人形と動物の文学論

人形表象による内面表現を切り口に、新しい文学論の構築を目指す。研究と日常、わんことの生活、そしてブックレビュー。

一週間の出来事(適当な題ですみません!)

2013-07-27 21:10:44 | 犬・猫関連
 明日はお休み!お休み!お休み!やっと一週間が終わりました。

 今週も暑かったですね。日曜日に選挙があったはずなんですが、何だか大むかしの出来事のような気がします。
 自民党の圧勝と共産党の躍進、民主党の大敗と、獲得した議席数が1(現有議席と併せて参院では2)になってしまった社民党。いろいろ言いたいことはあるような気はするし、言うべきなのかもしれないとも思いますが、今の段階で的確なことが言えるような気がしません。
 また、私のアプローチできるかたちで追々何か、言ってゆくことになるでしょう。
 とりあえず、福島さん、お疲れさまでした。あの状態の社民党を引き受けるのは大変だったと思います。

 火曜日に、往診に来てくれるところの獣医さんにお願いして、あきちゃん
+しろりんの爪切りと肛門絞りをしていただきました。あきちゃんの耳+足の裏を痒そうにしていたので診てもらったのと、
かいちゃん(左)のお腹に湿疹ができていたのも。我が家的にはそれが一番のニュース。アキちゃんがシロリン嫌いで、獣医山が来る直前に喧嘩したので大変でした。…病気なのに。
 どうでもいいけど、獣医さん、奥さん先生がめっちゃ美人なのです。

 あとは、密林で電子辞書を買ったことくらいかな。ずっと欲しかったので。でも、電子辞書カヴァーは買わなかったので、自分で作ろうかどうしようかと検討中です。

 おまけ。

 てりちゃん(右)とごんちゃん(左)。ごんちゃんは一段と大きくなったような気がする。

日文協第33回研究発表大会レポート

2013-07-14 10:25:08 | 学会レポ
 こんにちは。今日は、先週日曜日に参加した(というか、自分も発表した)日本文学協会第33回研究発表大会について、簡単なレポートを。日文協の夏の大会は時代別に分かれていて、並行して発表が行われる形式なので、すべての発表を聞くわけにはいかないのですが、自分が参加したぶんだけ、簡単に感想を書きます。
 まあ、自分の発表でそれどころじゃなかったので、あんまりちゃんと聞けてないんですけどね~。

 実は私は『源氏物語』が専門なので、だいたい古代後期のお部屋にいました。

 午前一本目は堀江マサ子さんの「「中の戸開けて」対面する紫の上―六条院の秩序との関わりにおいて―」。「中の戸」という空間装置に着目し、「中の戸」を開けての対面が、対面する両者の身分差の顕にならない対面であること、それによって六条院空間の秩序が「再編」された、と結論づけるものでした。質疑応答によって、女三の宮と明石女御の対面に乗っかるかたちで対面した紫の上のずるさが明るみになりました。

 二本目が私の発表。すでにさんざん自分で宣伝したような気がするので、これ以上何を言おう、という感じですが、一応。
 私の発表は、大君の臨終場面で、彼女の身体が「雛」に喩えられることに着目し、男性のオブジェ嗜好を女性自身の自己表象へと転換してゆく現代的な人形の流行と『源氏物語』の末尾を重ねあわせようとしたもの。私自身がやりたいのが人形論だったこともあって、『源氏物語』論へと戻ってこれなかったことが、一つの発表としては失敗だったと思います。でも一部の人には(笑)好評だったし、自分で楽しかったからO.K.。
 後から津田博幸さんに指摘されたのですが、『源氏物語』をあくまでも現代的なものとして読んでゆくということをちゃんと言ったほうが良かった、と。確かに。
 近代や近代的内面の批判をすると、『源氏物語』を古代的なものとして読む立場なのかと勘違いされてしまうこともあるのですが、私の近代批判はそうじゃないんですよね。あくまでも『源氏物語』を現代的なもの(というと語弊があるかもしれませんが)、アクチュアルなもの、そして自分の目で読むための手続きなんですよね。だからさんざんシュルレアリスムとか、絵画と彫刻と人形とか持ちだしたんだし。でも、そういえばそこを説明してなかったです。
 もうひとつ、津田さんに指摘されたことで。レジュメのミスがありました…。

