今年も
古川橋ルミエールホールの会場にて
大東楽器主催『ヴァレンタイン コンサート』が
5日間にわたって開催されました
最終日の今日
私のクラスからは
演奏される方と応援を含めて
13名の方がご参加下さいました
ピアノの横には
ヴァレンタインに因んで
ハート型のお花が飾られていました
私は
一番後ろの椅子にすわって聞かせていただきしたが
グランドピアノの深い音から
繊細な音色まで
会場全体にとても美しく響いていました
N様 ベニスの舟歌嬰ヘ短調op.30-6
本番で緊張せずに
普段通りに弾きたい!との思いで
1回でも多く人前で弾こうと
毎回チャレンジしてくださっています
回数を重ねるごとに
確実に本番に強くなってきたと
自他共に認められるように
なってこられました
今回も
ご自身の曲への想いを
一つ一つの音に込められて
聞く人の心を揺さぶるような
美しい音を響かせて下さいました
とは言っても
やはり緊張の中
途中で3~4回
音をはずしてしまう場面がありました
しかし
以前のNさんと大きく違ったのは
その後のリカヴァリーでした!
何とか自分自身を立て直し
最後まで崩れることはなく
美しい音で弾き通すことができました
そして
何よりNさんが以前と違ったのは
コンサートの後
ご自分の演奏ミスを必要以上に悔やまれることなく
それを前向きに捉えられ
すぐに気持ちを次のコンサートに向けて
いらっしゃったことです
この変化はとても大きく
これこそ彼女が努力を重ねて得ることのできた
強靱なメンタリティだと思います
今後の彼女の演奏が
ますます楽しみになりました
W様 樅の木op.75-5
この曲は
楽譜を一通り譜読みしてから
最終的にどのような表現をしていくかということが
難しくまたそれだけに演奏する楽しみが
弾く度に新鮮に感じられる曲です
コンサート直前まで
オーバーなほどに
色々な表現を求めてレッスンを重ねていましたが
いざ本番で
どのように演奏されるか
楽しみにしていました
そして今日は
テンポの揺れ
ダイナミクスの変化による感情の起伏を
緊張の中
彼女なりによく表現されたと思います
途中
少しヒヤリとした箇所もありましたが
うまく処理されてホッとしました
K様ご夫妻 人生の扉
K様ご夫妻は
近年共に還暦を迎えられ
今まさに新たな「人生の扉」を開いて
一歩踏み出されたところです
そんなお二人が
今年の演奏曲に
竹内まりやの「人生の扉」を選ばれたのには
万感の思いあってのことと思います
ところが
あろうことか
コンサートを目前にして
サックス担当のご主人が
テニスのプレー中に
アキレス腱を切ってしまったのです!
それでも
レッスンには松葉杖をついて
休まず出席され
無事に今日の日を迎えられました
直前のレッスンでは
お二人がそれぞれに相手の音を聴き合うことに
集中していただきました
相手の音を聴くことで
自分の音が疎かになることなく
微妙なバランスを保ちながら
演奏すること
今回は
本番において
今までに無いほどの絶妙なバランスをもって
息のあった素晴らしい演奏を
聴かせてくださいました
司会の若い女性が
しきりに「夫婦円満の秘訣」を
お二人に尋ねていらっしゃいました
今日は
私の生徒さん以外にも
何名かの生徒さんの素敵な演奏を
聴かせていただきました
小さい子供の頃から
ピアノを習っていた方の演奏は
当然技術的にも高いレベルで
素晴らしいと思います
しかし
ピアノを演奏する喜び楽しみは
どの年齢から始められても
等しく享受することができます
幾つで始めたとしても
それがあなたの人生にとって
一番ベストな時であったのです
そして
練習し弾き続けていく限り
必ず上達していくのです
それは
私が保証いたします