今日も
外の空気はぴんと冷えていたようですが
室内にいると
明るい陽射しに
光の春を感ずる一日でした
昨日に続いて
長板で長緒の稽古をしていただきました
ところで
昨日の稽古で
炉の長板諸飾りの濃茶点前について
ふと疑問に思った点があったので
帰宅してから
手持ちの本を何冊か開いてみました
ところが
風炉の長板諸飾りの濃茶点前は書いてあるのに
炉の点前についてはどの本にも載っていません
仕方がないので
今までに習ったことを書きとめている
十数冊のノートを取り出して調べてみました
すると
私が疑問に思っていた
「仕服を置く位置」について
次の三通りのメモが見つかりました
①長板の左手前 建水と長板の間あたりに置く
三器を拝見に出す時は
茶碗を通常通りの仮置きの位置に置く
②茶碗の仮置きの位置に置く
三器を拝見に出す時は
仕服を少し右上にはずして
茶碗を仮置きの位置に置く
③茶碗の仮置きの位置に置く
三器を拝見に出す時は
茶碗を仕服の右横に仮置きし
仕服を拝見に出す時に
仕服を左手にあずけ
茶碗を本来の位置に寄せる
実際にこの三通りでやってみますと
風炉の時と比べ
建水の位置や身体の向きが違うため
それぞれに一長一短あります
この点前について
本に書かれていないのも
何となくうなずけるような気がしてきました
それでも
お弟子さんにはお伝えしなければならないので
どうしようかと夕べは悩んでしまいました
結局今日は
この三通りを全てお伝えした上で
私が今現在師事している師匠の
おっしゃるやり方で
していただくことにしました
お弟子さんのお話では
去年このお稽古をした時は
特に悩むこともなく
そのやり方でお伝えしていたようなのです
今年になって
急に昔習ったことが蘇ってきて
変に考えこんでしまいました
これも
老化現象のひとつかもしれません。。。
主菓子 水仙花 鼓月製