 レジュメ5枚目、9頁。後ろから3行目。
 「尼衣と墨染めの衣」→「尼衣と法要の衣」

 すみません、尼衣と墨染めの衣は同じです。私このレジュメ作ってたとき、相当テンパってたのね、ごめんなさい。

 ここでお昼休み。ごはん、おにぎり1つだったんですけど、それでも食べると眠くなる。

 午後一本目の発表が、齋藤梅香さん「「手習」巻における浮舟の心情表現と手習歌の機能」。浮舟の「手習歌」を、作者が浮舟の心情をより直接的に表現させたもの、と結論づけるものでした。分かりやすく、それなりによく頑張った発表だったと思うのですが、これが何というか…、どう言えばいいのか分からない。三田村雅子さんが一生懸命いろいろおっしゃってましたけど。

 いつだったか、大橋完太郎氏がつぶやかれてた
 学生の指導や論文査読などをしていると、大きな文脈を知らないままその人なりに「論理的に」読んだものを提出されたときに、違和感を感じるケースが多いですね。本来の問題の枠組みと設定された問題との不釣り合いとでも言いましょうか。
という、この違和感。
 部分部分で先行研究に反論しなければならない、という認識はあっても、研究史を全体像で捉えてないんですね、たぶん。だから保守反動で浮舟の「手習歌」を近代的なものとして捉える、という気持ちもないままに、「作者」とか「心情を直接表現」とか言えてしまう。ただ大学に入るまではそういう学校教育(国語教育)を受けてたから、ある程度は仕方ないのかな、とも思います。

 ただ、私にどうしても理解できないのが、そうやって反論しようとして、ごくごく一般的な理解に戻ってしまう人って、何の疑問も持たず、問題なく社会に順応できてるわけじゃないですか。なのに研究なんかしようというモチベーションが分からない。研究なんかしたって、就職に不利になるだけなのに。社会に違和感や怒りを感じない人が、研究なんてしようと思うものなのかな? まあ、修士までだったら、専修免許をとるためなのかもしれませんが。
 

 その次の発表は、ちょっと自分に関係がありそうなものがあったので、近代のお部屋に。林淑丹さん「聖女の仮面―澁澤龍彦「花妖記」を読む」。少しポイントを絞りきれてない感じがしたのですが、いろいろ面白いところがありました。たぶん、「聖女」と「淫女」の二面性と、鉱石(永遠性、無時間性)と球体幻想(房事に効く、孕むイメージ)の二面性は、重ねられてるんだろうなあ…。
 女主人公の白梅=緬玉(賭けられる、房事に効くという玉)なのではないか、と質問したのですが、そうしたら後から、「人形の人ですね」と言われてしまった。ちゃんと、チェックしてるのねえ…。
 はい、私人形の人です。

 また古代後期のお部屋に戻って。
 三本目の発表は宝塚。橋本ゆかりさんで、『源氏物語』を舞台化した宝塚歌劇『あさきゆめみしⅡ』について考察した発表。空間装置や宝塚オリジナルキャラ「刻の霊」、『源氏物語』を知らない人に分かりやすくする工夫などに着目した発表でした。宝塚歌劇って、いろいろなお約束事があるのね。なるほど…。

 最後の発表が、大谷久美子さん「『栄花物語』の歴史叙述の一側面―女房による儀式書的性格の考察」。『栄花物語』の衣装描写に着目し、女房たちが参与できる範囲のことで、為政者を評価する方法として位置づけたもの。たいへんしっかりした発表でした。

おまけ:退屈してるのすけちゃん。


 ではでは!

日文協第33回研究発表大会に行って来ました!

2013-07-12 03:39:52 | 日記
 7月7日(日)、日本文学協会第33回大会に行って来ました。
 会場は神戸大学。
 七夕だったけど、自分が発表したもんだから、何かお願いするような余裕もなかったよ。 
 お願いしたかったなあ…、就職。就職!

