ALTI芸術劇場 vol.41
二人の名演奏家と古の楽器で紡ぐ不滅の名曲
ベートーヴェン
ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会
2018年4月28日/6月30日/9月29日
豊嶋泰嗣(ヴァイオリン)
上野 真(ピアノ)
本日のプログラム
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ
第1番、第6番、第9番「クロイツェル」
コンサートの前に
庭園内のお茶室にて
お抹茶のおもてなしがありました
この3回のコンサートでは
ベートーヴェンが生きていた当時に製作された
3台の貴重なフォルテピアノが使用されるというのが
とても興味深いです
今日使われたのは
1820年 ウィーン製
(伝)マテーウス アンドレアス シュタイン
コンサート終了後
ピアノの周りには
人が集まり
フォルテピアノ修復家の
山本宣夫さんが
解説をしてくださいました
このピアノには
ウナコルダ
ファゴット
モデラート
ダンパー
という
4つのペダルがついていました
演奏中に
急にチェンバロに似たような音がしたのは
ペダルによって音色を
変えたのだそうです
因みに
これらのペダルの使用について
楽譜には記載されず
演奏者のセンスに任されていたのだそうです
許可を得て
写真を撮らせていただきました
鍵盤を触ってもいいと言われたので
少しさわらせていただきました
鍵盤は
とても軽くて
浅く感じました
大阪フィルハーモニー交響楽団
第517回定期演奏会を聴きました
今回の演奏会は
大阪フィルの音楽監督となった
尾高忠明氏の
就任披露公演でもありました
プログラムは
三善晃作曲
オーケストラのための「ノエシス」
ブルックナー作曲
交響曲第8番ハ短調
ブルックナーの曲は
大学に入学した頃に初めて聴き
その壮大さと神々しい響きに
とても心を揺さぶられたことを
覚えています
特に第8番には
個人的に色々な思い出が詰まっていて
私にとって
とても大切な曲の一つです
なので
今日は久しぶりに
生でブルックナーの8番が聴けることを
本当に楽しみにでかけました
しかし
どういうわけか
今日は期待していたほど
感動することができませんでした
なぜだろうと思いました
ブルックナーの8番は
ほとんど全てのフレーズが
頭に入っていて
しかも大好きな曲なので
「ここはこういう音で鳴って欲しい!」
という思いが強すぎたのでしょうか
自分の思惑と微妙に異なる表現で演奏されると
ちょっとしたストレスを感じてしまい
目の前で
演奏者の方々が
懸命に演奏されているにもかかわらず
魂が揺さぶられるような感覚には
なれなかったのかもしれません
打楽器のリズム
弦楽器の響き
管楽器のダイナミクス
休符の長さ
テンポの揺らし方
メロディと音色の相関関係
指揮者の手の動き。。。。
ささいな違和感が気になって
音を素直に楽しめない自分に
何だかやるせない気分になりました
もしかしたら
これは
ある意味老化現象なのでしょうか!?
嗚呼・・・