「悠然聴松風」
紫野寛州師
十一月最終の本日
六名の方にご参加いただき
研究会をいたしました
「松風供一啜」
東大寺道善師
・盆点 菱盆
・盆点 丸盆
・後炭
・花月
以上の稽古をしました
盆点の稽古は
一年の間にも
なかなかする回数がありませんが
菱盆・丸盆となると
さらに
その機会は少なくなります
お陰様で
菱盆・丸盆の扱いについては
師匠より綿密なご指導を
いただいておりますので
今日は皆さんに
納得していただけるよう
丁寧にご説明させていただきました
本日稽古に使ったのは
唐物「若草文琳」の写しです
この茶入れの本歌は
現在泉屋博古館にあり
堆朱の丸盆が添っています
洗心亭では
稽古道具として
唐物「北野茄子」写し
唐物「奈良文琳」写しを
使うこともあります
調べてみましたら
「北野茄子」には「唐蒔絵柘榴」
「奈良文琳」には「唐物朱四方盆」が
それぞれ添っているそうです
菱盆が添っている唐物を
調べてみましたら
「筑紫文琳」という唐物茶入に
「輪花黒塗倶利菱盆」が
添っているようです
(参考:sadoukaikan.com)
因みに
台天目の稽古では
古瀬戸「鑓の鞘」写しを
度々使っていますが
この茶入れの本歌には
「利休所持・松木盆」が
添っているそうです
以前師匠が
「和物の盆点」について
ご指導して下さいましたが
なるほど
本当にそういうこともあるのか・・・と
あらためて思いました
まぁ私がそのような
由緒正しき茶入れで
茶事をすることはありませんが
それでも
現実的にそういう点前も
あるのだなあと
お茶の奥深さを感じました
盆点の稽古の後
久しぶりに
後炭の稽古をしました
最後は花月
皆様大体のことは
ご理解いただいているようですが
時折混乱したり
迷って考えたりされるので
とても時間がかかってしまいます
これからは
もう少しスピード感を持って
花月ができるように
頑張っていきたいと思いました
お稽古は午後1時から始めて
終わったのは6時を過ぎた頃で
おもてはすっかり暗くなりました
皆様
お疲れ様でございました!
銘さざんか 鼓月製