アトリウム弦楽四重奏団
ザ・フェニックスホール
ヨハネス・ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 op.51-1
イェルク・ヴィトマン:弦楽四重奏曲 第3番 「狩の四重奏曲」
ピョートル・チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 第1番 ニ長調 op.11
*アンコール
アレクサンドル・ボロディン:弦楽四重奏曲第2番第3楽章「ノクターン」
1曲目のブラームスの時は
美しい弦の響きに
一日の疲れた身体を委ねて
まどろんでいましたが
2曲目のヴィトマンでは
次から次へと目まぐるしく迫ってくる
激しい音の乱舞と
驚くような楽器の使い方に
眠気もふっとんでしまいました
曲の冒頭
4人が弓を振り上げるや否や
バサッバサッと空中を切り
その後は
荒れ狂う馬のごとく
音と音とのせめぎあいが
いつ果てるともなく
延々と続く中に
あ゛〰ツ!と
うめき声のような
叫び声を発したり
弓でバンバン楽器をたたいたり
バイオリンをチェロのように
縦にして弾いたり・・・
本当に
息つく暇もなく
聞いているだけで
思わず肩に力が入りました
3曲目のチャイコフスキーの2楽章は
あの有名な「アンダンテ・カンタービレ」でした
そして
アンコールは
フェニックス・ホール恒例
舞台正面のガラススクリーン越しに
街の夜景を眺めながら
ボロディンの美しいメロディに
心が洗われました