「一花開天下春」
東大寺長老寛秀師
好文棚
絞り茶巾をして
しっかり温められた筒茶碗は
冷たい指先にも優しく
ゆっくりと胃の腑におちてゆくお茶に
身も心も
癒やされます
茶室に座り
今日も静かで穏やかな一日を
過ごすことができました
主菓子 きさらぎ 鼓月製
鼓月さんのお菓子の説明書に
次のように書いてありました
白上用の中より
紅・緑・水色上用をぼかし出し
小豆こし餡と白こし餡を包み
茶巾絞りをし蒸し上げて
残雪の白
花の魁の紅
萌え出る草の緑
温み始める水の色を
表わしました
色だけで
様々な自然の姿を表現しているのですね
小さなお菓子の中に
雄大な景色が浮かびます
これは
日本人ならではの
感性なのでしょうか・・・