goo blog サービス終了のお知らせ 

表千家一期一会

正午茶事8

ご亭主お心尽くしの
一汁二菜は

この土地ならではの
海の幸 山の幸


強肴には
朝とれたばかりの
新鮮なお魚が
たっぷりの薬味と共に
青花のお皿に美しく盛られていました




お勝手元には
内弟子さんがお一人
お手伝いに入っていらっしゃるようでしたが

慣れておられるのでしょう
実に段取りよく
次々に料理が運び出されて参りました


ご亭主の手造り料理を味わいながら
深夜 早朝より
ご準備いただいていたという
ご亭主のお心に
かたじけない思いで胸がいっぱいでした 



やがて
八寸が持ち出され
お酒の応酬をいたしながらも
気持ちは
後座に向けて
さらに高まっていくのを感じました


どのタイミングだったか
定かではないのですが
ご亭主が

少し暑いでしょう
その戸を開けてごらんなさい

とおっしゃいました


次客が戸を開けると
茶室に心地よい風がさあっと流れました

この後
中立ちしてからわかったのですが
私たちの席入り後に
内露地の蹲踞の横にある板戸を
開けて下さっていたのです


おかげで
汗をかくこともなく
おいしく懐石をいただくことができました



お湯をいただき
お膳がひかれますと

ごみは置いていって下さい

と 籠を出して下さいました


少し迷いましたが
ご厚意に甘えることにいたしました
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「他会記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事