松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★条文の順番(和歌山市)

2012-06-14 | 2.講演会・研修会
 昨年に続き、和歌山市へお邪魔した。私に与えられたテーマは政策法務研修であるが、法務+政策のような研修を行っている。なぜか。 
 たとえば、条文の順番付けであるが、○○市の自転車放置防止条例を例に考えてみよう。
 この順番付けは、機械的にできるものではない。重要なものから軽いものというルールは決まっていても、何が重要なのかが問われるからである。重要度は、どのように自治経営していくのかという基本理念と密接に関係するから、法務の研修でも自治とは何かから考えていくことになる。
 これからの自治経営の基本は、住民の自主性・自律性の尊重、協働の原理と考えると、行政の役割は支援型、後押し型になるが、条文の順番もそれに相応したものになる。つまり、自治をどのように考えるのか次第で、条文の順番付けは変わる。実際、受講生にやってもらうと千差万別になるが、これはそれぞれの自治感の反映ゆえである。研修とは、こうした職員それぞれの思いを束ねて、大きな力になるように地ならしすることであるから、法務の表面をなぞっていても法務研修にはならない。
 条文の順番付けについても、テキストにはそれなりの方法が書いてあるが、多くは分権以前の発想にとどまっていて、国の立場を地方に引きうつしたものが目立つ。地方分権の流れに最も出遅れるのは、内閣法制局140年の伝統に縛られる法制担当ではないかと考えているが、そうならないように、大いに頑張ってもらいたい。
 和歌山は昨年に引き続きであるが、今回は一人で来たということもあって、たくさんのお土産を買った。和歌山ラーメンも種類が充実してきたようだ。徳川御三家のおひざ元であるから、伝統を感じさせるお土産もあるはずであるが、今回は見つけれらえなかった。
8月にもう一度来ることになっているので、もう一度探してみよう。

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