表千家一期一会

茶の湯の五つの性格

昨日の如庵茶会の帰り
新幹線の座席に座って
何気なく窓の外の景色を見ながら
大寄せ茶会について
あらためて
思いを巡らせていました

そして昔読んだ本に
「茶の湯の五つの性格」
について
書かれてことを思い出しました

帰宅して
さっそくその本を探してみました

それは
「わかりやすい茶の湯の文化」
(著:谷晃 淡交社)


この本の中で
著者は
茶の湯の性格を分析し
次の五つの項目を挙げています


1.社交的性格(人と人との付き合いの場)
2.儀礼的性格(人と付き合うための作法)
3.修行的性格(人間を向上させるもの)
4.芸術的性格(美を表現し鑑賞する)
5.遊興的性格(娯楽や楽しみとして)

著者は
このように茶の湯の性格を分析した上で
次のように延べています(以下引用)

これらの五つの性格は
場合によっては
このうちの一つが欠けたり
あるいは
このうちの一つが
特に強調されたりすることが
あります(中略)

そして必ずしも
これら五つの性格が
バランス良く整ったのが
最も理想的な茶の湯であるとは
いいがたく
茶の湯を行う人の考え方により
芸術性が強い茶の湯
修行性が強い茶の湯
遊興性が強い茶の湯などが
あってよいと思われます
(引用ここまで)

何年か前に
茶道における自分の理想と
目の前の現実とのギャップに
悩み迷っていた時がありました

「あれもお茶...これもお茶...!?」

でも大切なことは

「他の人はともあれ
自分はどういうお茶がやりたいのか!」

ただそれだけなんだと気づいた時
ふっと楽になった気がしました

そうでした…

外にも内にも
すべてを求める必要は
なかったんです

むしろ
一見完璧ではないように見える
この世界と自分自身を
許し受け入れ
楽しむことにいたします
_(._.)_
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