ります。今回はとても短かった。
去年の今頃は、急に体調悪くなっておそらく癌らしいことが判明した、のすくん入院させてたんですけど…本当に呆気なかった。
今年はのすくんがいないので、仙台に戻るのはさみしいですが、無理して実家に長くいる必要もないので。

   
猫たちは仲良し。

   
恒例の河原散歩にも行き(お散歩中はそれどころではないので写真が撮れず、写真は帰りに寄ったスーパーの駐車場と、帰宅後疲れはてて寝てるところ)、


パソコンに向かっているところを邪魔されるという猫あるあるを経験し(再起動が気になってる)、

   
いっぱいわんにゃんと戯れました。
暴飲暴食したので、体重が増えてあごに吹き出物ができた。

さて、ひとつお知らせです。
5月18日(土)に物語研究会で発表します(@学習院大学)。

日時 2024年5月18日 (土)13:30~
■5月例会(対面とオンライン(Zoom)によるハイブリッド形式)
学習院大学 中央教育研究棟405号室
JR山手線 「目白」駅から徒歩30秒、あるいは東京メトロ副都心線 「雑司が谷」駅から徒歩7分。
■年間テーマ「 インターセクショナリティ(交差性) 」
■自由発表
西原志保「人形と共感―『源氏物語』と『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』」
■テーマ発表
張培華「『源氏物語』に見る三世代の悲恋の交差性」

以前に学内のちょっとした懇談会的なところで発表したのと同じネタですが、ちょっと調整します。
会員以外の方でもご参加できます(事務局 monoken.jimukyoku@gmail.com までご連絡ください)ので、どうぞよろしくお願いいたします。

実家帰省・年始のご挨拶について

2023-12-28 10:52:53 | 犬・猫関連
実家に帰省しました。
猫たちはゆきちゃんもももちゃんも避妊手術が済んで、すっかり仲良しになっています。
ゆきちゃん3.1㎏、ももちゃん3.2㎏だそう。ももちゃんのほうが2か月くらい幼いんですが。

 
ゆきちゃん。


ももちゃん。ビニール袋(猫トイレのお掃除してた)に顔を突っ込んで首に引っ掛けてパニックになったゆきちゃんを怖がって固まってます。

ももちゃん。

わんこたちは、みんなが猫可愛がるから、ゆめさちはちょっといじけてる感じ。猫には関わり合いになりたくないという感じで逃げていくらしい。
ししまる(一番大きい子。他の犬には傍通ったら文句言って吠えたりする)は意外と好き好きしてたりするらしいけど。

さち。


ゆめ。


ゆめとししまる。

年始のご挨拶ですが、紙の年賀状は今年でもう終わりにするというのを送っているのですが、
私ののすけちゃんが亡くなりましたので、来年は、メール等でもご遠慮することにいたします。

みなさま良いお年をお迎えください。