「雲収山岳青」
(雲収まりて 山岳青し)
前大徳一甫師
「煩悩という心の曇りが消えた
晴れ晴れとした心境を表す」
いつも
こういった禅語の掛物を掛けて
その意味を
お弟子さんにお伝えしている私ですが
私自身が
常にそのような心境でいられるかと聞かれたら
恥ずかしくて
穴に入りたいくらいです
特に
この1か月間は
ちょっと体調を崩したことをきっかけに
自分の中に
まだこんなにネガティブな部分があったのかと
情けなくなるほど
ウロウロと
心の泥沼をさまよっていました
ところが昨日
月に一度お勉強にいっている稽古場で
青天の霹靂!
驚天動地!
そんな思いがけない出来事がありまして
それまでの
つまらない心のモヤモヤが
いっぺんに吹き飛びました
おかげ様で
今日はとても晴れやかな気分です
物事に動じない「悟りの境地」には
なかなか至らない私ですが
心が曇っている時があってこそ
晴れている時の爽快感を
実感することができるのかな・・・と
今日は
穏やかな心でぼんやりと
そんなことを考えています
略点前
主菓子 ほおずき 鼓月製
山椒餅 俵屋吉富製