松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆自治体結婚政策①背景

2020-12-29 | 自治体結婚政策
1.背景
・未婚率 
 年齢( 5 歳階級)別にみると、2015年は35~39歳では、男性はおよそ3 人に1 人(36.0%)、女性はおよそ4 人に1 人(23.9%)が未婚となっている。男性の方が未婚率は高いが、この差は、何なんだろう?

・結婚に対する意識
「いずれ結婚するつもり」と考える未婚者(18~34歳)の割合は、2015年調査時点では男性85.7%、女性89.3%であり、ここ30年で若干の低下はあるものの、男女ともに依然として高い水準を維持している。結婚するつもりはある。

・未婚者が独身でいる理由
 男女ともに「適当な相手にめぐりあわない」(男性45.3%、女性51.2%)が最も多い。次いで男性では「まだ必要性を感じない」(29.5%)、「結婚資金が足りない」(29.1%)、女性では「自由さや気楽さを失いたくない」(31.2%)、「まだ必要
性を感じない」(23.9%)となっている。「適当な相手にめぐりあわない」については、ももちゃんから、何度も聞いている。

 未婚率は高い。ただ、結婚の意思はある。ネックは、「適当な相手にめぐりあわない」である。ならば、政策として、この出会いを組み立てる必要があるのではないか

(補論)
・交際経験がない20・30代の男女の割合
 20代 男性(都市:29.2%、地方:39.3%)、女性(都市:18.4%、地方:26.2%)
 30代 男性(都市:24.9%、地方:31.2%)、女性(都市:12.6%、地方:18.0%)
 交際の意味が幅があるが、地方は不利である。男性も不利である。ゼミ生だと、年度によって違うが、20代始めで30%くらいだろうか。

・交際するうえでの不安
男性
1.魅力がないのではないか(46.0)
2.出会いの場所が分からない(38.8)
3.どう声をかけてよいか分からない(37.9)
4.どうしたら恋人になれるか分からない(33.5)
5.交際の進め方が分からない(32.3)
女性
1.魅力がないのではないか(49.8)
2.出会いの場所が分からない(47.1)
3.恋愛感情を抱けるか不安(37.9)
4.どう声をかけてよいか分からない(33.5)
5.交際の進め方が分からない(32.3)

何か、微笑ましい。応援したくなる。

・結婚生活への不安<3年以内の既婚者含む20・30代の男女>
男性
1 経済的に十分生活できるか(56.8)
2 配偶者と心が通わなくなる(46.6)
3 配偶者の親族とのつきあい(37.9)
4 自由な時間がとれなくなる(29.4)
女性
1 配偶者の親族とのつきあい(61.3)
2 経済的に十分生活できるか(54.4)
3 配偶者と心が通わなくなる(52.5)
4 出産・子育て(42.3)

 経済的理由は、真ん中のお兄ちゃんがよく言っていた。娘は、向こうのご両親とおばあちゃんとの3世帯同居であるが、友だちのような付き合いをしていて、全然平気である(こればかりは、本当にいい娘に育ったと思う)。

 ともかく、出会いの場づくりは、政策課題と言える。
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