今朝は
ここ枚方にも
白い風花が舞っていました
筒茶碗で
絞り茶巾でのもてなしを
全員の方に
お稽古していただきました
お弟子さんが
干菓子盆をすすめながら
「先生もいかがですか?」
と仰っていただく言葉に
「それでは一服 いただいてもよろしいですか」と
お答えして
相伴した熱々のお茶に
ほっと心が和みました
明日は節分
草木の萌え出ずる春が
もうそこまで来ています・・・
稽古場から帰宅すると
先日注文していた本が
自宅に届いていました↓
『茶のある暮し 四季の茶の湯 土用』
山下惠光 平凡社
わくわくしながら手に取って
着物も脱がずに
さっそく表紙を開いてみました
「忙しい時間を過ごした後、やれやれとした気分で
一服のお茶を喫む、その美味しさは
他にたとえようもない時がある。
(中略)
特別に良質のお茶を選んだわけではない。
それにとくに美味な菓子があったからでもない。」
親しみやすく
わかりやすい文章に
ほっとしつつ
その先を読まずにはいられない気持ちになりました
はやる気持ちをおさえながら
全体をぱらぱらとめくってみると
お茶の世界の美しい写真が
ふんだんに頁を飾っています
先走って
最後の方を開いてみると
即中斎宗匠が銅鑼を打っておられる写真があり
そこに次のようなことが書かれていました
「見習うということは
見たものをそのまま真似してみるということで
頭で覚えるのではなく
すなわち実践していくことであり
理解するのはその実践が積み重なったときであろう。
(中略)
それは繰り返すこと以外何物もない。
(中略)
習うということは覚える世界ではないと
身を以て合点出来たとき
それこそが長年かけて得た
習いと言えるであろう。」
この本は
山下宗匠が「同門」に連載されていたものを
一冊にまとめて上梓されたものだそうです
毎月送られてくる
「同門」をすみずみまで
しっかり読んでいなかったことを
大いに反省しつつ
一冊の本を通じて
亡くなられた山下宗匠の教えに
触れさせていただけることを
幸せに思います
私にとって
宝物の一冊になると確信しています
今夜から
一頁ずつ味わいながら
じっくりと読ませていただきます