ベートーヴェン特別セミナー①
ベートーヴェン特別セミナー②
ベートーヴェン特別セミナー③
と書いてきましたが
最後にペダルについて
質問させていただいたことに
お答えいただいた内容を
ここに紹介させていただきます
私はいつも曲の最後の音を弾く時に
激しく終わる曲であれば
手と足をほぼ同時に放していますが
静かな曲であればあるほど
その最後の音をどう消してゆくかに
こだわりを持って
少しずつペダルに乗せている足をゆるめて
最終的には指を放すことによって
音を消すようにしています
これは誰かに教わったことではありませんが
何となくそうしているのです
プロのピアニストの演奏を聴いていても
必ずしも誰もが
そのようにしているわけでもありません
ところが本日
今井先生が「月光」の1楽章を演奏して下さった時
最後の音を鳴らした後
まずペダルをゆっくりとあげて
その後に鍵盤から静かに指を放されました
正に
私が理想としていたやり方で!
それが嬉しくて
なぜ先生がそのようにされたのか
その理由があれば聞かせていただきたいと
申し出たわけです
その答えは以下の通りです
音をどこまで伸ばしどこで切るか
ピアニストは他の楽器に比べて
このことに無頓着であることが多い
「音と音の間」がとても美味しいのです
ペダルをどれくらいの深さで踏むかで
音の量が変化する
少しずつペダルから足を放せば
共鳴している音が少しずつ痩せてゆく
そして最終的に
指でトップの音を少し残すこともできれば
ベースの音を最後まで響かせることもできる
という自由がある
音楽の原点は
身体で感じ
皮膚で感じて弾くところにある
だから
ブレスもとても大切なんです・・・
時間があれば
もっとその先をお聞きしたかったですが
ここまででちょうど
2時間となってしまいました
今井顕先生には初めてお会いしましたが
その専門性と音楽性はもちろんですが
お話のなかににじみ出る謙虚さと誠実なお人柄に
とても感銘を受けました
お待たせしました
この記事は
ベートーヴェン特別セミナー①
ベートーヴェン特別セミナー②
の続きです
本日の今井顕先生の講演は
演奏と共に内容的には
専門的なことも沢山ございましたが
それはレッスンの中で具体的にお伝えするとして
ここでは
私の心に響いた言葉を選んで
いくつか書かせていただきます
*ベートーヴェン28歳(実際は32歳)の時に
書かれた「ハイリゲンシュタットの遺書」には
それまでの人生と決別し
挫折や悩みと共に生きていく決意が
表れているのではないか
*私達が作曲家と出会うのは
楽譜を通してしかその道はない
*「うそだ おお それはあまりに残酷だ」
(ハイリゲンシュタットの遺書より)
これをどのように読むべきか?
それは楽譜をどう表現するかと同じ
*楽譜から作曲家の心情・内なる声を感じて表現する
*ペダルの極意は料理の味付けと同じ
ON OFFではなく量の変化
*知識が増える⇒選択肢が増える⇒幸せなこと
*自分の考えを持って演奏することが大切
もし間違いに気づいたらその時に直せばいい
そして講演の最後に
私から一点質問させていただきました
そのことについては
ベートーヴェン特別セミナー④へ
2021年10月11日に
大東楽器ピアノストアサロンで開催された
ベートーヴェン特別セミナー
『ベートーヴェンらしさとは?』
~作曲家が楽譜に託した心情を解き明かす~
において
講師の今井顕先生からお聞きした内容の一部を
ご紹介させていただこうと思います
今井顕先生のご経歴については
検索をしていただいたら
色々出ていると思いますが
ピアノを学ぶ私達にとっては
全音から出ている
「ソナチネ・アルバム
初版および初期楽譜に基づく校訂版」
及び
「ソナタ・アルバム 原典版準拠」を
出版された先生と言えば
馴染み深いかと思います
本日講演後には
サインをしていただきました↓
ベートーヴェン特別セミナー①
ベートーヴェン特別セミナー③
今日は久しぶりにセミナーを受講しました
大東楽器特別講座
ベートーヴェン特別セミナー
『ベートーヴェンらしさとは?』
~作曲家が楽譜に託した心情を解き明かす~
講師:今井顕先生
以前は時々
なんばセンターや枚方ミューズデュオに出かけて
セミナーや研修を受講していましたが
気づいたらここ数年
こういった勉強会に参加していなかったような
気がします
今日は久しぶり!
と
張り切って早めに家を出て
10時半の開始時間には
楽々到着するはず・・・
だったのですが
電車に乗ってから
あらためて受講会場を見たら
なんと!
会場は枚方のミューズデュオではなく
守口の大東楽器ピアノストアサロンでした!!
電車の中で必死で行き方を検索して
門真市駅からタクシーに乗り
やっとのことで到着しました。。。
(4分ほど遅刻してスミマセンでした)
会場は下の写真・左に入ったお部屋でした
今回は対面と同時にズーム配信も
されていたようですが
会場には十数名の受講者が参加していました
先生の演奏を交えたお話は
私にとって
正に期待通り!
いや僭越ながら
期待以上の内容でした
講演の最後には
以前から誰かにお尋ねしたかった
ペダルについての疑問を
質問させていただき
とても内容の濃い
勉強をさせていただくことができました
前置きが長くなりましたが
この続きは
ベートーヴェン特別セミナー②に
書かせていただきます