【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第140回
『共創の思想』(佐々木正)
佐々木先生は、言葉だけでなく、
「共創」の思想を日本の技術を通
「共創とは、お互いの信頼関係を築き、
そこから新しいものを共に創りあげる」ということで、
もともとは
佐々木先生は、1915年に島根県浜田市にお生まれになり、
代々
お父様も凛とした藩士としての生き
その影響もあり幼少期から『論語』の素
お父様の代で、一家で台湾に渡り、呉服屋をされていたそうで、
旧
「第15回全国中等学校優勝野球
出場された野球球児でもありました。
その後、
神戸工業(前身・川西機械製作所、現・富士通)取締役を経て、
シ
電卓
液晶、太陽電池など常に日本
半導体産業の礎を築いたお一人でもあります。
ソフトバンク孫正義社長からも、「一番苦しい創業期を支えてくれ
毎年主催する「恩人の日」にも招かれていたそうです。
この本は、佐々木先生がお亡くなりになられる4年前の2014年
佐々木先生の遺言の書として、私の出版業界におけるメンターが編集された大切な本でもあり、
毎朝私は、この本を通じて、佐々木先生と心の対話をさせて頂いて
今回は、この本から、大切なメッセージを3つご紹介させて頂きま
1つ目は、「誰でも、大切な役割がある」ということ。
生きていくということは、誰かに喜んでもらうために何らかの活
ですから、喜んでもらうために、自分の役割について考えてみるの
大きな役割(ミッション)もあれば、日々変わる小さな役割もあり
小さな役割に気づくことは、年齢に関係なく、「いつも、現役!」
2つ目は、「価値観が違うから、価値がある」ということです。
価値観が違う人や異質な人を遠ざける人もいますが、
そのようなグ
むしろ積極的に会い、議論し
ビジネスの世界でも「新
その答えやヒントが、共
3つ目は、「自分を高める心を、忘れない」ということです。
問題意識の高い、優秀な人こそ、いろいろな落とし穴にも陥りやす
そうならないためにも、自分を高めていって欲しい。
自分が高めら
以上3つになります。佐々木先生とご縁のあった方々にお話をお聞
本当にお優しかったそうで、皆さま心から感謝され、尊敬されて
微笑ましい関係性と絆が紡がれていたご様子が伺えました。
多くの方々に、佐々木先生のことを知っていただき、
現代に「共創
参考文献
『生きる力 活かす力』佐々木正著 かんき出版