音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

「大人のピアノ」上手くなるための極意⑦

2020年05月08日 | 大人のピアノ


ピアノを習っている大人の方に
良く聞く話ですが・・・


Aさん「あなた、ピアノ習ってるの?ステキ・・何か弾いて!」

Bさん「今レッスンで習ってる曲はあるけど・・」


Aさん「それ弾いてheart


Bさん「あ~それはまだ弾けないの」

Aさん「じゃあ、前に習った曲でもいいわよ」

Bさん「あっ、それはもう弾けない!」


笑い話のようですが
心当たりのある方もいらっしゃるのでは?



こんなことにならないように
私は「マイ・レパートリー」を1~3曲作ることを
おすすめしています

それはレッスンで過去に弾いた曲の中から
自分の好きな曲を選んでいただいたら結構です

技術的には
自分にとってあまり難しいものではなく
遊び感覚で弾ける程度のものがいいでしょう


選んだ曲の楽譜はいつも手元に置いて
練習の前後や
休日で時間があるときなどに
普段から繰返し弾いて下さい


同じ曲を何度も何度も繰り返し弾くことにより
テクニックが定着しますし
何より良いことは
自分の心を表現する余裕が生まれます


あなただけの『マイ・レパートリー』


いつかどこかの「駅ピアノ」で
弾く機会が訪れるかもしれませんよheart



【極意⑦】

自分のお気に入りのマイ・レパートリー曲を1~3曲選んで
普段から弾いておく



「大人のピアノ」上手くなるための極意⑥

2020年05月07日 | 大人のピアノ


音楽とは
単なる「音」の集合体ではありません


「音」によって「楽」しむことが「音楽」です


ピアノを弾くということは
ただ単に楽譜に書かれた記号(音符)を音にすることでは
ないのです


その音にどんな思いを込められているか

何を表現するのか・・・


例えば

「♪ホ ホ ホタル来い・・・」

このたった8小節の曲も
音のつらなりによって生じる
曲の持つ意味を考えそれを表現することが

「ピアノを弾く」

ということなのです



そしてそれは
プロの演奏家だけでなく
ピアノを弾く全ての人がすべきことであり
また出来ることでもあるのです


歌詞のある曲は
歌詞が大きなヒントになるでしょう


また
クラシック曲のように歌詞が無い曲でも

メロディの流れや和声によって
音楽が表現していることを感じることができます


それを自分の気持ちにリンクさせて
演奏することが
あなた自身の表現する喜びとなるのです



「弾くことに精一杯でとても表現するところまではいきません」


そんな言い訳をして表現することから逃げている人が
たくさんいますがとても残念なことです


たった一つの音にも
精妙な意味が感じられる時があります


せっかくピアノを弾くのですから
無意識に機械的に音を鳴らすのではなく

あなたの気持ちを指先に伝え
美しい音を楽しんでください


ピアノを弾くことの
喜びが倍になりますよsymbol7kirakira2


【極意⑥】

ただ楽譜通りに音を鳴らすことだけを考えるのではなく
音楽を自分自身の気持ちにリンクさせて
表現することにエネルギーを注ぐ










「大人のピアノ」上手くなるための極意⑤

2020年05月06日 | 大人のピアノ


楽譜には所々に
指番号が書いてあります


新しい曲を譜読みする時は
必ず指番号を確かめながら弾くようにして下さい


しかし
楽譜に書かれた指番号が
自分の手癖と合わない場合も時にはあります


その場合は
鉛筆で指番号を書き換えても構いません

弾きづらい箇所は
弾きやすい指使いを考えて
楽譜に書き込みましょう

その際
同じような音型の箇所は
基本的に同じ指使いで弾くようにしましょう



ただし
譜読みの時にはこれでよいと思った指番号も
練習を重ねていくうちに
他の指使いの方が弾きやすいことに
気づくこともあります


その時には
前に書いた指番号は消して
書き直して下さい


指使いは弾きやすさのためだけでなく
音楽的に表現するためにも
とても大切なことですから
どの指使いが良いかわからない場合は
習っている先生におたずね下さい



【極意⑤】

演奏しやすくまた音楽性にあった指使いを決めて指番号を楽譜に書き込み
毎回同じ指使いで弾くこと




「大人のピアノ」上手くなるための極意④

2020年05月05日 | 大人のピアノ


ピアノの練習時間は
多いほどよいと
前回の記事に書きましたが

ただ時間が長ければよいというものでもありません


むしろ長さより練習の中味・方法が大切です



例えば
上手く弾けない箇所を5分間練習するとしましょう


Aさんは
5分間で10回その箇所を練習しました

そのうち8回までは失敗して
だんだんイライラしてきましたが
頑張って最後には2回なんとかミスせず弾けました


Bさんは
弾けない箇所を速さを半分に遅くして練習したので
もどかしい気持ちになりながら
5分間で結局5回しか弾けませんでした

しかしゆっくり慎重に弾いたので5回ともミスせずに弾きました



さて
どちらの練習方法がより上達すると思いますか?


Aさんは実は10回のうち8回は
「失敗」を「学習」したことになっています


本当の練習とは
「成功回数」を増やして身体に覚えさせることです


時間がかかるようでも
ゆっくり速度を落として弾き
1回でも多く「成功体験」をコツコツ学習したBさんの練習が
上達への近道なのです


「ウサギとカメ」のカメさんのイメージで!



【極意④】

弾けないところは
取り出して練習する

その方法は
自分が確実に弾けるゆっくりしたテンポに落とし
1回でも多く正確に弾くことを繰り返す









「大人のピアノ」上手くなるための極意③

2020年05月04日 | 大人のピアノ



さて、ピアノが上手くなるためには
どのくらい練習したら良いでしょうか?と
聞かれることがあります


その答えは・・・


「多ければ多いほど良いです

しかもできれば毎日」




そんなことできません・・・

という声が聞こえてきそうですね



でもやはり
毎回課題の曲をしっかり弾いてくる方にお聞きすると
「毎日弾きます」と答える方が多いのも事実です



そういう方は
一日の中で時間を決めて
ピアノに向かっていらっしゃるようです


例えば

出勤・前
朝食・後
昼食・後
夕食・後
入浴・前
就寝・前

といったように
毎日の決まった日課と組み合わせると
練習を習慣にすることができます


どんなに疲れていても
毎日ご飯を食べるように
ピアノを弾かないと
何か忘れ物をしたような気分になるくらいに
なったらしめたものです


仕事や家庭の都合で
毎日ピアノに向かうことが無理であれば

一週間のうちで
必ずピアノに向かう曜日を自分で設定するのもよいでしょう

レッスンに通っている方なら
レッスン日の前日と当日は
集中力が増します

特にレッスン直後の時間は
上手くなる練習のゴールデンタイムです!



【極意③】

ピアノを弾くことを毎日の日課に取り入れる

毎日弾くことが無理な場合は
一週間のうちに必ず練習する曜日を設定する

特にレッスン直後はベスト