松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇秘湯めぐり(東北)

2009-08-10 | 5.同行二人
 仙台まで行ったついでに、連れ合いと待ち合わせて、北東北の秘湯めぐりに行ってきた。
 かつては、人がほとんど訪れることがなかった北東北に、最近では大勢の人が来るようになった。今回は、仙台の奥座敷、秋保温泉に泊まって、そして秘湯とされる乳頭温泉、青荷温泉に泊まった。たしかに、温泉の風情や見せ方は秘湯らしいかもしれないが、道路交通網の整備で、気軽に行けるようになった。実際、どこも普通の観光客で満杯だった。
 今回の旅でいくつか感じたことがあるが、そのひとつは水田の美しさである。とりわけ東北新幹線の一関あたりの風景は実にきれいだ。一面に広がる稲のみずみずしさは、声を合わせて「きれいだね」いうほど美しい。日本は水の国だと実感できる。このまちをどのようにして残していくのか。微力だけれども、大いに助力していきたいと思う。
 もうひとつは、どこにでもある郵便局。郵便局があるという安心感は、旅人でも感じるのだから、そこに暮らす人にとっては、もっと大きな存在だと思う。同じ日本に暮らしていることと実感できる、無形の基盤だと思う。狭い経済的な効率性では推し量れない、大きな価値が郵便局というシステムにはあるということである。この前の選挙では、私たちは、そこを十分に判断して、郵政民営化を決めたのか。どうすれば、そうした判断ができるようになるのか。そのシステムを考えるのが私の仕事だろう。
 私の市民協働論は、こうした地方で意義を持つのか、あるいは持つようにするにはどうしたらよいのか。さまざまなことを考えさせられた秘湯めぐりだった。
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