ようやくこれから寒波が来るそうです
やはり冬は冬成りに寒くなくてはいけませんね~ 寒いのは仕事上とても嫌ですが
スキー場には恵みの寒波となることでしょう
一方、冬暖かいと農作物に良いとお思いでしょうがそれは全く逆なのです
今シーズン野菜が出来すぎてしまい今のところ価格低迷で家計お財布には優しいですが
これから来月以降、野菜不足が懸念され価格高騰になりかねません。
しかしそれだけではなく春にかけても農作物に影響が出る恐れがあります。
たとえば私の18番の”こんにゃく” その”こんにゃく”の元、蒟蒻芋は
植え付け前に温かすぎると芽や根が出てしまい植え付けが困難になったり
その芽が出始めた時、逆に寒くなったりすると
蒟蒻芋自体が休眠してしまい芽が止まってしまうことがあります。
こうなると植えつけても芽は伸びません
対処法として蒟蒻芋植付けまでに適度に冷えていれば良いと思いますが、
ほとんどの蒟蒻芋保管場所には芋が凍みてしまわない様にと暖房器具は有っても
芋を冷やす冷房器具などはないのです
ご存知の方も多いいでしょうが、蒟蒻芋は売りに出るまで3年かかります。
ですから、掘り取った3年生芋以外はすべて保管しなくてはいけません。
それが収穫時期の11月頃から翌年、植え付け時期の5月頃までの間に冷房を
使うなんて当然考えられませんよね。
何より種芋(1年生)から2年生の芋まで大量に保管しますから
その規模の冷房設備を考えたらえらいこっちゃです。
ちょい話が変わりますが、申年というのは比較的火事が多いそうです。
珍しい統計なのですが火事になった蒟蒻農家さんを数十年記録している方が
いらっしゃるそうでして、その中でもやはり申年が多いそうです。
蒟蒻芋を保管するといったら大体母屋の2階です。養蚕から蒟蒻栽培へ切り替えた方が
多数でしたから養蚕棚は芋の保管棚としても最適なのです。
そして冬、蒟蒻芋が凍みない様にと1階の囲炉裏から吹き抜けた2階の保管棚へと燻します。
これは温度を適度に保つのと、虫除けや病気予防にもなります。
囲炉裏で一日中燻しているわけですから寝ている間火事になっても
おかしくは無いのですが、これも統計上、申年は収穫時に雨が多くて保管時は
逆に乾燥し過ぎらしく、棚に上げた湿った芋を早く乾かしたいが為に囲炉裏でガンガン焚く、
しかし芋以外はカラっカラに乾燥しているわけでしてこれが火事に繋がったと
考えられるそうです。
これ以上なんげー話をしていると夏が来てしまいそう なので
ここいらで先ほどお話した”蒟蒻”に関する商品をご紹介したいと思います
こちら片倉機器工業株式会社さんの 蒟蒻芋移植機 PCWLでございます
2人乗りでこんにゃく芋を2条同時に植え付けする機械です。
片倉と言えば、我故郷群馬の世界遺産!富岡製糸場工業のオーナーとして貢献してき
た大企業、片倉工業さんでございます。
群馬の世界遺産となったのも片倉工業さんのおかげと言っても過言無いでしょう
そしてそのグループ会社の片倉機器さんとのお付き合いはかれこれ30年以上となります。
歴代のご担当さんには本当に感謝しております。
鬼農では片倉さんの 管理機 や 脱穀機のハーベスター なども取り扱っております
今シーズン片倉さんではキャベツの移植機が大ヒットしていまして
生産が追いつかないそうです
今回これまた蒟蒻芋移植機という大変ニッチな機械ではございますが、
人海戦術での移植作業はずっと腰を屈めたままですし、沢山の蒟蒻芋を運んだりと
大変重労働でして、蒟蒻栽培の中では非常に大変な作業となります
ですから蒟蒻農家さんにとっては画期的なスーパーマシーンなのでございます。
とにかく片倉さんは繭に蒟蒻=群馬になくてはならない存在なのですね
長文失礼いたしました
蝉が鳴いてる
鬼農
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