表千家一期一会

5月稽古場 7

「鳥啼山更幽」
前大徳明道師
 

今日は
午前午後共に三名ずつお越しになり
唐物の稽古をなさいました

せっかくなので
それぞれの方に
真・行・草の点前を
していただきました

因みに「真行草」を
ウィキペディアで調べてみますと
次のように書いてありました

”真行草とは
書の書体、真書・行書・草書の総称である
転じて
日本の中世以来の諸芸道では
様式や空間の価値概念を表す理念語として
使用されている”

また華道における真行草については
次のように書かれています

”真は仏前供花や賓客の饗応などの
公式な場のために立てる花
行は書院の座敷飾りや花会で立てる花
草は花材や花器にこだわらず
気ままに立てる花を指す”

以前師匠が
唐物の真行草では
草が一番難しいと仰ったことがあります

その意味を
ずっと探っておりました

今私が思うのは
「真」というのは
とことん丁寧にやればよく
「行」は亭主の謙遜の心を表わし
真の厳格さは少し緩む

ところが
「草」は全く真行とは別物で
適度に簡略化されながらも
唐物の厳格さは保たれなければならない
そういったところが
「一番難しい」
という意味なのかなあと
思っています

確かに
きちんと書く楷書や
行書に比べて
崩した草書は読むのも書くのも
最も難しいです

子供の頃から
何もかもつい一生懸命になりすぎ
崩すのが苦手で
母親からいつも
「ほどほどにしなさい!」と
口をすっぱくして言われていた私にとって
やはり「草」という在り方は
一番難しいなあと
今更ながら思います

主菓子 花あやめ 鼓月製

干菓子 万年堂製

万年堂は
昔名古屋でお茶を習っていた時
先生がお使いになっていた
老舗の和菓子屋さんです

先日の曙会にお越しいただいた
親しい茶友の方より
頂戴いたしました








コメント一覧

omotesenkeichigoichie
いつもありがとうございます。
唐物の「草」の概念は、仏教の「中庸」の教えに通ずるものを感じますね。頭で理解するものではないような。。。
因みに、盆点の「行・草」を私がちゃんと身につけたかどうかはさておき、そのような呼び方を、確かに以前習った先生も仰っていたと記憶しています。しかし現在の師匠は「盆点の行」などという言い方はなさらないように思います。単に「盆点 菱盆」のように仰るような。。。
私自身も、盆点の場合は、盆の形によって拭き方は異なりますが、茶入の格の話とは違って、そこに「真行草」の概念を持ち込むことにはやはり違和感を感じます。ただ、稽古場の言葉としては、語り継がれているのかな?と思ったりしております。
奥のお点前のことは、このような場で論ずることでは無いと十分承知していますが、勢い余って余計なことを書いてしまいました。何卒お許しください🙏
雲や
草が一番難しいに、かつての師匠の言葉を思い出しました。「草は、台天目持ってないと教えない」という言葉です。思えば永い間唐物の真ばかりかと思っておりました。台天目が身について行・草を教えてもらったように思い出しました。ちなみに、裏千家の方々は真だけのように思われます。行・草って何と聞かれました。原田さんは、盆点も行・草を身に着けておられましたね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「稽古【洗心会】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事