表千家一期一会

12月且座会+和み会

今日は
午前中に
且座会のお稽古をしました

「無事是貴人」
前大徳誡堂師


今日は
七名の方がご参加下さいました

皆様には
今年一年を振り返って
一言ずつお話を伺いました

ご高齢の肉親を見送られ
淋しい思いをされたり
ご自身が
思いがけない病や怪我など
災難と言える出来事にみまわれたけれども
こうして無事に
一年を終えることができること

また
且座会に参加されることで
お茶を通して
季節の移ろいを感じ
何気ない日常の中に
喜びを感ずることができたこと

こういった思いを
それぞれ感謝の言葉で
語って下さいました

藪柑子 鼓月製


午後からは
子供茶道「和み会」の
稽古をいたしました



この子供達が
熱心に稽古に通って下さることを
とても嬉しく思っています

茶道人口が減っている...
という話を
よく耳にいたします

確かに私の母親達の世代が
いわゆる「花嫁修業」として
お茶とお花を習った
戦前戦後の頃からすれば
今の茶道人口は少ないかもしれません

しかしながら
きちんと調べたわけではなく
私の推測に過ぎないのですが
長いお茶の歴史の中で
若い女性のほとんどが
お茶を稽古したというその時期は
ある意味特殊な
時代だったような気がしてなりません

今茶道人口が減っているというのは
その当時にお茶を始めて
稽古を続けられていた方々が
高齢になり寿命を終える一方で
新しくお茶を始める人の数が
昭和時代に比べて
少ないということに過ぎないのでは
ないかと思うのです

江戸時代の武家のお茶人
明治以降の財界のお茶人
その他に
商人や農民のお茶人も
あったかもしれませんが
日常的に抹茶を飲む人の数というのは
人口の何パーセントくらいで
推移してきたのでしょうか。。。

私が思うのは
昭和時代の爆発的な
茶道人口の増加は
一時的なもので
今は衰退しているように見えても
実は
お茶を嗜む人というのは
長い目でみれば
あまり変わっていないのではないか...
ということです

そして
お茶の素晴らしさに気づき
知りたい学びたいと思う人は
全体からすれば
数は少ないかもしれませんが
どの時代にも必ず生まれて来る!

私はそう感じています

なぜそれを確信できるかというと
それには二つの理由があります

一つは
茶道そのものが持つ
奥深さと力

もう一つは
私の目の前にいらっしゃる
多くのお弟子さん達の存在です

十代から七十代まで
洗心亭に足を運んで下さる方々が
「お茶を始めてよかった!」
「お茶が楽しい!」
「お茶が好きです」と
口々におっしゃって下さるのです

日本全国に
こういった方々が
まだまだ沢山いらっしゃるのは
間違いないと思うのです

猫も杓子もお茶を習った
母の時代とは異なり
本当にお茶を学びたいと思う人が
これからも一定数現われて
『茶道』はすたれることなく
必ず続いていくと
私は信じています

願わくば
今お茶を嗜んでいる私たちが
数字の増減に惑わされず
丁寧な美しいお茶の世界を
真摯に守っていきたいものだと
思います



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