茶をのむにはのむ目的があり その目的にしたがって のむ心がけと方法がなければならない 茶の湯の目的は 薬用 嗜好用 風流用 儀式用 件p用 倫理用 宗教用などいろいろあるが 利休が茶の湯の「もと」と考えたのは 宗教であり 特に禅であった 日本茶道における侘茶の目指す目的は 人間の禅的宗教形成にあるが故に 侘茶は 単なる風流韻事や件pなどとは異なる 独自な意義を持ちうるのである 以上 「茶道の哲学」久松真一(講談社学術文庫) P255~P265からの抜粋です