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人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

『GINZA』掲載、KUNILABO講座情報

2025-03-13 19:47:00 | 研究・発表・イベント等情報
GINZA』2025年4月号の、「一生ものの、本と映画と音楽とアート。」に西原のインタビューが掲載されています。
音楽は全然詳しくないし、逆に本やアートは紹介したいものがたくさんあって、選ぶのが大変でした。
また何かで紹介できる機会があれば良いのですが。
初めての本格的な撮影で、新鮮でしたが緊張しました。
ちょっと緊張が顔に出ていますが、さすがにプロが撮ったので、それなりにきれいに撮れています。
お手に取って見ていただけると嬉しいです。

また、2025年度4月期も、KUNILABOのゼミ「『源氏物語』を読む」を継続します。
4月~7月の、第1、第3木曜、19:30~21:00です。
恋愛する人も恋愛しない人も、一緒に『源氏物語』を読んでみたいという方は、ご参加ください。
宇治十帖をずっと読んでいるのですが、今期は「宿木」巻の途中、薫が中君の手をとらえようとした辺りからはじまります。
どうぞよろしくお願いいたします。

KUNILABOでは今期、私も受けてみたいなあ、と思う講座がたくさんあります(講師特典で一つ無料で受講できるのですが、迷いますね)。
よろしければ、見てみて下さい。

本が出ます:『恋愛しない私でも『源氏物語』は楽しめますか』(春秋社、2024年9月3日)

2024-08-06 12:56:56 | 研究・発表・イベント等情報
1年ほど前からずっと書いていた一般向けの本が、無事校了しました。発売は9月3日の予定です。
版元ドットコムではすでに注文できるようになっています。
まあ、タイトルのとおりなのですが、恋愛しない人でも『源氏物語』って楽しいし、恋愛だけの物語じゃないよ、という本です。


装画はカシワイさん、装幀は高木達樹さんです。

前にも一度『源氏物語』の新書(『『源氏物語』女三の宮の〈内面〉』新典社、2017年)は出しているのですが、前の本は博論の一部を切り出して分かりやすく書き改めるかたちで出したので、基本的には大学院の中でいた頃に考えていたことが元になっています。
今回の本は、その後、大学院を出て、仕事が何だかうまく飲み込めなかったり、私の研究は実存とか自分の生きづらさとかが原動力になっているので、研究を仕事にすることに抵抗があったり、というような苦しさが元になっています。仕事って何だろう、プライヴェートって何だろう、という部分が、恋愛がよく分からないとマジョリティがプライヴェートだと思っているものがよく分からず、一方で研究は自分の実存につながっているので・・・。そういった息苦しさを、近代とは異なる世界の物語を読むことでどうにかできないかな、というコンセプトの本です。
一見、細かい言葉の問題に突っ込んでいるように見える部分がありますが、単なる言葉の問題ではなく、言葉は、私たちがどういう風に世界を腑分けしているのかという認識を形作っていくものです。ちょっと難しいな、と思う部分があるかもしれませんが、前半の『逃げ恥』とか『恋せぬふたり』とか『ダルちゃん』について書いている部分を導きとして、読んでいただけると良いな、と思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

いろいろお知らせ(4月期KUNILABO、ものけんミニシンポ)

2023-03-12 16:14:58 | 研究・発表・イベント等情報
こんにちは。すっかり暖かくなりました。

うちのわんこのカレンダー、3月のゆめちゃん(手前のベージュの子)とさちちゃん(後ろの白い子)の表情の差が面白い。

さて、もう何年か継続しているKUNILABOの「『源氏物語』を読む」、2023年度4月期も継続しますので、どうぞよろしくお願い致します。
いま、「早蕨」巻を読んでいます。
日時:4月~7月 第1・3木曜(5月は第2・3木曜)、19:30~21:00
会場:オンライン
KUNILABOの4月期講座紹介ページ
お申込ページ

また、私が今事務局をやっているものけんの3月例会、久々にハイブリッド開催の予定です。
ミニシンポ、とても楽しそう☆な内容になっておりますので、ぜひご参加ください。
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物語研究会3月例会(ハイブリッド形式)
日時:2023年3月18日(土)13:30~
対面会場:日本大学 文理学部
■ミニ・シンポジウム「物語論と注釈――分断から再結合への祈りを込めて」
司会:越野優子氏
報告者:松本大氏「古典籍享受の実相と作品世界の把握」・上野英子氏「三条西家の源氏物語本文と注釈」・山本貴光氏「物語をつかまえる、物語につかまる」
コーディネーター:藤井貞和氏「〈物語〉観と注釈」
公式サイト
発表要旨
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会員以外の方でも参加できます。参加を希望される方は、対面/オンラインの希望とあわせて事務局メールアドレス
monoken.jimukyoku@gmail.com
までご連絡ください。
締切日は設けておりませんが、対面の場合は3月14日頃、オンラインの場合は前日中にご連絡いただければ確実かと思います。
どうぞよろしくお願い致します。





佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える(3月9日(火)18:30~、オンライン)

2021-02-18 12:58:05 | 研究・発表・イベント等情報
以下のイベントに参加します! どうぞよろしくお願い致します。
作家の佐藤亜紀さん、歴史家の秋山晋吾さんと、歴史小説について考えます。
西原は企画趣旨と、第二次大戦末期のハンガリーで、東の戦線から西の戦線へとをユダヤ人の没収財産を積んで走った「黄金列車」を舞台とした佐藤亜紀さんの最新作『黄金列車』(KADOKAWA、2019年)の概要を担当します。

タイトル: 佐藤亜紀さんと、歴史×文学で歴史小説について考える
主催:KUNILABO、東北大学日本学研究会
オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」を用いて行います。

日時 : 2021年3月9日 (火) 18:30 - 21:00
場所 : オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンラインイベント
参加費: 1,000円
定員 : 80名(定員になり次第申し込みを締め切ります)
プログラム
1.18:30-18:55 痕跡の物語:企画趣旨および佐藤亜紀『黄金列車』概要
西原志保氏(共愛学園前橋国際大学、大東文化大学非常勤講師、KUNILABO講師)
2.18:55-19:20 歴史学者が読む佐藤亜紀『黄金列車』
秋山晋吾氏(一橋大学教授、国立人文研究所監事)
(休憩時間)
3.19:30-20:20 歴史小説の技法
佐藤亜紀氏(作家)
(休憩時間10分程度)
4.20:30-21:00 ディスカッション
ファシリテーター:茂木謙之介氏(東北大学准教授)

お申し込み・詳細はこちら

また、KUNILABOでは4月期も、「『源氏物語』を読む」の講座を担当します。
詳細はこちら
どうぞよろしくお願い致します。

『ユリイカ』2021年1月号に「祈りのウサギ:『MIU404』第4話の編みぐるみ」を寄稿しました。

2020-12-26 23:12:08 | 研究・発表・イベント等情報
こんばんは。

なんだかよく分からないままに過ぎていった1年でしたが、
今年ももう残り一週間を切ってしまいました。

本日発売日の『ユリイカ 特集=ぬいぐるみの世界』に、
論考を寄稿しましたので、告知いたします。

今夏放送された『MIU404』(脚本野木亜紀子、TBSテレビ金曜ドラマ)第4話で重要なモチーフとなっているウサギの編みぐるみに関する考察で、
こちらで考えたことを、手芸とジェンダー、編み物と文芸行為などの観点から発展させたものです。

それから、『逃げるは恥だが役に立つ』に出てくるAI(ロボホン、ペッパー君)と、クマのぬいぐるみの話も少ししています。

本当に祈るような気持ちで書いた論考なので、
読んでいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。