昨日は新幹線と桃太郎線を乗り継いで
吉備の国までお稽古に出かけて参りました
こちらのお稽古場も
弥生三月からお休みとなり
ようやく先月よりお稽古再開となりましたが
「お洋服で」というお達しがありまして
暑い時季でもあり
そのようにして
参加させていただいております
お茶の日は
自宅の稽古でも着物と決めていますので
いざ洋服でと言われると
何を着てよいか迷います
私の場合は
まずはすわる時にスカートの裾が
あまり広がらずに座れることを考えました
またスカートの丈は
座った時に膝が出るようなものでないことは
もちろんですが
逆に長すぎて
立ち上がる時に裾を踏んでしまうことのないように
適度な長さのものを選ぶと良いかと思います
袖は
夏でもなるべく腕が隠れるものの方が
何となく良いような気がしますが
これはあくまでも個人的な感覚です
お点前をする場合
服紗をどうするかというのも
課題の一つです
昔学生だった頃は
スカートに挟んでおられた方もありましたが
そうすることを不潔と感ずる先生もいらしたようで
私はベルト又は帯締めに挟んでいました
今は
「お稽古着」というものが市販されていて
着物の時と同じように
服紗や懐紙を挟むことができるものがありますので
私も今回これを買いました
ただし
扇子をさすところはありません
昨日の稽古では
マスクの外し方付け方についても
ご指導がありました
確かに
お献茶の時に宗匠方がなさっておられるように
たとえば
釜鐶の扱いのように片側ずつ丁寧に
付け外しをいたしますと
それがひとつの形となって
「お茶になる」
という感じがありました
昨日の稽古では
花月に入らせていただきました
月の札が当たり
お茶を飲む時
心してマスクを外し
いただいたらすぐにマスクを付けて
札を動かしお茶碗を返しにでると
何となくそれが一つの流れとなりました
今回は最後に花があたりました
お洋服での点前は
着物の時と微妙に心持ちが変わってしまいそうで
普段以上に集中していました
ふと
洋服をまとっていることの違和感が
すうっと消えていったような気持ちになった瞬間・・・
時ならぬ
うぐいすの声が
どこからともなく聞こえてきました・・・
”桃源郷”
そんな言葉が浮かびました