人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第70回「無為自然」(老子)

2023年01月22日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第70回 

「無為自然」(老子)


老子の中で大切な言葉で、無為自然(むいしぜん)と読みます。

無為自然といっても、なかなか わかりづらい感覚ですよね。

最初は、私もまったくわかりませんでした。

ある時に、「無為とは緊張感を持って見守ること」だ と教えて頂いたときに、

何もしないのではなくて、「人為を排する」ことでもある ということがわかりました。

人為は、漢字にすると「偽」にもなりますので、とても危険な行為にもつながります。

でも、考えると無為自然というのは、赤ちゃんを見守るお母さんだったり、

畑を見守るお百姓さんだったり、人や自然としっかり向き合っている人は

しっかりやられていますよね。本当に尊敬致します。


「無為」、緊張感を持って見守れば、「自然」、自ずと然りの結論や成果がでるものだと、

私も少しずつ 実感中です。

老子の言葉に、「無為にして為(な)さざる無(な)し」という言葉があるように、

無為に徹すれば、為せないことがないということです。

私も、この言葉をみると反省することがあります。

それは、子供が小さいときに、こうしなきゃと思い込んでいることがあったので、

良かれと思っていろいろと押し付けようとしていた時期がありました。

当然、反発されてしまいましたが、緊張感で見守るどころか、

こちらの考えや想いを押し付けていました。

反省を繰り返して、だいぶ薄くなってきましたが、

ついつい癖としては コントロールするようなところはあるので、

今でも意識をして気を付けています。

この言葉は自分にとっては、ものすごく大事な言葉になっています。

 

参考文献
 『東洋思考』田口佳史緒 かんき出版

 

 

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