画賛「多奇峰」
前大徳紹尚師
平水指 薄茶
茶碗は
青森の「津軽びいどろ」です
茶の湯では
暑い夏に涼やかさを演出する道具として
「ギヤマン(義山)」や「びいどろ」が
よく使われます
現代では
さほど珍しくなくなったガラス製品ですが
昔はとても貴重なものだったようです
古くは
正倉院御物「白瑠璃碗」
「ギヤマン」という言葉は
ダイアモンドを意味するャ泣gガル語の”diamante”が
語源なのだそうです
江戸後期、日本に輸入されたヨーロッパ製の
質の高いガラス器を「ギヤマン」と呼んだそうです
これに対して
和製の一般的なガラスは
高級なギヤマンと区別して
「びいどろ」(Vidro ャ泣gガル語でガラスの意味)
と呼んでいたのだそうです
(以上「茶道雑誌」平成25年7月号参照)
因みに
ガラスの語源は
オランダ語のglasに由来し
「硝子」をガラスと読むようになったのは
明治時代以降で
原料に硝石を使うことから
この字をあてたのだそうです(参考)
主菓子 滝しぶき 鼓月製