一汁二菜は
この土地ならではの
海の幸 山の幸
強肴には
朝とれたばかりの
新鮮なお魚が
たっぷりの薬味と共に
青花のお皿に美しく盛られていました
お勝手元には
内弟子さんがお一人
お手伝いに入っていらっしゃるようでしたが
慣れておられるのでしょう
実に段取りよく
次々に料理が運び出されて参りました
ご亭主の手造り料理を味わいながら
深夜 早朝より
ご準備いただいていたという
ご亭主のお心に
かたじけない思いで胸がいっぱいでした
やがて
八寸が持ち出され
お酒の応酬をいたしながらも
気持ちは
後座に向けて
さらに高まっていくのを感じました
どのタイミングだったか
定かではないのですが
ご亭主が
少し暑いでしょう
その戸を開けてごらんなさい
とおっしゃいました
次客が戸を開けると
茶室に心地よい風がさあっと流れました
この後
中立ちしてからわかったのですが
私たちの席入り後に
内露地の蹲踞の横にある板戸を
開けて下さっていたのです
おかげで
汗をかくこともなく
おいしく懐石をいただくことができました
お湯をいただき
お膳がひかれますと
ごみは置いていって下さい
と 籠を出して下さいました
少し迷いましたが
ご厚意に甘えることにいたしました
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