「鳥啼山更幽」
前大徳明道師
前大徳明道師
今日は
午前午後共に三名ずつお越しになり
唐物の稽古をなさいました
せっかくなので
それぞれの方に
真・行・草の点前を
していただきました
因みに「真行草」を
ウィキペディアで調べてみますと
次のように書いてありました
”真行草とは
書の書体、真書・行書・草書の総称である
転じて
日本の中世以来の諸芸道では
様式や空間の価値概念を表す理念語として
使用されている”
また華道における真行草については
次のように書かれています
”真は仏前供花や賓客の饗応などの
公式な場のために立てる花
行は書院の座敷飾りや花会で立てる花
草は花材や花器にこだわらず
気ままに立てる花を指す”
以前師匠が
唐物の真行草では
草が一番難しいと仰ったことがあります
その意味を
ずっと探っておりました
今私が思うのは
「真」というのは
とことん丁寧にやればよく
「行」は亭主の謙遜の心を表わし
真の厳格さは少し緩む
ところが
「草」は全く真行とは別物で
適度に簡略化されながらも
唐物の厳格さは保たれなければならない
そういったところが
「一番難しい」
という意味なのかなあと
思っています
確かに
きちんと書く楷書や
行書に比べて
崩した草書は読むのも書くのも
最も難しいです
子供の頃から
何もかもつい一生懸命になりすぎ
崩すのが苦手で
母親からいつも
「ほどほどにしなさい!」と
口をすっぱくして言われていた私にとって
やはり「草」という在り方は
一番難しいなあと
今更ながら思います
主菓子 花あやめ 鼓月製
干菓子 万年堂製
万年堂は
昔名古屋でお茶を習っていた時
先生がお使いになっていた
老舗の和菓子屋さんです
先日の曙会にお越しいただいた
親しい茶友の方より
頂戴いたしました