表千家一期一会

5月稽古場 3



『澗水湛如藍』
前大徳紹尚師

仕事柄
人様の手を拝見する機会の多い私です

ある時ふと
自分の手の甲に
若い方には無い小さなしわが
いっぱいあることに気づきました

人に「若い 若い」と
おだてられて
つい そんな気でいたけれど

手は正直に
年をとっていました


ずっと
変わらずにいたいと思うけれど

もし
本当に何もかもずっと変わらなければ
小学生は
小さな小学生のまま・・・


そういうわけには
いきませんよね





本来は
炉から風炉の季節に変わったら
炉畳を丸畳に取り替えなければならないのですが

一般の家庭などでは
シーズンオフに畳一畳を収納する場所をとることが困難なため

小さな畳で炉を塞いで
風炉の時期を過ごします


ところで

昨日は私自身のお稽古日だったのですが
稽古場に行ってみると
炉をふさいだ畳が
普段と違う場所にありました

いつも
点前座から拝見物を出したり
客が拝見物を返したりする時
小さな炉畳の縁が気になっていましたが

こうして
畳の敷き方を変えることで
丸畳の雰囲気になります


こういう敷き方があったのか・・・と
目からウロコが落ちた気分で帰ってきて
さっそく真似をしてみました

 

主菓子 青嵐  鼓月製

吹き渡る風に
青葉 若葉がざわめき
楓の実が
くるくる回って落ちてゆく様子を表しています



干菓子 八ツ橋 聖護院八ツ橋総本店製 



あまりにも有名な京名物ですが
今月の表千家同門誌に載っていたので

昨日 京都駅を通った折に
みやげ物売場に立ち寄って買いました


ところが
あらためて気づいたのですが
八ツ橋のメーカーは色々あって
いったいどこのを買ったらよいのか
迷ってしまいました

結局
「聖護院八ツ橋総本店」の昔ながらの固い八ツ橋と

「本家西尾八ツ橋」の生八ツ橋を買って帰りました



「八ツ橋」のいわれについては諸説あるようですが

「聖護院八ツ橋総本店」の方は
琴の元祖 八ツ橋検校にちなんだもの

一方

「本家西尾八ツ橋」の方は
『伊勢物語』や謡曲『かきつばた』の舞台となった
「三河国八ツ橋」の故事に由来するのだそうです

コメント一覧

tomoko
なるほど・・・そういう意味もあるのですね。
私はこれまでお茶を習ってきて
この畳の敷き変えを初めて知りました。
やってみたら、なかなかいいものですね。
雲や
風炉になりましたね・
この畳の敷き方は、わたしの先生とこでも
やっておられました。
この炉の部分を守る意味もあると、
おっしゃってましたね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「稽古【洗心会】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事