 それはともかく…、内容に関しては後から載せるつもりなので、今日はちょっと遊山記的な部分だけ。と言っても、自分が発表だったから何も観光できてないんですが。噂では、有馬温泉に泊まった研究者もいたらしいよ。いいなあ…。

 香川から神戸まではわりあい近いんですが、自分が発表だったので前泊。前日も非常に暑い日だったんですが、神戸に着いた時点で雲行きが怪しくなり、駅からホテルまでの間に雨に降られてしまいました。
 少し時間に余裕があったので、どこか食べるところでも探して近くに食べに行くつもりだったのですが、仕方なくコンビニで済ませます。
 ホテル、レディースセミダブルの部屋を取っていたので(だって、シングルがあいてなかったんだもん)、「一人でお泊りですか?」って確認されちゃった。でもいくら女の子同士でも、2人で泊まるにはどう考えても狭い部屋だったんですが。
 …というか、セミダブルベットが邪魔。縦になっても横になっても眠れそうなそいつが鎮座ましましているおかげで、濡れた傘を広げて乾かすスペースもろくにない。

 前日は気楽なひらひらワンピ。浮かれたワンピいっぱい持ってるけど(特に夏物)最近あまり着る機会がないのです。

 当日もとても暑い日でした。少し早めに目が覚めたのですが、ごはんを食べると猛烈な眠気が…。ちゃんとコーヒーも飲んだのに。コンビニでブレンドコーヒーを追加投入し、テンションを上げます。
 会場にも早めに着いたので、まだ人少な。研究者たちはみんな朝が弱いので、私の発表(午前の二本目)あたりからようやく出てきてる感じでした。日文協の夏の大会は各時代・専門ごとに部屋が別れていて、並行して発表が行われる形式。私が発表した古代後期は女子率が非常に高い(そういえば発表したのはみんな女性)ので、何となくほっとします。
 懇親会の会場は、すごく眺めが良かったので、みんなで写真を撮りっこしました♪


 自分の写真も。残念ながら逆光ですが。

 ちゃんとデジカメを持参している方もいらしたんですが、私の携帯ではなかなかうまく撮れません。

 懇親会が終わったのは7時半を少し回ったくらいでしたか。帰りもタクシーで…と思っていたのに、何となくみんなについて行ったら、駅まで歩くはめに。新神戸の駅では8時20分くらいの新幹線に乗ることができたのですが、接続する特急は最終だったみたい(特急じゃないのだと、もう少し遅くまであります)。最寄りの駅に着いたのが10時30分頃で、最後の誤算が、駅にタクシーがいなかったことでした。そして私の携帯にはタクシー会社の電話番号が入っておらず、そのくらいの時間だと、タクシー会社に電話かけてももう終わっていることが多いという…。
 いやね、別に歩ける距離なんですが、疲れてるし、ほら、田舎なんで、夜は人通りが少ないのですよ、ええ…。


お誕生日

2013-07-01 22:16:02 | 日記
 こんにちは。
 今日はちょっと疲れました。個別指導を二人分したので。
 因数分解、教えるの結構難しい。ほんとうは、因数分解じゃなくて、式の展開から教えたほうがいいのかもしれないけれど。
 私たちは小学校の頃から算数・数学をがっつり教えられるからそれほど意識しないけれども、中等教育レヴェルでも結構複雑な処理してるのかもなあ、と教えてみると感じます。
 できれば国語もこんなふうに教えたい。

 実は今日は私の誕生日で、33歳になりました。母からプレゼントを貰った(うん、母から、母だけ、うん、いや、ありがたいことです)。靴下と図書カード、犬の写真がたくさん入った本、シャンパン。


 本は、犬の写真と古今の名言を合わせたもので、可愛いんですが…。


いや、これはどうなの?
 この名言、二次大戦中にユダヤ系の難民にビザを発給した杉原千畝のものらしく、それはいいのですが…。
 この写真だと、父親は?とか、飼い主の責任でしょ?とか、避妊手術を行政が奨めてないとか、助成金出してないとかだったら、行政の責任は?とか、いろいろと考えてしまうところです。

 ちなみにこの次のページは、これ。


 私はむしろこの写真

に、「一人で抱え込まない」と言ってあげたいです。