白岡市における行政評価委員会の2回目。
白岡市では、これまで内部の行政評価を行ってきた。ただ、たくさんの目的と機能を持ち込みすぎたので、要するに、装備ばかりが課題になり、結局、お荷物になり、また定着もしなかったという反省がある。そこで、今回は、外部の力を借りながら、再構築してみようということになった。
外部委員の人たちは、企業で働いた経験者や現役なので、その主張は実践的である。よく理想ばかりを言う人がいるが、一面では、社会体験の乏しさの表れでもある。社会において、絵にかいたようなことを言っても、ではどうやって実現するのか、お前がやってみろと言われてしまう。そんなメンバーの会議なので、できるところから、着実にやっていくという方向で、闊達な意見が出されている。
今回の議論では、行政評価の目的をどこに据えるのかが、論点の一つだった。事務局の行政の透明性と市民への説明責任を新たな目的として設定するという原案をめぐって議論になった。
NPMの流れでは、行政評価の目標を顧客満足度を基準にするが、協働の立場では、市民も公共の担い手になり、行政評価も、市民も公共の当事者とするためという要素が浮き上がってくる。そこから、行政評価の内容や成果の活かし方も違ってくる。私は励ます行政評価を提案したが、ちょっと議論が先に行き過ぎてしまったことをやや反省した。
今後の議論が楽しみである。