音楽一期一会

大人のピアノ教室講師の日々を綴ります

ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ全曲演奏会

2018年06月30日 | コンサート




ALTI芸術劇場 vol.41

二人の名演奏家と古の楽器で紡ぐ不滅の名作

ベートーヴェン

ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会

2018年4月28日/6月30日/9月29日


豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)
上野 真(ピアノ)

本日のプログラム

ヴァイオリン・ソナタ
第2番、第8番、第4番、第5番『春』



休憩時間に
許可をいただき
調律している様子を撮らせていただきました


今回はこのシリーズの
2回目のコンサートでした

使われた楽器は

1821年 ロンドン製
John Broadwood & Sons

73鍵 6オクターブ(ド~ド)
イギリス式アクション


演奏に先立ち
ピアニストの上野真氏より
簡単な解説がありました


それによると
ベートーヴェンは
このイギリス式アクションのピアノを
特に気に入って
多くの曲がこれと同じピアノにより
作曲されたのだそうです

また
現代のピアノに引き継がれているのは
このイギリス式の楽器で
前回のウィーン式のピアノは
今では作られなくなってしまったとのことです


演奏終了後には
今回も
フォルテピアノ修復家の
山本宣夫さんが
音を鳴らしながら
丁寧に説明して下さいました


このピアノの特徴の一つは
音の響きが長く残ること

また
ウナコルダペダルにより

本当に1本だけの弦を鳴らすことができ
またボタン操作により
2本だけ鳴らすこともできると
いうお話でした

音色は
日本のお琴に似ているような印象を受けました


鍵盤に触れさせていただくと
前回のフォルテピアノと同じく
大変浅く軽い感じでした


ついフォルテピアノのことばかり
書いてしまいましたが

豊嶋氏のヴァイオリンは
本当に素晴らしくて

どうして
あんな風に軽やかに
また豊かな音色が出せるのだろう・・・と
思いながら聴いていました


音のイメージが
耳の奥に残っているうちに
帰宅したら
すぐにヴァイオリンをケースを出して
練習しました

1ミリでも
近づけたらなあと
思いながら。。。。。kirakira2







大阪フィルハーモニー交響楽団第519回定期演奏会

2018年06月16日 | コンサート

大阪フィルハーモニー交響楽団第519回定期演奏会


指揮:ヤデル・ビニャミーニ
ピアノ:アンヌ・ケフェレック

<曲目>
ペルト/フェスティナ・レンテ
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」 作品35



開演1時間前
開場時間を待って
ホールに入ると・・・

舞台の裏の方から
金管楽器が
本日のプログラム『シェエラザード』の
おなじみのフレーズを練習している音が聞こえてきて
思わず苦笑してしまいました

結局
開演までのほぼ1時間

金管や木管
ティンパニーの音などが
ずっと客席に響いていました


1曲目の「フェスティナレンテ」は
初めて聞いた曲でした

とても美しい曲でしたが
開演前の雑多な音が無ければ
もっと感動できたかもしれません


2曲目のピアノコンチェルトは
ピアノはとても綺麗でしたが

オケの入りが
ピアノの勢いあるリズムから
微妙に遅れたように感じられた箇所が
ちょっと気になりました


「シェエラザード」は
コンマスのソロがとても美しくて
文句なく楽しめました



日本センチュリー交響楽団第226定期演奏会

2018年06月14日 | コンサート
今日は
久しぶりに
日本センチュリー交響楽団の
定期演奏会を聴きました


指揮:飯森 範親

ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」より”聖金曜日の音楽”
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 WAB107



一言で言って
今日は
とても満足しました!

コントラバスが
正面の奥に6台並んで
深くて厚みのある低音の響きが
うれしく

ワーグナーチューバの崇高な響き
チェロの雄々しさ
フルートの清らかさ

どのパートもそれぞれに美しく
こうあって欲しい・・と
思う通りに
またそれ以上に表現豊かに演奏され
心を揺さぶられました


ブルックナーの交響曲7番は
昔大学オケで
演奏した思い出の曲です


当時
セカンドヴァイオリンを弾いていました


すべてのフレーズが
頭のどこかに記憶されていて
懐かしさと
曲の美しさで
泣きそうになるのを
必死ででこらえながら聴いていました




指揮者の飯森さんと
日本センチュリー交響楽団の演奏者
そして何よりも
こんなに美しい音楽を残してくれた
アントン・ブルックナーに
ありがとう!
と言いたいです

今日は
久しぶりに
日本センチュリーの演奏を聴いて
「礼儀正しい正統派のオーケストラ」という
印象を受けました


特に
演奏中における「無音」の時
そして
演奏の始まる前や演奏後の
「静寂の時間」

そういった
『無音の音楽』を大切にされていることが
とても気に入りました


感性の相性が
よかったのかもしれません

今日は
美しい音に
心地よく浸ることができましたkirakira2






第48回渚・いどばた音楽会

2018年06月10日 | いどばた音楽会

本日は
第48回渚・いどばた音楽会を
開催いたしました

今回は
お怪我のために
しばらくお休みされていたYさんが
約1年ぶりに活動にご参加くださいました


一方
いつも司会など
活動の中心になっていただいている
もう一人のYさんが
急性の腰痛のため
今日は一日
お家でゆっくり休養されることになりました


この活動を始めて6年目にはいりましたが
お互いに無理をせずに
できる時には頑張って
少しでも長く続けていきたいと
願っております




今日のテーマは
『雨、そして梅雨の晴れ間』


耳たぶ体操



ぱたから体操

~~プログラム~~

①雨ふり (ピアノ演奏)

*耳たぶ体操
*ぱたから体操

②雨ふり          歌う
③雨ふりお月        歌う
④汽車           歌う
⑤バラが咲いた       体操
⑥風笛  (ピアノ演奏)      
⑦宵待草          歌う
⑧瀬戸の花嫁        歌う
⑨いつでも夢を       歌う 


*来月は7月8日(日)の予定です





芦屋交響楽団第89回定期演奏会

2018年06月09日 | コンサート



芦屋交響楽団第89回定期演奏会

指揮 : 藤岡 幸夫

~~program~~

シベリウス : 交響詩「タピオラ」作品112
エマーソン(吉松隆 編曲) : タルカス
ウォルトン : 交響曲第1番



芦屋交響楽団は
昨年創立50周年を迎えたと聞いています

次回の定期演奏会は90回目になるのだそうで
これまでに有名な曲はほとんど全て
演奏し尽くしているのでしょう

歴史あるアマチュアオーケストラは
毎回選曲が大変だろうなあと
想像してしまいます

今回の三曲は
全て初めて聞く曲でした

昨年聞いた時と同じく
迫力ある音量に
驚かされました

演奏している団員は
普段はそれぞれに異なったご職業に
従事されているわけですが

音楽を心底楽しんで演奏されていることが
その表情や体全体の動きから
びんびんと感じられ

同じアマチュア演奏家として
共に楽しませていただきました