【人生を開く東洋思想からの伝言】
第119回
『令和6年 甲辰(こうしん、きのえたつ)の意味とは』(日本の暦)
令和6年能登半島地震により被災された皆さま、被災地に所縁のある皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
皆さまが一日でも早く安全と平穏な暮らしが取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げます。
明けましておめでとうございます。
旧年中も大変お世話になり、有難うございました。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
今年の干支についてお伝えしていこうと思います。
どんな事を意識して、自覚していけばいいのか、
そのあたりを少しでも何か参考にしていただければと思います。
「甲」の意味
甲は、よろい(かぶと)でもあり、よろいをつけた草木の芽が、
その殻を破って頭を少し出したという象形文字になります。
旧体制が破れて、革新の動きが始まるということを意味しています。
旧来の慣習を破って、革新の歩を進めねばならないということになります。
「辰」の意味
辰という字は、理想に向かって、辛抱強く、かつ慎重に、
いろいろな抵抗や妨害と闘いながら、歩を進めてゆくという意味になり、
悪戦苦闘しながらも、諦めずに一歩一歩努力を重ね、
全身全霊で前進しているうちに光明が見出されていくことになります。
「全体的」
前年の「癸卯(みずのとう)」は、トップが大義を失うことなく、
しっかりとした在り方をしていれば、その成果が今年に反映されることになりますが、
本質的なことに向き合わずに、本来トップがやるべきことが出来ていないと
その結果、今年に問題が山積みとなり、混乱を招く可能性が高くなります。
すべてを受け入れ、覚悟と勇気を持って新しい芽を見出して、
しっかり育てていく強い気持ちを持っていけば
必ず新たな流れが生まれてくるようになると感じています。
私自身も、強い意志を持って新たな創造的なチャレンジをしていきたいと思います。
ご縁のある皆さまには、引き続きご指導宜しくお願い申し上げます。
参考資料
『干支の活学』安岡正篤著 プレジデント社
『タオ・クラブ・メールマガジン572号 2023年12月29日号』田口佳史編
義母の折り紙作品