表千家一期一会

1月稽古場 4




「松無古今色」
當麻寺中之坊貫主 實秀師





紹鴎棚

今日は午前に4名と午後に3名の方が
お稽古に来られました


その中で
Nさんは今月お忙しくて
今日一日で午前と午後にお稽古をされました


そのNさんは
茶歴は長いのですが
紹鴎棚のお点前は初めて?
あるいは大昔にされたことがあっても
もう忘れていらっしゃるか・・・

とにかく午前に薄茶点前をしていただいた時は
大いに緊張なさっていたそうです


そのせいか
地袋の戸を開け閉めされる時の手が
何となくぎこちなく感じられて
見ていた私はふと
つまみの持ち方をあらためて
「どうだったかな?」と
考え込んでしまいました


つまみを持つとき
親指を上にして上下に持つのか
それとも左右に持つのか・・・?


それで
Nさんのお点前の後
自分で点前座に座って
確かめてみることにしました


引き手に遠い方の手
ということははっきりしているのですが

つまみの持ち方はさてどうだったか・・・


水指を出す時は
棚の右寄りに座って
まず左手で親指を上にしてつまみを持って
七分ほど開けます

その後
右手で同じようにつまみを持つのですが
開けきる時に
左のつまみに戸を勢いよくぶつけないように
気をつけるためか
手がやや伏せるような形になっていることに
気づきました


それから
左の戸を開ける時は
中央に座って
同じく遠い方の右手で親指を上にして持ち
七分ほど開けた後
左手で開けきりますが
この時もやはり
もっているつまみが右側の戸に
ぶつからないように気をつけていることに
あらためて気づきました



もしかしたら
こんなことがあの「秘事」と関係あるのかも?と
稽古場ではもりあがったのですが。。。。



稽古が終わって自宅に帰り
あらためて茶道雑誌など本を数冊開いてみたら
つまみの持ち方について
詳細に書いてあるものは見つかりませんでした


それどころか
実は紹鴎が「秘事はこめける」と詠んで
愛用していた棚は
なんと
この紹鴎棚ではなく
「利休袋棚」ではないかとも
考えられているという記述がありました
(「即中斎記第二分冊」p100 「定本茶の湯表千家上巻」p140)

結局
紹鴎の「秘事」は迷宮入りとなりました_(._.)_


主菓子 春告草 鼓月製
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